- 歴史問題は解決しない/PHP研究所
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今、一番私がはまっている保守論客の一人である倉山先生の著書です。このところの著書ペースは、三橋貴明先生のレベルに近くなっています。学者としての仕事にネットでの活動と多忙な中凄いと尊敬してしまうばかりです。やはり、歴史問題は、彼の真骨頂でしょう。
ここまで日米を皮切りにして嘘だらけシリーズが出ていました。しかし、私的には、"嘘だらけの西洋至上史観"と言うタイプの本がでて欲しいと考えていました。この本は、まさしくそうなのです。実は、ヨーロッパが歴史上で強くなったのはせいぜい300年足らずなのです。
この本では、古代のローマ文明の栄光の後で実は、歴史文献がかなり乏しい暗黒の中世がありそれがイスラムを通じてのルネサンスそれから宗教改革それから近代へさらに現代へとつながっていく歴史の流れが語られます。それから後半は、それを踏まえての日本の外交史となって行きます。
いつもながら分かりやすく面白い解説には、引き込まれていきます。色々と勉強になることばかりでページをめくる手が進んでいきます。辛口できついことを言いながらも考えは、現実的なところも健在です。ともかく、これを読めば歴史を面白く捉えることが出来ることは請け合いですね。