東京駅から徒歩5分、東京のどまんなかというロケーションで、
エジプト古代文明から印象派、現代アートまで、
第一級品の美術品を手軽に観れる、貴重な美術館。
館内は適度にこじんまりとした広さで、人もそう多くなく、
静かでとても居心地が良い空間である。
セザンヌの絵は、画集でみる限り、
私にはあまりぴんと来ないのだが、
目の前にすると圧倒的な存在感である。
他の画家の作品と比べても、強く印象に残る。
マネの自画像、やっぱり上手いなあ。
塗り残しも多い粗いタッチなのに、この重い表情と奥行き。
藤田嗣治の乳白色はとても美しい。
描かれている女性はとても魅力的である。
身体にまといつくシルクのドレスのドレープが官能的。
当時から、女性からの人気も高い画家だったそうだが、
こんな風に描いてもらえるんだから、そらそうだわな
雪舟の絵も展示されていたが、
私には西洋画の方が入りが良いみたいだ。
日本画ってどうみていいのか、良く分からない。
多分、日本画を鑑賞できるような繊細な神経が欠けてるのであろう。
作品は90点ばかり展示されていて、
また今回も、最後の方は見疲れてヘトヘトだった。
私にとっては30点ぐらいで丁度いいんだが。