特級の古酒・・ランブレ | ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

テロワールにより造り手により 変幻の妙を見せるピノ・ノワールの神秘を探る


 ドメーヌ・ド・ランブレイ クロ・デ・ランブレイ 1992
購入日    2007年7月
開栓日    2007年7月22日
購入先    ゆはら
インポーター 丹後商事(TSC)
購入価格   7600円

何やら聞き慣れないインポーターからのワインである。
この特級ワインは、1998と2000を開けた覚えはあるが、それ以上古いヴィンテージは
知らない。
この畑が特級に昇格したのは1981年だそうだが、1997以前のヴィンテージは
あまり評価が高くなかったという話もある。

なぜ今ごろこんなヴィンテージがリリースされるのか分からないが、古酒ファンの
わたしとしては大いに興味があるところ。

わずか15年しか経ていないグラン・クルにもかかわらず、これはもはや枯れかけた
古酒の領域に入っている。
力のない香り、頼りなくなった果実味、いずれも古酒好きでなければ受けないもの
ではある。
しかし、初日にも杯は進む。
微妙にわたしのストライクゾーンに入っているようだ。

半分弱残した翌日、もはや力なく衰え、逝ってしまっているようであった。
もうこれでおしまいだな、と思われたが、どっこい3日目が最も美しい状態であった。
微妙にバランスの取れた状態で、繊細な後口が長々と続く。
あ~、やっぱりこれはグラン・クルの由緒正しい出自のワインだったんだ・・

古酒好きにはありがたい1本であったが、はて、普通の飲み手にこの魅力が分かるのか、
この価格が妥当なものなのか、首をかしげるところはある。
ただし複数本開けると、どれもこれも同じであるとは限らない・・