「柳無氣力枝先動」―柳に気力なくして条(えだ)先(ま)づ動き
「池有波紋氷盡開」―池に波文(はもん)ありて氷尽(ことごと)く開く
「今日不知誰計會」―今日知らず誰か計会(けいくわい)せん
「春風春水一時來」―春風春水一時(いちじ)に来らんとす。「府西池」白居易
日陰に“斑雪”が残る中で、まもなく“春立つ”「立春」を迎えますが、
“六花”がひらひらと花びらのように風に舞った昨夜はいかがお過ごしでしたか?
由美ママは、“銀座泣かせ”の雨~霙~牡丹雪の中を
『けんたうろす』 http://ameblo.jp/ginzayumimama/entry-10260649669.html (2009年5月14日号)に立ち寄り、
カクテル「ブルームーン」http://ameblo.jp/ginzayumimama/entry-10446983859.html (2010年1月31日号)
を呑みながら薄っすらと積もりつつある雪景色を愉しみました。
『けんたうろす』カクテル“ブルームーン”
*東京都中央区銀座8-4-23 クレグラン銀座1F tel 03-3574-8882
さて、「立春」とは、太陽黄経315度のときで、この日が“春の初め”となり「正月節」を迎えますが、
今年の2月4日は陰暦の12月21日、つまり、年が明けるよりも先に「立春」が来る「年内立春」で、
この「年内立春」とは、「古今和歌集」の巻頭歌に・・・
「年のうちに春は來にけり一年(ひととせ)を去年(こぞ)とやいはむ今年とやいはむ―在原元方」
と詠まれているように、「立春」の翌日から「雨水」までの半月の間に、
朔があればその日が元日となり、だいたい2年に1回は「年内立春」となり、稀なことではないのですが、
それをわざわざ「年内立春」と呼ぶのは、年が明けてからの「立春」よりも、
まだ春らしさをあまり感じないという感慨からなのでしょうか、
掲歌の白居易も、「春が来たと言うが、まだ極寒の毎日だ。せめて気分だけでも一足先に春になろう・・・」
と、きっと春を待ちわびた想いでこの詩を詠んだことかと思われますね。
由美ママ昨夜がびしょびしょの雪道の歩いて行ったお店は贔屓の寿し処(呑み処?)『原だ』(2009年5月12日号)http://ameblo.jp/ginzayumimama/entry-10259408066.html
http://ameblo.jp/ginzayumimama/entry-10414572183.html
(2009年12月21日号他)へ!
やわらかい煮穴子の握り
“甲殻類”好きの由美ママはここでも、ズワイガニと毛蟹を注文!!!
そんな東京都内では、二年ぶりに積もった“雪”ですが、
その異名は上記“六花”の他さまざまで、
“六花(りくか・ろっか・りっか)”とは、結晶に“六つの花びら”を持つことからの由来ですが、
その他では、“風花 (かざはな・かざばな)”は、晴天にちらつく小雪片のことで、
降雪地から風に吹かれて飛来してくる小雪を表しますが、
ここで少し“雪”のつく珍しい言葉を紹介してみますと・・・
「根雪」―降り積もった雪がとけずに残り、以後の積雪の下積みとなる雪。
「こごめ雪」―細かい雪。「氷雪」―こおった雪。「べた雪」―水気の多い雪。
「横雪」―風で横殴りに降ってくる雪。「忘れ雪」―その冬の最後に降る雪。
「垂り雪」― 屋根や木の枝などから落ちる雪。また、落ちた雪。しずれ雪。しずれ。
「粗目雪」―日中に溶けた積雪が夕方凍結したざらめ状の雪質。
「花の雪」―白く咲いた花を見立てていう。「白雪」―雪の美称。
「雪占」― 山野に消え残った雪の形で、その年の農作物の豊凶をうらなうこと。
「帷子雪」―(かたびらゆき)薄く降り積もった雪。
「斑雪」― うっすらと降った雪。また、まだらに消え残った雪。
「友待つ雪」―次の雪の降るまでに消えずに残っている雪。 ・・・etc
などと絶妙な“雪”の表現がありますが、
今年は、どうか再び“雪”のつく言葉を使うことなく春を迎えたいものですね。
http://shonobi.com/syosekai/zuiso1.html
大トロ炙りと握りは絶品!!!
男気溢れる大将の“呑み処?”『原だ』は、その呑みっぷりと気風のよさが自慢の“寿し処”です。
是非お出かけあれ!!!
*東京都中央区銀座6-9-13 第1ポールスタービル2F tel 03-3575-4007(要予約)
明後日は四季の推移の中で、自然が新たに生まれ変わるために胎動を始める「立春」を迎えますが、この「立春」のよき日を機に、新春を寿ぐように、新たな決意でこの一年を歩みたく思う由美ママでした!!!