それは次女の入院中に起こった出来事。
子どもたちは入学やクラス替えで緊張があるところに、
発表会前でお稽古が激化してほぼ休みがなく、
わたしもパパも新年度で仕事がぱつっていたのでまあいろんなところに綻びが出るってものです。
仕事の合間に病院を何往復もして帰ったら、
長女が行くって言ってたお稽古に、
準備の形跡はあるけど行ってなくて押し入れの中で音楽聴いてる、
っていう状況で、
もう数日後に迫ってる本番は、
長女にとっては最後の舞台になるはずで、
次女もまだ熱が下がんなくて本番間に合わないかもみたいな時だったので、
わたしは久々に本気出して怒ったのです。
そしたら、翌朝、
呪いの書き付けが残されていた。
「死ね、クズ、役立たず」的なやつ。
「誰もわかってくれない、
努力してもどうしようもない、
自分ダメすぎる死んでやる」的な。
うわー。
わたし、親に死ねって思ったことない。
そして昨晩は、言うべきことだって判断したことを言ったんであって、
感情的になってないとは言わないけどそれなりに冷静に伝えたつもりだったのに、まったく届いてない。
今までわりと仲良くしてきたし、
物理的にも、新学期対応をかなり手伝ってて
相当役に立ってるっていう日常においてのこの言葉だったので
思いがけなすぎてショック大きく、
こちらも疲労度マックスだったこともあり
その日は家に帰らず次女の病院に泊まり、
翌日の退院日も次女と二人で外で夕飯にして、
数日いろんな活動が止まりました。
長女にとっては、
その瞬間はとても役立たずだったんでしょう。
彼女の努力や気持ちをわからずに、
頭ごなしに怒ったと思ったんでしょう。
それはとても申し訳なく、
持病の役に立たない自分は存在してはいけない病の癪が出て、
ごはんが食べられなくなり
このまま次女と二人で暮らしていこうかシミュレーションをぼんやりしながら、マッサージとスーパー銭湯をさまよいました。
入院は5日間だったのですが、
その前からそう言えば背中が痛くて、
なんかいろんなボディケアを試すのですが一進一退だったんですよね。
長女は、わたしにうるさく言われず、
最初のうちは穏やかだったみたいです。
ほとぼりが冷めれば普通に戻るだろうと思ってたのかもしれません。
本当はわたしも、
もっと長く家出してても良かったんですが、
でも最後の発表会はとりあえず二人とも出れるに越したことはないという気持ちは残っていたので、
翌日
「次女ちゃんとごはんに行くけど、
あなたも行きますか?」
と聞きました。
そしたら普通についてきたので、
カウンターで全員横並びになる時に隣に座らせて、
「世の中であなたのことをいちばん応援しているのはわたしだと思うけど。
でも言い方や、やり方は、いつもうまく行くわけじゃない。
そしてわたしは親に死ねって思ったことがないから、
その気持ちはわからない」
と静かに言いました。
そしたら長女は、こっそり、
泣いていました。
どう思ったかわかりませんが、
まあ、ちょっとは伝わったと思うことにします。
その後は少しずつ普通になり、
無事に今日を迎えられました。
次女と2人で行ったバル。
家出中に髪を切った。
疲れたけどいろいろわかったことがあります。
今の仕事で抱えているテーマもそのうちの一つ。
また書きます。