評価すべき男には絶対の信頼を与えることにしているのだ、私は。 | あざみの効用

あざみの効用

或いは共生新党残党が棲まう地

つねづね私の念頭にあるのは、責任能力判定の基準である。この点に関してはドイツのK・シュナイダーの見解が、私に取って金字塔のように聳えている。彼は精神障害を精神病と精神的資質の変種に峻別した。精神病とは、脳またはその他の身体部位に器質的変化、中毒性変化などの身体的病変が認められるか、身体的病変が仮定できるような場合である。


統合失調症と躁うつ病は身体的病変の存在が仮定できるので、精神病のカテゴリーに属する。精神的資質の変種とは、知能や性格などが正常者より程度の点でマイナス方向に偏っているだけで、身体的病変をもっていない場合である。


心因反応、神経症なども、このカテゴリーに属する。そしてシュナイダーは、精神病には責任無能力を、精神的資質の変種には責任能力を認めるという原則を提唱した。彼の場合、精神障害の分類の二者択一に基づいて、責任能力の判定の二者択一が導かれている。実に明快そのものの責任能力論である。私は、このシュナイダーによる原則の圧倒的な力から、いまだに脱却できない。また、これを超越するだけの原則を見出すことができない。


っとも、この原則は大分類に相当するものであり、小分類に当たる個々の診断名の病状に関して、それぞれ細かい問題点の存在することはいうまでもない。私は、この原則が精神医学界のみならず、法曹界にも浸透することを切望している。


(中略)

私は頑固者かも知れないが、責任能力の判定が犯行の結果の軽重によって左右されてはならないと考えている


        中田修・小田晋・影山任佐・石井利文(編著)「精神鑑定事例集Ⅱ」


2009-08-14 は同人誌紹介と、経済学部(笑)な大学の資産運用成績について。


貸与制の導入については何度かメモいたしましたが、署名活動が始まった ようですので、日弁連というところで拒否反応を起こされる方はまずは、何より情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)さま「貧しいのに弁護士になろうと思ったら、オリコの保証付き借金をしなさ~い…これからはオリコバッジ? 」 をご一読ください。


【児童虐待死】厳罰化新法などを求め、署名10万人、国会へ
>相次ぐ児童虐待の防止策を国に求め川崎市と神戸市の女性が別々に始めた署名活動への賛同者が合わせて10万人を超えたことが11日、分かった。署名のきっかけの一つになった大阪市の松本聖香さん=当時(9)=が虐待され死亡した事件以降、全国ですでに20人を超える子供の命が失われた。2人は新たな虐待防止策が一刻も早く確立されることを願い、歩調を合わせることを確認。集めた署名を9月の次期通常国会にそろって提出する。


嫌味抜きで「も」、この手の署名活動はほんまに署名数集めますなぁと感心いたします。まあ、市民運動として具現化された正義の追求それ自体は麗しいことなんでしょう、きっと。


>児童への虐待行為そのものを取り締まり、厳罰化を盛り込む新法「児童虐待致死傷罪」の制定のほか、児童相談所と警察などの関係機関の情報共有の徹底などを、インターネットや街頭で訴えてきた。(MSN産経 2010.8.11 13:34)


”厳罰化”は万能魔法さんですか?50年前にこの方針で臨んでいたら、今ごろ刑務所列島になっていただろうに、ひとりの犠牲者に胸を悼める想像力はあっても、木を見て森を見るところまで想像力を巡らすには限界があるか…。ついでに非実現高齢者問題にも無期刑とかで脅してみたらどうかね?(棒読み)

心神喪失と診断、勾留17年の被告が自殺か 千葉
>死亡した被告は92年10月、千葉県松戸市のガソリンスタンドで店長(当時38)を殺害し、現金約56万円を奪ったとして逮捕された。起訴後、千葉地裁松戸支部で裁判が始まったが、被告は裁判官らとの受け答えもままならず、精神鑑定で「心神喪失」と診断された。同支部は94年12月に公判停止を決定したが、被告は専門の病院で入院治療を受けることなく、拘置施設に留め置かれた


冒頭にメモさせていただきましたが、当該事件でも鑑定はなされています…が治療はなされておりません。結果的に17年拘置されていた(そして当該悲劇がなければ当然いつまでも延長されていたでしょう)いたということは、普通に正常人として刑罰を受けたほうが軽かったんじゃない?


>被告の元弁護人は「裁判所や地検は『被告の訴訟能力の回復を待つ』と説明していたが、医療機関への入院など適切な治療を受けさせなかった。自殺という重大な結果を招いた責任は重い」と指摘している。(朝日新聞 2010年8月9日20時37分)


訴訟能力が回復されたら、そこから審判が再開されていたのでしょうか?当該事件が問題にならないならば、既に廃止論も根強い39条はとうに有名無実というか別段人権保護に資してない模様ですね。


自販機と防犯カメラ無料設置 地域と子供見守り
>建築資材の輸出入、販売などを手がける「グローバル・コンストラクション」は、地域安全と子供の見守りを主眼に置き、飲料メーカーとのタイアップで自動販売機と組み合わせ、防犯カメラを無料で設置するという新しいビジネスモデルを展開している。大手飲料メーカーとも提携し、町会や自治会などを巻き込んだ事前の犯罪抑制による社会貢献を柱に据えて「地域防犯型自販機」を営業戦略として売り出している。


監視カメラ&自販機コラボが引き起こした犯罪(笑)について面白がってメモ したこともあるけれど、ベンチャーでもってCSR?とやらを既存企業から引き出そうという志やよしとして生温かく見守りましょうか。


>カメラの記録媒体にはSDカードを使用し、最長で10日間の記録が可能で11日目以降は先頭から上書きするという同社特有の仕組み。専用のソフトウエアをダウンロードしない限りは通常のパソコンでは見ることができないなど徹底されており、プライバシーにも十分に配慮されている。(大阪日日新聞 2010年8月3日)


せめても自販機荒らし急増とか神風が祈ればいいですね♪


いまどきの学校は肝試し不可、防犯装置一斉作動
>埼玉県警大宮署は8日、さいたま市北区に住む県立高校1年の男子生徒(15)と、同級生の男子生徒(16)、別の県立高校に通う1年の女子生徒(15)を建造物侵入容疑で逮捕した。


せめても窃盗とか、窓ガラスをたたき割ったとかなら分かりますが、子どものいたずらでも仮借なく逮捕!「学校の怪談」とかもはやそれ自体が都市伝説に移行しそう。


3人はこの中学校の卒業生で、「肝試しをしたかった」「探検をしようと思った」などと供述しているという。3人は非常階段の4階非常扉から校舎に侵入。全階で防犯装置が作動したという。(2010年8月10日10時13分 読売新聞)


冒険心が摘まれました。


西部開拓時代の無法者「ビリー・ザ・キッド」に恩赦?
>殺人罪に問われていたビリー・ザ・キッドは、当時のニューメキシコ州知事、ルー・ウォレス氏に恩赦を約束されていたとの事実が複数の歴史家により指摘されていることから、ビリー・ザ・キッドの熱狂的なファンであるニューメキシコ州のビル・リチャードソン知事が、死後恩赦を与えるか否かを現在検討中だという。同知事の広報担当者が5日に明らかにした。
ビリー・ザ・キッドの本名はヘンリ・マカーティだが、ヘンリ・アントリム、ウィリアム・H・ボニーといった偽名でも知られている。21人を殺したとされ、脱獄して逃亡中の1881年、当時21歳だった彼はニューメキシコ州フォートサムナーでパット・ギャレット保安官により射殺されたとされている。


今はとりあえずのメモ。


2003年からビリー・ザ・キッドに興味を抱き始めたというリチャードソン知事は、「ウォレス知事の恩赦の約束を再検討してみたいと思っていた」と語っている。 (2010.08.08 Web posted at: 15:57 JST Updated - CNN)


判断主体も含めて参考までに。


服役囚が「自主運営」、鍵や購読雑誌の管理も ブラジル
>ブラジル・リオデジャネイロ州のリオデジャネイロ市郊外の刑務所が、服役囚自身によって「自主運営」されていたことが明らかになった。テレビ網グロボ系地元テレビ局RJTVが伝えた。
この刑務所に収監されている150人の服役囚は監房の鍵を持ち、面会人や購読する雑誌の管理まで行っていたという。州当局は、刑務所の看守を任された警官の収賄について調査を進めていたところ、この異常事態に気づいたという。【8月6日 AFP】


最後はお笑いネタ。こちらか、メキシコで前大統領が麻薬戦争に懲りて麻薬の合法化提唱ニュースとどちらをメモしようか迷いました(笑) 究極の民(?)営化、小さな政府で出来ることですね!



<アニメ感想>
火曜
世紀末オカルト学院 第6話

先週から、星の王子さまネタで完結まで。ヲチがお笑いとはちょい拍子抜け。あの世でせめてトラウマ的思い出ではなくドタバタがあると思ったのですが。


ぬらりひょんの孫 第6話

牛鬼組との闘い始まる。早くも最初の山に着いた感じでしょうか(もちろん、真実を知った雪女がこれで落命していれば別ですが主要キャラみたいですからそんなこともなさそうですし)。実際は牛鬼にしても主人公が仕えるに相応しいのかの力試し、覚醒を促すためといった程度に見えます。


水曜
オオカミさんと七人の仲間たち 第6話

早送り。


学園黙示録 第6話

作画監督:馬場充子
作画監督補佐:加々美高浩
原画:馬越嘉彦・西位輝美・加々美高浩・馬場充子


ここにきて、蟲師作画スタッフがぞろっと揃っていることを確認して視聴にも力が入ります。尽く巨乳キャラにてのサービス回+警察権力とVSプロ市民の皆様(&親子の悲劇)とごった煮ちっくに重いシーンもギャグシーンも盛り込まれていて取っ散らかっている印象は全く拭えませんが最後まで視聴継続せざるを得ません。

精神鑑定事例集2/中田 修
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▲興味ある方はこちらも学術書の多分にもれず、アホみたいに高価なので図書館で借りるか、書店(大型書店でないと置いてないと思われ)でぱらぱらと捲ってみてください。裁判所は上記記事を待つまでもなく鑑定結果が割れているような場合には裁判所として独自に判断を下していることもわかります。