短夜の あけゆく水の 匂ひかな
―久保田万太郎
「夏至」の
“短か夜（みじかよ）”の宵
由美ママは、
贔屓の“ミシュラン二つ星”
日本料理店
銀座【福樹】へと出かけました
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*神野美伽さんと【由美開店28周年】の宴とミシュラン☆☆【銀座福樹】幻の京都産“白子筍”と今治の鯛
http://ameblo.jp/ginzayumimama/entry-10860268037.html (2011年4月13日号他）
この
「夏至（げし）」の夜の長さは
東京で9時間25分・・・
今朝
午前4時25分には日の出を迎えましたが、
つまり
この日の昼は14時間35分・・・と、
いかに“短か夜”かが分かり、
その短かさ、
はかなさを惜しむ気持ちから
上記「短夜（たんよ）」
という季語が生まれました・・・
また
これに対する言葉として、
“春の日永（ひなが）”
“秋の夜長（よなが）”
“冬の短日（たんじつ）”が
ありますが、
これらも
物理的な時間の長短・・・
というよりも、
それぞれの季節を背景にした
情感を主とした言葉として
生まれました・・・
*「短夜」の由来については
以前の由美ママブログをご覧ください
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*短夜も ひとりし寝れば 明しかねつも ・・・“夏至の祝い膳”「日本橋ゆかり」
http://ameblo.jp/ginzayumimama/entry-10284917500.html ［2009年6月22日号）
さて、
そんな
“短か夜”のこの夜のメニューは・・・
【福樹】“福”
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錠前風“備前焼”花入れ
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“猫好き”店主に似合うバカラの“招き猫”
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先ず鰭たっぷりな“鰭酒”
から・・・
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定番“峯岡豆腐”
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この器は幕末頃の京焼（清水焼）の名跡・初代三浦竹泉（ちくせん）作
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兵庫県三田（さんだ）より直送された幻の“じゅんさい”
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三田じゅんさいの加減酢ジュレ
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珍しい横引き木目のお椀
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中身はサロマ湖の蜆 柚子の花添え
絵柄は江戸時代の蒔絵師「梶川」作。 葛飾北斎「富嶽三十六景」を描いたもの
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ボヘミアの器に盛られた“鱧湯引き”
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さすが名人・・・とされる技は、一切の小骨もないほど刻まれた鱧・・・
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九州よりハタ科“アコウ”は70度のお湯で湯洗いされたお刺身
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この“アコウ”は先日、博多でもいただきました・・・
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*野分風ネオン揺らめく那珂川！【割烹味美】での宴
http://ameblo.jp/ginzayumimama/entry-10906190232.html （2011年5月29日号）
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“肉食獣”の由美ママが満足する近江牛の炭火味噌焼き
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前回も登場したこの江戸時代の織部焼の向こう蓋の中身は・・・
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アワビと鱶鰭 椎茸の餡かけ小鍋
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稀少な気仙沼産“鱶鰭”
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やわらかな蝦夷アワビも絶品
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そして〆のご飯は・・・
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“志野焼き”の釜で炊かれたとうもろこしと貝柱の炊き込みご飯
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江戸切子「秀石」 http://www.shuseki.biz/ の器でのデザート
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短夜の残り少なく更けゆけば
かねてもの憂き有明の空
―藤原清正
かつては
一日のはじまりであった夜の
“一年で最も短い夜”は、
四條流の伝統を継承する
包匠・小野寺克弘氏の
究極の日本料理を存分に食し、
【福樹】の美学を堪能したひとときでした
【銀座 福樹】
店主小野寺克弘 四條流包匠
東京都中央区銀座8-8-19
伊勢由ビル5F
03-3571-8596