雪降れば 冬ごもりせる 草も木も 春に知られぬ 花ぞ咲きける
―紀 貫之
先週火曜日の東京は、
今冬初の
雪化粧に見舞われましたが、
各地で
大雪の余波が残るこの週末は
いかがお過ごしですか?
都内でのこの初雪は、
“雪景色”
と言える降り?では
ありませんでしたが、
由美ママは今朝、
そんな凍える寒さを避け、
予定していたゴルフもキャンセルし、
こうしてパソコンの前に座り、
「冬ごもり」しておりますが、
美しくそして冷たく、
“籠もる”静かなる朝は、
窓の外から凛とした空気を運んくれるかのようですね。
昨日の由美ママブログ
http://ameblo.jp/ginzayumimama/entry-10435426516.html
で紹介した『西洋料理 島』では、
今の時季は
冬の味覚の王者
“ズワイガニ”が食べれらます!
1月12日号http://ameblo.jp/ginzayumimama/entry-10431971797.html
にも書きましたが、
甲羅の“黒い粒”は
「カニビル」という
ヒルの仲間の卵で、
この「カニビル」の卵が
たくさん付いているほど、
ズワイガニの脱皮後の
時間が経っていて、
身入りがよく上質であるとされています!
兵庫県浜坂港「久吉丸」の青いタグの付いた“ズワイガニ”と雌の“セイコ”(手前二杯・・・カワイイ!!!)
↓↓↓
仲良く見つめ合う?雄と雌!
さて、
「万葉集」では
“春”の枕詞に用いられる
「冬ごもり」ですが、
掲歌の「古今和歌集」で紀貫之は、
わざわざ詞書に
「冬のうたとてよめる」と表し、
また、
俳句に於いても
冬の季語であるこの「冬ごもり」は、
かの芭蕉は
「折々に 伊吹をみては 冬ごもり」と、
毎日「千川」の屋敷にて、
雪を観て冬を越す
優雅さを詠っていますが、
この
古からの風雅な“冬の表現”
「冬ごもり」と
「冬眠」とは、
どのような違いがあるか
ご存知ですか?
例えば
熊の場合は「冬ごもり」で、
ヤマネやリス、蛇は「冬眠」。
虫は「越冬」・・・
と様々な云われ方がありますが、
この違いは・・・
「冬ごもり」は「冬眠」と違って、
眠りは浅く、
脈拍や呼吸数が
多少減るものの、
何かあったらすぐに覚醒でき、
人が近くを通ると起きて
穴から飛び出すこともあり、
熊は「冬ごもり」の間は、
飲まず食わずで排泄も無く過ごします。
そのため、
現代医学では
この熊の身体の機能を
人に応用して、
「現在では不治の病でも、
治せる未来まで、
眠らせておくことが
出来ないものか?」
と云う
研究がなされているそうです。
一方の「冬眠」は、
脈拍や呼吸数、
体温とも下がりきって
新陳代謝が殆どない
仮死状態で、
小さな哺乳類は、
体重に対して表面積が大きいので、
足・耳・頭・顔の全部を畳み込んで、
食料の少ない時期を
最小限のエネルギーで
死んだように過ごすことです。
http://www.tamajin.jp/column/moegi/
http://www.picchio.co.jp/contents/tote2005-1/
『西洋料理 島』では、“蟹身”はずべて取ってくれます!
甲羅にきれいに詰められた“蟹身”
“ズワイカニ身”100%の“蟹クリームコロッケ”
“マダカ鮑”も美味!
『クラブ由美』本店www.yumi-ito.com
での“小正月”
雪晴と いうまぶしさを 歩きたく
―稲畑汀子
まだまだ厳しい寒さの
「寒土用」ですが、
“雪晴”の今朝は
この句のごとく爽やかな気分で
今日一日を過ごしたく思う由美ママでした。