リアブレーキキャリパOH・・・その③ | taka@GH-AP1のグラとS2000とPerfumeと

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アラ還おじさんが名古屋グランパスとS2000とPerfumeをメインに仕事の愚痴、日々の出来事などを交えて、思いつくままに書き綴っていきます。

昨日に続いて、リアブレーキキャリパーオーバーホールの続きです。


その③は組み立て編になります。



バラして洗浄したパーツは左右が混ざらないようにトレーなどに入れて分けて置きます。




オーバーホールキットを用意します。




左右分なので、2つ入ります。


袋の中身は、



ダストカバー、ピストンシール、スリーブピストンのOリング、アジャストボルトのカップ、スライドピンカバー×2、シャフトカバー、グリス3種類、バンジョーボルト用アルミパッキン×2です。


アルミパッキンは、後で使うのでなくさないように。




始めにパーキングブレーキレバーを組み付けます。


キャリパボディの穴の中を見ます。



ニードルローラーベアリングの切り欠きがシリンダ側の穴に合っているかを確認します。



レバーと新しいシャフトカバー、オレンジ色のグリスを用意します。









シャフトの穴にグリスを塗ります。




シャフトカバーの内側と、シャフトにも。シャフトのピン穴部は特に多めに。






キャリパボディにシャフトカバーを取り付けます。





次いで、レバーのシャフトを差込みます。





キャリパボディのシリンダ側から、シャフトのピン穴が見える事を確認します。





まだまだ、詳細に写真を撮るだけの余裕はありましたwww




パーキングブレーキレバーを組み付けたら、スリーブピストンとロッドをを組み込みます。


組み込むと言うよりも落とし込む感じですね。



スリーブピストンとロッド。





新しいOリングを用意します。





スリーブピストンの先端にOリングをはめます。








ロッドをシリンダ奥のパーキングブレーキレバーのシャフトの穴に真っ直ぐに入れます。



写真は、わずかに傾いています。


これが、後々に悪さをするとは、この時点では気づいていませんでした。




シリンダ奥の2つの穴にスリーブピストンのピンがはまるように入れます。




スリーブピストンを入れたら、奥までしっかりと押し込みます。




写真の状態は押し込みが不十分です。


うまくはまると、Oリングがつぶれる、ググッとした感触がして奥まで入っていきます。


奥まで入らない時は、ロッドは傾いて当たっているせいです。



一旦、スリーブピストンを抜いて、細い棒などでロッドを真っ直ぐにします。


これに気づいた頃にはテンパっていて、写真を撮り忘れました(苦笑




スリーブピストンが入ったら、アジャストボルトを組み込みます。





アジャストボルトの先端に新しいカップを取り付けます。ピンクのラバーグリスを使います。





カップにラバーグリスを塗って、アジャストボルトにはめ込みます。




カップには表裏があるので、要注意です。


溝のある側が、ネジの方になります。





カップを付けたら、反対側にベアリング、スペーサー、アジャストスプリング、スプリングガイドの順に組み付けて行きます。



ベアリング。



スペーサー。




アジャストスプリング。



スプリングガイド。





ハハハ、テンパる前なんで、しっかりと写真を撮ってるな。笑゛



組みあがったアジャストボルトをスリーブピストンに差し込みます。




ばらした時と同じように、17mmのソケット、パイプ、プーラーを使ってスプリングガイドを押し込みます。




スナップリングを専用プライヤで縮めてはめ込みます。




しかし、どうやってもスナップリングが溝にはまる気配がない???


このあたりから、ちょとテンパり始めますww



マイナスドライバーで押し込んでみたりして…



これは、シリンダを傷付ける恐れがあるので、やらないように。


完全にあせっていました。



スナップリングと格闘すること、1時間ほどかな?


ふと、思って、一旦全部の部品を取り出しました。


ここで、ロッドが斜めになっていてスリーブピストンがしっかりとはまっていなかった事に気づきました。


そのため、アジャストボルトも奥まで入らず、スナップリングが溝にかからなかった訳です。




分かってしまえば、何のことはない。


簡単にスナップリングもはまりました。



スナップリングの注意点です。これにも表裏があります。





断面を見ると、




片面の角がわずかに丸く、反対面の角がとがっているのが分かると思います。


全体的にも、わずかに反ったようになっています。プレスでの打ち抜き方向によるものです。



この場合、角がとがった面に力がかかるような向きに入れます。


今回の場合は、とがった側が手前に来るように。


これで力が加わった時でも外れにくくなります。




きちんとアジャストボルトが入れば、スナップリングプライヤで縮めたスナップリングをシリンダに入れていけば、簡単に溝にはまります。


テンパって、何とかできたので写真を殆ど撮っていませんww





スナップリングをはめた状態です。






ピストンシールをはめ込みます。




新しいピストンシールに透明なシリコングリスを塗布します。




キャリパボディの奥側の溝にはめ込みます。







更に、ダストカバーをはめ込みます。




ダストカバーのシール部内外にラバーグリスを塗ります。





ダストカバーをキャリパボディの溝にはめ込みます。


これは、慣れと言うかコツがいりますね。




とにかく、一ヶ所を溝をはめたら、そこを押さえながら順番に押し込んでいく感じです。




中々、手ごわい作業になります。


が、この後の難関を思えば・・・



ダストカバーがしっかりとはまっているかを確認します。






ダストカバーがはまれば、後はピストンを挿入するだけです。


ピストンは新品です。




マニュアルでは、ピストンにはブレーキフルードを塗って入れるとあります。


それに従って、



全面にブレーキフルードを塗布。


しかし、この後でラバーグリスを塗ったダストカバーをかぶせるので、そのグリスでもいいかも。




さて、マニュアルでは、



「ダストカバーを開いてピストンを中入れる」としか、書かれていない。



実際には、ダストカバーを開きながらピストンを中に入れるのは至難の業。



ダストカバーの断面はこんな形状。




内側に折れ曲がったシール部を引っ張りながら広げて、ピストンを入れるなんてまず無理。


ピストン径がφ38mmで、シール部の径がφ34mmくらい。



ここから、ダストカバーとの格闘が始まる。



なんちゅう、面倒くさい構造なんじゃ!!


初めての挿入なんで・・・(/ω\)

無理無理無理・・・




色々と試行錯誤しながら、試みるもうまく行かず。


夕食の休憩を挟みながら、格闘すること、8時間あまり(乙



カバーがはまり掛けたと思うとキャリパ側が外れてしまう事もしばしば・・・


グリスですべるし・・・





ネットの裏技として、フルードの入る穴から空気を入れて、ピストンをカバーに押し付けるとエア圧でカバーが膨らむので、その間に押し込むと言うものがあった。


しかし、コンプレッサーなどと言う機械は持ち合わせていない。




最終的に性交 成功したのが、




家にあった小型のポリプロピレン製フレキシブルまな板を丸めて、それでダストカバーを広げて、その中にピストンを押し込むと言う方法。


これでも、かなりの力技になります。


最初にうまく行った時は、写真を撮り忘れたので、写真は2つ目で行ったものです。




途中、色々と試した方法を撮影する余裕はありませんでした。




カバーの中に入ってしまえば、SSTを使ってねじ込むだけ。





パッドスプリングを取り付ければ、キャリパの組み立ては完了です。乙



片側で、約12時間、もう一方は30分程度(笑)




その次はキャリパブラケットにスライドピンを取り付けます。


これは、ピンの位置さえ間違えなければ、5分とかかりません。



スライドピンにはオレンジのグリスを塗ります。


写真のピンにはキャリパボディ固定用のボルトが仮止めしてあります。


ボルトの位置が分かるようにとなくさないようにするため、作業の邪魔にならなければ、こうしています。




ピンブーツの内側にもグリスを塗ります。



ピンブーツをキャリパブラケットにはめ込みます。






ブーツを付けたら、スライドピンを差し込みます。



はみ出したグリスはしっかりとふき取って置きます。



反対側のスライドピンも同じです。





これを2組やれば、リアブレーキキャリパの組み付けは完了です。



またまたの長文、お疲れ様でした。




その④は、車体への取り付けになります。






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