和食にも合う・・ランドロン | ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

テロワールにより造り手により 変幻の妙を見せるピノ・ノワールの神秘を探る


ランドロン ミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌ/シュール・リー
「ル・フィエフ・デュ・ブレイユ」2004
購入日    2007年5月
開栓日    2007年7月27日
購入先    Alcoholic Armadillo
インポーター ラシーヌ
購入価格   2100円

昨日は地元の内科医の先生方を対象に、専門分野の薬剤の使用経験について
講演させていただいた。
わたしの役目は前座で、メインの演者は東京から招かれたこの分野では有名な
女医さんである。
この先生のお名前はよく存じ上げていたが、お目にかかるのは今回が初めてだ。

次の土曜日、今度は東京で1000人もの専門医を相手に、自分の経験症例を呈示して
議論する、というキーパットディスカッションが予定されており、
4名の出題者が決まっている。
その4人のうちの2人が、彼女とわたしなのである。
あとはまだ存じ上げない関東の開業医の先生(すごい症例数をお持ちらしい)と、
よく知っている九州の有名な専門医の先生だが、この九州の先生も非常に話がうまい。

昨日の女医先生の話を聞いて、立て板に水のごとく流れる名調子に感心した。
座長や聴衆からの質問に切れ味良く答えられるし、年齢はわたしより4つくらい
若いのだが、わたしがこれまで知る女医の中でも群を抜く明晰な人物だと
思ってしまった。

こんなに話の切れ味の良い女医さんと、さわやかな弁舌で売る九州の先生と並んで
プレゼンをしなければならないとは、安請け合いをしたものの、
大層なプレッシャーを感じる。
わたしは専門学会にも入っていない町医者だしなあ・・

こうなったら、大阪弁で冗談をかまして笑いを取る、といういつものパターンで
逃げ切るしかない。
あと数日しかないから、せめてワインでも切れ味の良いものを飲んで、
舌鋒を鋭くしておこう。

そこで、すでに達人の皆さまが開栓されてしまっている、流行のミュスカデである。
早開け嫌いのわたしだから、他の方々より遅く開けるのを常としているが、
今回はわずか2~3ヶ月遅れただけではある。
ooisotaroさんは5月に、wakoさんはそれを追いかけて6月に開栓されている。

同じミュスカデで、徒然ワインさんがマルク・ベノのミュスカデを紹介され、
ooisotaroさんwakoさんも開栓されている。
残念ながら、わたしはまだマルク・ベノは未体験だ。

ミュスカデはずいぶん長いこと飲んでいない気がする。
ご多分に漏れず、わたしもミュスカデに対して、あんまり深みが無くて
ドライで酸っぱいという印象を持っていたのだが、このワインは後味も長く、
ただ爽快なだけのワインではなかった。

そんなにトロリとした印象もなく、キリリと柑橘系の香りもするが、もたもたしない
複雑な後口が自宅での食事にはふさわしい(最近こればっかりやな)。
特に和食によく合い、冷やした吟醸酒より最近ではこちらの方が好みである。
まさに夏向けですな、これは。