第一話:金太郎 | Magic Circle " The Jokers "

第一話:金太郎

三村マサ○ズ風にツッコんでみて下さい。

■金太郎について
金太郎のモデルは源頼光の四天王のひとり、坂田金時と言われ、『今昔物語』にもその名がみえる事から実在の人物だったと思われます。
また金太郎がよく赤い童形で表されていますが、これは古代の雷神信仰に基づいています。
山姥が山の上で眠っている時、赤い竜が雷鳴とともに訪れ、そのとき身ごもったのが怪童丸、即ち金太郎であったというものです。
まさかりは雷神の武具でもあるのです。
何言ってるのか解らねえよ

Magic Circle " The Jokers "-kintaro


むかしむかし あしがら山の山奥に金太郎という、とても元気な男の子がおりました。
金太郎は生まれた時からの力持ち。
どんなだよ

大人でも持ち上げるのが大変な重い臼をはいはいしながら引きずってしまう程です。
んな訳ね~だろ

金太郎がよちよち歩き始めた頃、お母さんは金太郎に腹掛けを作ってあげました。
なんで腹掛けなんだよ

「さあ着てごらん」
腹掛けはまだ、ぶかぶかです。
でもそれは金太郎が早く大きくなる様にという、お母さんの願いが込められていたのです。
込めてたのかよ

ある日、金太郎とお母さんが山の温泉に入っていると、たくさんの動物達が集まってきました。
集まるかよ

「僕達も入れてちょうだい」
入るのかよ

金太郎は動物達を怖がりません。
みんなで、お湯のかけっこをして楽しく遊びました。
少しは怖がれよ

それからというもの金太郎は山の動物達とすっかり仲良しになりました。
なったのかよ

元気に野山を駆け回っているうちに金太郎はずんずん大きくなりました。
いつの間にか腹掛けもぴったりです。
それまでぶかぶかかよ

力持ちの金太郎は相撲をとるのが大好きでした。
「はっけよい のこったのこった!」
山の動物達がみんなでかかっても負けない程、金太郎は強いのです。
強過ぎだよ

金太郎にたいそう力がついた事を知ったお母さんは大きな鉞を与えました。
危ないよ

「わーい お母さんありがとう」
金太郎は大喜びです。
嬉しいのかよ

山に秋がきました。
「ねえ金太郎さん、山へ栗拾いに行きませんか?」
「向こうの山にいっぱいあるよ」
動物達が誘いに来ました。
栗拾うのかよ

「よ~し行こうか」
のるなよ

みんなで元気に歩いて行くと、崖にかかっていたはずの橋が落ちてしまっていました。
「あれえ困ったね…」
「これじゃ先に進めないや」
そこで力持ちの金太郎。
「よし、この木を倒して橋を作ろう」
無茶言うなよ

と、そばにあった木を力いっぱい押し始めました。
「頑張れ!金太郎さん」
みんな一緒になって金太郎を応援します。
止めろよ

めりめり どす~ん!
とうとう木が倒れました。
「やったあ!橋が出来たぞ」
マジかよ

みんなが勇んで橋を渡って行くと、向こうからイモ虫がやって来ました。
いきなりかよ

「みんな気を付けて。イモ虫さんを踏んじゃダメだよ。」
踏む前に喰っちゃうよ

金太郎は力があるだけではありません。
虫一匹にも優しい思いやりの心を持っていました。
いい奴じゃねえかよ

山の中をどんどん行くとありました!
大きな栗の実が、あっちこっちにいっぱい落ちています。
「わ~い すごい。いっぱいあるぞ!」
みんなは大喜び。
金太郎も夢中になって栗を拾いました。
楽しいのかよ

ところが夢中になり過ぎて、みんなは山一番の暴れ者の熊が住む熊山まで来てしまったのです。
気付けよ

「うお~っ わしの山を荒らす奴は誰だ。許さんぞ!」
大きな熊が飛び出しました。
でも金太郎は少しも恐れません。
熊とがっぷり組み合いました。
金太郎の方がこええよ

「う~ん こいつはなかなか手強いぞ…」
山一番の熊が相手では、さすがの金太郎も簡単には勝負を着けられません。
勝負になる所がすげえよ

「まけるな金太郎さん!」
「金太郎さん頑張ってえ!」
だから止めろよ

動物達の声援に励まされ、ついに金太郎は熊を持ち上げました。
「わ~い 金太郎さんの勝ちい!」
勝ったのかよ

「う~ん 参った。さすがに金太郎さんは強いなあ」
こうして暴れ者の熊も降参してみんなと仲良しになりました。
世渡り上手かよ

金太郎はあしがら山の動物達と、優しいお母さんの間で、ますます大きく成長していきました。
お母さんは熊、恐くねえのかよ

そして後には、坂田の金時という立派なお侍さんになったそうです。
侍かよ

おしまい
終わりかよ

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