どうして彼のような元素っちが生まれてしまったのだろう・・・?
近年、人間界で重宝され始めたランタノイドブラザーズの中でも、かわいそうなくらい使えない子が彼である。
まず、地球上にほとんど存在しない。
希土類(レアアース)と呼ばれているのにあまりレアではないランタノイドブラザーズにおいて、彼ほど出会ってレアなモンスター、もとい元素っちはいない。
なぜなら、彼の核が安定して存在できないからである。
核が安定して存在しないと言うことは、放射線を出して周囲の元素っちになろうとする。
お隣のネオジムっちやサマリウムっちと比べると彼の扱いいはひどいものだ。
しかも、テクネチウムロボのように、人工的に作ってまで、放射線源として利用しようとされることもなく、ちょっと夜光塗料に使われた過去があるくらいで、放射線を出すと言う理由ですぐに使われなくなった。
そもそも、夜光塗料に使われたプロメチウムサイボーグ147型は、半減期が2.6年しかないというポンコツっぷりで、夜光塗料となる成分がわずか2.6年で半減すると使えなさっぷりである。
わずかな用途としては放射線のエネルギーを電気エネルギーに変換する原子力電池があるが、これも、他の放射性元素っちが使われおり、イマイチ彼の存在感が無い。
以後、彼は用途も名前も完全に忘れられてしまい、天然にもほとんど存在せず、かといって、人工でつくるほどでもなく、なんとも不遇な扱いを受けてしまったのであった。
たぶん、不遇がネタにされるホウ素っちとかよりよっぽど不遇である。
もし、彼の核種が安定であったなら、きっとネオジムっちとサマリウムっちの間に住んでるので、優れた特性を持っていた・・・かもしれない。
プロメチウムサイボーグの名前は、火の神、プロメテウスから採られた。火の神プロメテウスは、火の力を人間に伝えたと言う罪で、毎日内臓を食い破られてしまうと言う悲惨な神であり、彼の元素名をよく表している。
ちなみに、銀河鉄道999の登場人物、メーテルのお母さんはプロメシウムというが、彼とは無関係である。
お隣の元素っち
60号室 ネオジムっち
62号室 サマリウムっち
兄弟元素っち(レアアースブラザーズ)
21号室 スカンジウムっち
39号室 イットリウムっち
57号室~71号室 ランタノイドブラザーズ
89号室~103号室 アクチノイドブラザーズ
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