20代でムダな失敗をしないための「逆転思考」＠上田渉

逆転するには「コツ」がある

20代でムダな失敗をしないための「逆転思考」/上田渉: ￥1,470; Amazon.co.jp

株式会社オトバンク代表取締役社長にして、

大学在学中よりNPOを立ち上げ
2004年にオトバンクを創業、ご存じ上田渉さんの新刊です

「20代でムダな失敗をしない」とタイトルにはありますが
20代、30代のビジネスパーソンには得るものが多い一冊

なのではないかと、そんな気がしますねぇ

マイナスからの逆転って、頭で考えるほど楽なものではなく
それこそ、どうしたらいいのか分からなくなってしまうほどに苦しい状況が
自分の目の前に広がってしまっているのではないかと推測しますが
そこから逆転していくのに、いったい何が必要なのか
また、できれば失敗はしないほうがいいわけで
それにはどのようなことをしていったらいいのか

失敗は、誰もしたくないですからね

ビジネス書の著者にお会いする機会に恵まれ
いろいろとお話を聞かせていただいたりもするのですが
今の私からしてみれば、考えられないような大失敗を
されている方が本当に多くって
私が当事者だったらと思うと、ゾッとするようなケースもあり
まさに逆転から這い上がって今の地位を築かれたんだなぁって
思うこともしばしばありました

そう書くと、大失敗をしないといけないのではないかと
勘違いしそうなのですが
先人の知恵といいますか、

ある程度最初にどのようなことが考えられて
どういう風に対処していけばいいのかということが
分かっているだけでも、その後の対応というのは違ってきて
後々の自分の人生を考えると、いい意味で身になっているのではないか
そんなことを思うわけであります

確かに、いろいろやってみて失敗することもあるでしょうが
何もしないより、よっぽどマシ

教育のせいなのか何なのか分かりませんが
どうしても失敗しないようにって思って
子育てなんかも、テストで100点を取ることが素晴らしいみたいな
そんなことってあるかと思うんです
でも、本当に大事なことはそこに至るまでのプロセスであって
同じ100点でも、頑張って勉強して必死になってとった100点と
隣の人の答えを盗み見て得た100点とでは
同じ100点だとしても、違いますもんねぇ

ビジネスは結果でモノを語る
でも、人としては、プロセスを重視する

著者のチャレンジしてきたことというのは
著者自身はかなり苦しい思いをしてきたと思われますが
こうして読んでいくと、学生時代に遊びほけていた自分のほうが
結局のところ、何を得るものがない状態で
チャレンジして、失敗したという著者のほうが
その後の人生で得たもののほうが多く
有益だったということに気づいたときに
過去のチャレンジせず遊んで暮らしていた自分が
ちょっと恥ずかしくなっちゃいましたね