こんにちは!
最近少しだけマラソンをしている良玄です(^O^)
40歳も過ぎてお腹周りも気になり
何より体重も減らなくなった年頃…
しかも今年は本厄ということで
健康診断や人間ドッグにも
とてもビビッている次第です
そのため少しでも健康のために
また大病が降りかからないために
マラソンはじめてみました
息子と一緒に走っているのですが
少し走るだけでヘトヘト
若さには勝てないとはこのことかと
痛感しております
早速次の日に足の筋肉痛がきてますが
それがあるだけでも健康の証拠と思い
有難く走り続けたいと思います
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さてそんな今回のテーマは
春の定期巡教
~大分は豊後大野の旅~
です
私の属する臨済宗妙心寺派では
春と秋のお彼岸の時期を中心に
布教師という説法専門の資格を持った僧侶が
全国各地の同宗派のお寺を説法して巡る
巡教(じゅんきょう)があります
私もその布教師の一人なので
今年の春のお彼岸の時期には
3月15日~25日の約10日間にかけて
大分は豊後大野・竹田・臼杵にある11ケ寺
を巡って参りました
まずは豊後大野市の三重町からスタートし
お寺さんで説法を終えた後に
稲積水中鍾乳洞へ
ライトアップもされていますが
ブルーに輝く鍾乳洞は幻想的でした
夏の猛暑でも冬の極寒でも
鍾乳洞の中は適温に保たれています
人の先祖が洞窟を拠点に
生活していた理由が分かりました
さらにこの辺りは滝も多く
東洋のナイアガラと呼ばれる原尻の滝!
そして何より大分と言えば
岸壁の多い石に彫られた
摩崖仏(まがいぶつ)=石仏
国の重要文化財にも指定されている
菅尾の摩崖仏も拝ませていただきました
阿蘇山の火砕流からなる石は
比較的柔らかいらしく
石仏を彫るのに適していたとのこと
それにしても手の数の多い
一番左の千手観音菩薩をあえて選んで
石に彫った職人魂にアッパレでした
さらに石が多いことから石橋も多く
虹澗橋(こうかんきょう)
と呼ばれる最近まで使用されていた橋も見れました
さらには近くにある白鹿山から見渡す
豊後大野の景色も圧巻
雄大な自然の何とも雄弁な姿に
生かされている命の尊さを感じました
そして何より大分と言えば
国宝の臼杵石仏(うすきせきぶつ)
約61体からなる一体の大石仏群は
どこを見てもビックリする大きさと精密さでした
驚いたのは光背の部分まで
とても深く彫られているところ
柔らかいと言われても石であることから
少しでも彫る範囲を狭めたいように思いますが
肉厚に彫られているのに感動しました
石仏が作られたのは
平安後期から鎌倉前期らしく
約1000年ほど経過しています
一時期は如来の頭が下に落ちた状態でしたが
修復されて今では元の形に戻されたそうです
長い年月をかけて守られ
地元の人々の信仰心を支えてきた姿に
ただただ頭が下がりました
そして何より巡教の度に思うのは
日本のどの地域においても
同じ宗派の教えが根付いており
それを信じている人々がいてくれること
インターネットやSNSのない時代から
インターネットやSNSでは伝わりづらい
仏の心の教えが伝わっていることに
巡教の凄さとやりがいを感じます
現地に行けば現地の人たちの心があり
その温もりを肌で感じることができます
今回も多くの人々にお世話になりましたが
そのお返しはご本人だけではなく
自分の身の回りの人々へ向けた
恩送りとしても
しっかりと返していきたいと思います
ゴールデンウィークも真只中
楽しいイベントを満喫しながら
今ある自分自身の受けてきた御恩に
しっかりと感謝して過ごしていきたいものです
良玄合掌
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