前回にひきつづき、飛内さんとのドライブ第三弾。






↑妄想だけはエンスト知らずの飛内さん。

果たして、ねこぜは生きて帰ることができるのでしょうか…!?
(帰ってなかったらブログなんて書いてられないんだけども)


さてさて。




最近、
民俗学者の宮本常一さん(1907年8月1日 - 1981年1月30日)
の本にはまっているせいか、
昔の日本を知ることに夢中な私です。


それで、めちゃくちゃおすすめしたいのが、
青森県美で開催中の「日本の民家展」です。





「建築に興味ないよ~」という方でも、

日本の文化、風習に興味がある人は、

見ておくべき展示ですよっ!




高度経済成長期、
なくなりゆく
日本の民家の美しさにカメラを向けた
20代前後の青年がいました。



のちに、日本の建築界を担う雑誌
「GA」を立ち上げた
二川幸夫(ふたがわゆきお 1932-2013)さんです。









この「日本の民家展」は
若き日の二川幸夫さんがとらえた貴重な民家の写真を
1955年にさかのぼり展示しています。



青森県美の展示では、
今和次郎や、吉田初三郎、そして今回の二川幸夫のように、
今まで知らなかった偉大な人々を教えてもらってます。
いつもありがとうございます。




ねこぜは前にこの展示をみたのですが、
もう一度見たくて
今回2回目です。






民家が美しいなんて誰も考えもしなかった時代、
農家の人々は写真を撮られることを歓迎しませんでした。
それでも撮らせてもらえるまで、
二川は何日もねばって民家を撮りつづけたそうです。





どうして彼がそこまでしたのか。
それはこの展示を見てのお楽しみということで。







それにしても…

飛内さんがまじめな展示を見て、騒ぎだすのでは…?

と非常にハラハラしていましたが、

想像どおりのことがおこりました。




解説映像がはじまると…



飛内「もしかして…この人持ってるの…ライカ?



飛内「20歳かそこそこの人間にそんな高級なカメラ買えるわけない!


    こ、この人は金持ちだ!



飛内「し、しかも、民家を美しいなんて言うのは、


   きっと都会の人間だ!」 ※大阪市生まれでした。



飛内うわあああああああああああああ~


  
全国をまわったって言ってるけど、


  露骨に青森が入ってない!!!

 
これ露骨すぎない?!

  イザベラバード(イギリスの女性旅行家)だってきたのにぃぃぃ…



ねこぜ「うるせー!!!!(笑)」



さるぐつわしてくればよかった。。。



この日の飛内さんの心境を

飛内さんのブログから察してみましょう。





↓飛内さんのブログから引用(以下、薄紫色の部分

「展示の、はこおとこも、日本の家屋も見てきた。 大きい写真もよかったし、映画もよかったし、日本の家屋の展示に対して、 60年代生まれ(飛内さん)と80年代生まれ(ねこぜのことか?)の 頓珍漢なやり取りは面白いもしれない


…さすがだ。とんちんかんを自覚している。


しかし、私もとんちんかんズに入れられたのは心外です。


当事者だけでなく、周りの人が見てもね。


ぜったいに誰も気にしてないんだけど、
つねにギャラリーを気にしているんだな!!!



「戦前をひきづっていた、1955年ね高度経済成長が始まったころの日本を記録してしまった、建築、という構造美だけでなく、美しさだけでなく、人、時代を保存してしまったという、私の視点が面白かったかもしれない。



…写真を撮ったのは二川さんなのに、
手柄はすべて持って行くタイプだな!!!飛内さん!!!




さて、
お母さんの介護があるので夕方4時には帰る!
と断言していた飛内さん。






十分騒いだので、そろそろ帰りましょう…








もちろん、帰り道も期待を裏切りません。



エンストしまくり、
道を間違えまくり…




ねこぜと…!!!飛内さん!!


  青森駅に行くつもりが、


  目の前、高速の入り口

  じゃないっすかーーーーーー!!」




飛内「やばいーーー!

 ととと東京まで行っちゃうよーーー!!



  おっかさんの夕飯は用意してきたけど…朝食の用意があああ!!




ねこぜ「やめてくれええええ!!!!」




ということになって、途中泣きそうになりましたが、

ギリギリ手前でするっと迂回できて本当に助かりました。



あんな感じでむつ市から来ているんだろうか…




本当に恐ろしい男ですよ…
飛内さんは…






オススメです!
★「日本の民家 一九五五年 二川幸夫・建築写真の原点」
会期:2013年12月14日(土)-2014年3月30日(日)
休館日:2月3日-7日、24日、3月10日
開館時間:9:30-17:00(入館は16:30まで)