Magic Circle " The Jokers " -207ページ目

Re:Compilation 0-01

01:Walk This Way/Run DMC
02:Macarena/Los Del Rio
03:Scatman/Scatman John
04:Another Night/Real McCoy
05:Jive Into The Night/Green Olives
06:Help Me/Mela
07:Give Me Up/Michael Fortunati
08:Boom Boom Dollar/King Kong & The D.J'ungle Girls
09:Sunny Holiday/Solid Base
10:We Will Rock You/N.Y.C.C.
11:Funk You Up/Look Twice
12:Rock, Pop, Soul, Funk Forever/Fresh'N'Funky
13:Play That Funky Music/Thunder
14:Smoke On The Water/Rock'N'Rap Extravaganza Feat. Ian Gillan & Ray Slijngaar
15:Fight For Your Right/N.Y.C.C.
16:The Beach/Afrika & The Zulu Kings
17:Hello Mr. Monkey/Arabesque
18:Higher & Higher/Oval Emotion
19:Mysterious Times/Sash !
20:Come'n Get Me/Solid Base
21:Fire/Scooter

27th.Jan.2007.mixed by DJ-yoshee.

第一話:別れ

「ねえ、キンタ…。どうしても行ってしまうの?」
「しょうがないだろ!相撲好きな俺には欠かせない行事なんだ。いいかげん理解してくれよ!」

$Magic Circle " The Jokers "-kinta
Kinta


毎年行われている山の相撲大会の時期が近づくと、必ず交わされる二人の会話である。

「お母さまが亡くなってから、あなたは変わったわ…。以前はもっと優しかった…。でも私、心配なのよ!獰猛な動物達を相手に戦いを挑むなんて…」

確かに月日は流れ、動物達も世代交代を繰り返し、優しいものは少なくなってきていた。
当然、キンタの力も年々衰えてきている。

そして、大会前夜…二人は燃え上がる…
それはお互い、最期かも知れないという緊張感からくる自然な感情なのだろう。

キンタ36歳。メメコ34歳。

Magic Circle " The Jokers "-memeko
Memeko


籍を入れて、18年。子供はまだいない。
優しい言葉など今の二人には必要がない。
ただ熱く、ただ激しく互いを貪り合う。

思わずメメコの口から声が零れた。
「○△□☆♪←ⅷ!!」

「メメコ、心配すんな!俺は絶対負けない。明日はいよいよあの熊の息子(ビリー)が大会デビューする日だ。奴は俺を憎んでいる。でも動物界の王者『人間』が負ける訳にはいかないんだ。愛してるよ、メメコ…」

$Magic Circle " The Jokers "-billy
Billy


大会当日…

決勝まで上り詰めた一人と一頭の体には無数の傷がついていた。

意識も朦朧としている中で、行司の声が。
「はっけよ~い のこった!」

どれ程の時間が流れたのだろう…

気が付いたキンタは山の病院のベッドの上だった。

「キンタ!気が付いたのね!キンタしっかりして!私よ、メメコよ!」
メメコの眼から無数の涙がこぼれ落ちた。

「俺は一体…。どっちが勝ったんだ…。うっ…」
「キンタ あなたが勝ったのよ!喜んでキンタ 愛してるわ…」

「そ・そうか…。メ・メメコ… おれ…おれ…」
「もう何も言わないで!」

キンタは結果を知り安心をしたのか眠る様にして旅立ってしまった。
その顔に無数の傷と涙の跡を残して…

「キンタ~!!!」

病院の廊下にメメコの声が木霊する。

戦友のビリーが病院に駆けつけたが時既に遅し。

「キンタ、俺…あんたの…」
ビリーの顔にも涙の傷跡がまた増えた。

数ヶ月後、ビリーの新たなる戦友となるであろう一人の力持ちが誕生した。

おしまい…

【次回予告】
メメコは山のスーパーのレジ係。
そこへ現れたのが一人の男、モモジロウ。
二人は一体どうなってしまうのか!?

>>> 第二話:桃太郎

第一話:金太郎

三村マサ○ズ風にツッコんでみて下さい。

■金太郎について
金太郎のモデルは源頼光の四天王のひとり、坂田金時と言われ、『今昔物語』にもその名がみえる事から実在の人物だったと思われます。
また金太郎がよく赤い童形で表されていますが、これは古代の雷神信仰に基づいています。
山姥が山の上で眠っている時、赤い竜が雷鳴とともに訪れ、そのとき身ごもったのが怪童丸、即ち金太郎であったというものです。
まさかりは雷神の武具でもあるのです。
何言ってるのか解らねえよ

Magic Circle " The Jokers "-kintaro


むかしむかし あしがら山の山奥に金太郎という、とても元気な男の子がおりました。
金太郎は生まれた時からの力持ち。
どんなだよ

大人でも持ち上げるのが大変な重い臼をはいはいしながら引きずってしまう程です。
んな訳ね~だろ

金太郎がよちよち歩き始めた頃、お母さんは金太郎に腹掛けを作ってあげました。
なんで腹掛けなんだよ

「さあ着てごらん」
腹掛けはまだ、ぶかぶかです。
でもそれは金太郎が早く大きくなる様にという、お母さんの願いが込められていたのです。
込めてたのかよ

ある日、金太郎とお母さんが山の温泉に入っていると、たくさんの動物達が集まってきました。
集まるかよ

「僕達も入れてちょうだい」
入るのかよ

金太郎は動物達を怖がりません。
みんなで、お湯のかけっこをして楽しく遊びました。
少しは怖がれよ

それからというもの金太郎は山の動物達とすっかり仲良しになりました。
なったのかよ

元気に野山を駆け回っているうちに金太郎はずんずん大きくなりました。
いつの間にか腹掛けもぴったりです。
それまでぶかぶかかよ

力持ちの金太郎は相撲をとるのが大好きでした。
「はっけよい のこったのこった!」
山の動物達がみんなでかかっても負けない程、金太郎は強いのです。
強過ぎだよ

金太郎にたいそう力がついた事を知ったお母さんは大きな鉞を与えました。
危ないよ

「わーい お母さんありがとう」
金太郎は大喜びです。
嬉しいのかよ

山に秋がきました。
「ねえ金太郎さん、山へ栗拾いに行きませんか?」
「向こうの山にいっぱいあるよ」
動物達が誘いに来ました。
栗拾うのかよ

「よ~し行こうか」
のるなよ

みんなで元気に歩いて行くと、崖にかかっていたはずの橋が落ちてしまっていました。
「あれえ困ったね…」
「これじゃ先に進めないや」
そこで力持ちの金太郎。
「よし、この木を倒して橋を作ろう」
無茶言うなよ

と、そばにあった木を力いっぱい押し始めました。
「頑張れ!金太郎さん」
みんな一緒になって金太郎を応援します。
止めろよ

めりめり どす~ん!
とうとう木が倒れました。
「やったあ!橋が出来たぞ」
マジかよ

みんなが勇んで橋を渡って行くと、向こうからイモ虫がやって来ました。
いきなりかよ

「みんな気を付けて。イモ虫さんを踏んじゃダメだよ。」
踏む前に喰っちゃうよ

金太郎は力があるだけではありません。
虫一匹にも優しい思いやりの心を持っていました。
いい奴じゃねえかよ

山の中をどんどん行くとありました!
大きな栗の実が、あっちこっちにいっぱい落ちています。
「わ~い すごい。いっぱいあるぞ!」
みんなは大喜び。
金太郎も夢中になって栗を拾いました。
楽しいのかよ

ところが夢中になり過ぎて、みんなは山一番の暴れ者の熊が住む熊山まで来てしまったのです。
気付けよ

「うお~っ わしの山を荒らす奴は誰だ。許さんぞ!」
大きな熊が飛び出しました。
でも金太郎は少しも恐れません。
熊とがっぷり組み合いました。
金太郎の方がこええよ

「う~ん こいつはなかなか手強いぞ…」
山一番の熊が相手では、さすがの金太郎も簡単には勝負を着けられません。
勝負になる所がすげえよ

「まけるな金太郎さん!」
「金太郎さん頑張ってえ!」
だから止めろよ

動物達の声援に励まされ、ついに金太郎は熊を持ち上げました。
「わ~い 金太郎さんの勝ちい!」
勝ったのかよ

「う~ん 参った。さすがに金太郎さんは強いなあ」
こうして暴れ者の熊も降参してみんなと仲良しになりました。
世渡り上手かよ

金太郎はあしがら山の動物達と、優しいお母さんの間で、ますます大きく成長していきました。
お母さんは熊、恐くねえのかよ

そして後には、坂田の金時という立派なお侍さんになったそうです。
侍かよ

おしまい
終わりかよ

>>> Memeko The Love 01