アメノカゼオ君は某国の大都市に住む24歳のサラリーマン。
月収、手取り7万円。
この国では、中の下くらいの所得です。
彼の夢は、中古でもいいから車を買う事。
家が貧乏なのできつい中、何とかやりくりして毎月少しずつ貯金。
4年半で100万円貯め、やっと念願の中古車を買う事にしました。
ある日、中古販売店に車を見に行きました。
結構いい車がありました。
ちょうど100万円で、気に入ったGOL 1.6 2014年 が見つかりこの車を買う事に決めました。
念願の車を手に入れたカゼオ君。 嬉しくてたまりません。
それから1週間後。 突然警察が家にきました。
『この車は君のかね?』
『はい。1週間前に買いました。』
『そうか...実はこの車は盗難車なんだよ。』
『えっ…??』
『だから、持ち主に返さなければならない。』
せっかく買った車を警察に取り上げられてしまいました。
カゼオ君、買った中古車販売店に走っていき、
事情を話して、払ったお金を返すように激しく言いました。
しかし、埒が明きませんでした。
アメノカゼオ君、せっかく4年半も苦労して貯めた全財産を失くしてしまいました。
アメノカゼオ君、やり場のない怒りに震えながら、
(なぜだ!なぜ…、なんで僕が全財産を失くさなければならないんだ!
おれが何をしたっていうんだ)
( ・・・おおっ、神よ・・・)