前回の「とび散歩」のつづきです)





青森県立美術館で開催されている企画展
「成田亨 美術/特撮/怪獣」を観てきました!

ゴールデンウィークだったので、カップル、ツアー客、子連れ… 
と老若男女でいつもより混んでましたが、
これは誰が見ても楽しめる展示になってますよ~!


■あの男が、卵をもって帰ってきた…!

今回も、メカ好き、特撮好きの、
むつ市・とびない旅館 CEO兼、
「青森県立美術館 御用達」のペーパーモデル作家の飛内源一郎さんが、
車で往復4時間以上かけて、かけつけてくれました!!

飛内さんと県美に行くのは、
今回で3~4回目…かな?

参考:飛内さんと行った県美企画展の記事
■難解すぎると話題の「工藤哲巳展」に行ってみた
■美術館に行くのも一苦労!むつ市の飛内さんと県美「箱男展」に行ってきました。
■飛内ドライブ最終回!「日本の民家展」に行ってきました。




今日の飛内さん。
コーディネートのポイントは、手に持った生卵ですね。


なにやらブツブツ言っています。
ここに来る途中、むつ市のガソリンスタンドで生卵をもらってしまったそうで、
帰ってくるまで保管してもらえないかとお願いするも、聞いてもらえなかったと…。


最初みたとき、美術館で暴れるつもりかと思ったけど、ちがったようで安心しました。


飛内さんに、
「ゴールデンウィークだし、旅館のほうはいそがしいんじゃないですか?」ときいたら、

「うち以外はね~!」

と即答でした。


がんばろう……とびない旅館…。




■我らが成田亨展に来た理由とは?


「ウルトラQ」「ウルトラマン」「ウルトラセブン」に登場する
ヒーローやメカ、怪獣、宇宙人のデザイン等を担当した、
青森出身の彫刻家&デザイナー成田亨さんの大回顧展!


富山県立近代美術館→福岡市美術館→青森県立美術館
の巡回展だったので、「やっと青森にキターーーー!」とワクワクしました。

青森県立美術館の所蔵の成田亨の怪獣デザイン原画を大公開するだけでなく、
常設展で青森の作家と成田亨の関係まで見せているところが見所です!

さらに、
今回の展示でも飛内さんが作品協力をしていまして、そろそろ展示されているかもしれない!
というので、じゃあいってみようぜ!ということになったんですが…。
残念ながら、まだ展示されていませんでした!
(詳細は最後に)


飛内さんて、今までもけっこう県美に協力してたんですね…


参考:飛内さんの今までの活躍(の一部)
■ロボットと美術展:ワークショップ
ロボットと美術展:図録の付録「アムジー」設計
■Art and Air展:作品出品







■ウルトラ原画189点を含む、700点を超える作品を展示!
これは絶対みたほうがいいよっっ!




もう、こんなに成田作品が集まる機会はない!と
テレビやネットであおりまくっているじゃないですか。
チラシもこんなにたくさんあるし!

マニア心をくすぐる展示なんですが、
解説もわかりやすいので、
マニアじゃなくても楽しめます!


美術館の入り口にあった、このSFチックな車は、
ウルトラセブンに登場する車「ポインター」(のレプリカ)です!


構成だけみたって、


展示構成
1.初期作品 1950-60年代
2.ウルトラ 1965-1967年
3.マイティジャック 1968年
4.ヒューマン 1972年
5.バンキッド 1976年
6.マヤラー/Uジン 実現しなかった企画案1 1970-80年代
7.未発表怪獣 1984-87年頃
8.モンスター大図鑑 1985-90年代
9.日本・東洋のモンスター 1980-1990年代
10.MU/ネクスト 実現しなかった企画案2 1989年+1990年代
11.1970-90年代の絵画・彫刻
12.特撮美術

…と、見応えありすぎるので、行って確かめないと損です!!






入り口にあるのは、
成田亨さんデザインの「突撃ヒューマン」のブランカー像。

とつぜん、「同じ妖怪つながりで…」と
水木しげる先生のTシャツを見せる飛内さん。これ妖怪なの?



ねこぜが気に入ったのは特撮セット!

映画「麻雀放浪記」の特撮セットとカメラレールがすごい!
戦後の焼け跡がよく表現されていました!
こんな感じ!!!
 
  ↓




見せる部分と映らない部分のバランスとか、
カメラを通してみると、ものすごい迫力なんですよ~

飛内さんが、

「このまえオープニングセレモニーに呼ばれたときに、
 このセットの前で、わい(私)も記念撮影させてもらったら、
 迫力ある写真になったんだよ!」

…と言い張るので、証拠写真を送ってもらいました。これが、この写真(下)です。




迫力…あるかな?

発狂したゴリラにしか見えないけど……。

まあ、ジオラマはこの写真でみるよりも、実際に見たほうが50倍くらい感動するのでご安心を!!!



■さすが青森県美!常設展まで勉強になりました!


飛内さんはマイティジャックのマイティ号の絵の前で、
こどもの頃を思い出しキャッキャしていましたが、
知っているひとにとっては、たまらんでしょうね!


展示をみて初めて知ったんですが…
成田さんがウルトラマンに関わってたのって、たった2年なんですね!


それで今も語り継がれるような、
怪獣デザインの基礎を作って、伝説の人になってしまうなんて…すごい人だったんですね!
あらゆるものを怪獣にしてしまう成田さんの頭の中に興味津々です。


それに、
常設展は成田亨展の関連企画として、
成田亨に影響を与えた青森の作家たちも紹介していたのがアツかったです!

「ジャンルを横断しながら活動するスタイルは、
 青森県ゆかりの作家の多くに共通する要素とも言えます。」
成田亨 美術/特撮/怪獣 | 青森県立美術館より)

というのも納得。


展示は今月で終わってしまいますが、
この展示はぜったい青森県美で見るべきですよ!


あと、飛内さんの作品は、
5/12(火)から成田亨展関連ミニ展示
『怪獣のたまご』に飾られるそうです!
http://www.aomori-museum.jp/ja/blog/1562.html
ぜひチェックしてみてください。


■クリエイター飛内氏に、さらなる依頼が…?


またまた作品協力の依頼があったようで、
成田亨展担当の学芸員、工藤さんにひきとめられた飛内さん。
なにやらふたりで打ち合わせをしています。



グンゼの接着剤がとうとか、
グンゼのパンツがどうとか、
むずかしい話をしていました。でも…



飛内さんの表情は真剣そのもの。




なんだかとても楽しそうなことを企画しているようですので、
近々報告があるのかと思います!お楽しみに~。



<成田亨 美術/特撮/怪獣>青森県立美術館
会期:2015年4月11日(土)-5月31日(日)  ※5月11日(月) は休館
http://www.aomori-museum.jp/ja/exhibition/67/






成田亨作品集/羽鳥書店
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<近状の報告、告知など>
2015年5月31日(日)にとびない旅館で
いもすりもちまつりをやります!詳細は近々。