フロントブレーキキャリパOH・・・その② | taka@GH-AP1のグラとS2000とPerfumeと

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アラ還おじさんが名古屋グランパスとS2000とPerfumeをメインに仕事の愚痴、日々の出来事などを交えて、思いつくままに書き綴っていきます。

フロントブレーキキャリパのオーバーホール・・・その②です。


組み付け編になります。



バラシの逆の手順ですし、パーキングブレーキ機構以外は、共通した作業が多いので、リアのオーバーホールをした時の手順、コツが活きますね。



フロントのOHキットです。



写真には写っていませんが、これにバンジョーボルト用のアルミパッキンが1組付きます。


左右なので、これが2組必要です。


各キットにグリスが付いてきますが、ひとつ分で4ヶ所のキャリパOHには十分過ぎます。




錆を落としたキャリパボディ。




できれば、もう少しきれいにしたかったのですが・・・


手持ちの道具とリアに手こずったせいで、この辺で妥協です。




まず、ピストンシールをはめ込みます。


ピストンシールとシリコングリス。




シールにグリスを塗って、





キャリパボディにはめ込みます。






しっかりと入ったことを確認。






次に、ダストカバーをはめ込みます。


ダストカバーにピンクのラバーグリスを塗ります。シール部は内外の両面に。





グリスを塗ったダストカバーをキャリパボディの溝にはめ込んで行きます。


リアで散々やった作業なので、比較的すんなりと行きました。


両手作業だったので、写真を撮り忘れましたwww




ダストカバーを取り付けたら、しっかりと溝にはまっているかをチェックします。





そして、難関のピストン挿入です。



リアと同じようにポリプロピレン(PP)製のまな板をガイドにしようと思いましたが、フロントはピストン径が54mmとリアより大きいため、ピストンの反対側のパッドを押さえる2本の爪(?)が邪魔をしてリアと同じ方法は使えませんでした。



しかし、ピストン径が大きい分だけダストカバーをピストンに引っ掛けやすく、何とか手作業で出来ました。




下側の一部をピストンにかぶせたら、そこを押さえて起点にして、指先で少しずつ引っ張り出してピストンにかぶせて行きます。半分くらいまで行けば、後は簡単に行きます。


指先だけでは、引っ張り出せない時は竹串を使いました。


当然、とがっていない方ですよ。竹串をピストンとダストカバーの間に入れて、カバーに引っ掛けるようにしてピストンの上に引っ張り出します。




ダストカバーがかぶったら、ピストンを押し込みます。




手でも押し込めますが、リアの作業で握力も無くなり、指も痛かったのでプーラーと汎用穴あきステーをピストン戻しの代わりにして押し込みました。


ダストカバーがピストンの溝にはまった事を確認します。





キャリパボディが組めたら、ブラケットにスライドピンを組み込みます。


スライドピンとピンカバー、グリスです。





スライドピンの表面とピンカバーの内側にグリスを塗ります。





ピンカバーをブラケットにはめ込みます。






カバーを取り付けたら、スライドピンを差し込みます。



しっかりと奥まで差し込んでピンの根元にカバーがはまった事を確認します。


カバーの中にエアが入っていたら、カバーをめくってエアを抜いて置きます。




反対側のスライドピンを同様です。





グリスを塗って、





ブラケットに穴に取り付けます。




スライドピンの先端には、キャリパボディ固定用のボルトを軽くねじ込んであります。


ボルトが付いていた位置が分かるようにと、ボルトをなくさないようにするためです。



これで、組み付け完了です。






組み付けが終わったら車体への取り付けに移ります。


OHの完了したキャリパボディとキャリパブラケットなど。







まず、キャリパブラケットをナックルに取り付けます。


ナックルの取り付け部とブレーキーローターの間にブラケットを入れます。





固定ボルトをねじ込みます。




スライドピンの奥にあるのが、その固定ボルトです。




上下2本のボルトをレンチでしっかりと締め付けます。



キャリパブラケットを取り付けたら、ブレーキパッドをはめ込みます。


フロントも、純正パッドの残りがあったので、再使用しました。







キャリパボディを取り付けます。


取り付け穴とスライドピンのネジ穴を合わせて、取り付けボルトをねじ込みます。






スライドピンの六角部分をスパナで固定し、ボルトをしっかりと締めこみます。





取り付け終わったキャリパボディ。






キャリパとブレーキホースをつなぎます。




フロントもブレーキホースを交換しています。


バンジョーボルトのパッキンはホース付属の銅パッキンではなく、OHキットに入っているアルミ際パッキンを使っています。




後は、エア抜きをします。




エア抜きにはワンマンブリーダーを使いました。


基本的にはマスターシリンダから遠い場所から。



まずは左のリアから。で、この後が意見の分かれるところ。


次に遠いのは右のリア。


でも、今どきの車のブレーキは2系統。左リアと右フロント、右リアと左フロントと言った具合。


だから、1系統ずつが良いと言う意見。



まぁ、どちらも一理ありかな。





明日はブレーキローター交換とブレーキホースの交換ですかね。笑゛





では、リアのOHと同様に、




この記事を参考にDIYでキャリパのOHをする事は構いません。

しかし、ものがブレーキだけに万が一の際には自己責任だけではすみません。



最悪の場合、他人の命さえ危険にさらす事になります。


その事を十分に心得て下さい。






あくまでもオウンリスクにてお願いします。




今回のフロントブレーキキャリパのオーバーホールだが、作業の方法、人選は全て君に任せる。例によって、君、もしくは君の友人が怪我、あるいは車を壊しても当局は一切関知しないから、そのつもりで。成功を祈る。





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