【転記】平等とは何か? | 矯正知力〇.六

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メモ的ブログ

以下、mixiの猫王さんの日記より転記。

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『平等とは何か?』

今回は、とてもシンプルに書くので
誤解される恐れがあるけど
ちゃんと書いたら延々と長くなるし
こういう書き方も意義があると思うので書く


◆平等とは?

自由だってことだよ


◆男女平等で説明しよう

頭の極端に悪いフェミニストが

男は女を差別しているので、女も男を差別できること
これが男女平等だ

男は髭を生やしているから、女も髭を生やして平等だとかいって
髭を生やしてる女

例を挙げたらキリがないんだけど
こういう、「男がこうだから」といって
そのリアクションをするのって
男に依存しているよね

依存って言葉が分かりにくければ
男あっての対行動になっているよね

男が髭を生やしてなければ
女も髭を生やすことが平等だなんて考えないでしょってこと

この、「男が~だから」
という論理構造は、男があってこそ成り立つので
女は、自由じゃないよね

女が髭を生やしたいと思うのは、真にその個人の自由だ
本人がそうしたいと思っているんだから
周りがとやかく言う問題じゃない

だけど、男が生やしているから自分もってのは
まず本人が、ファッションだかポリシーだかスタイルだか分からないけど
主体的に、自分が主人公として
生やしたいという思いではないよね


◆自由ゆえに平等

男も女も、自分の意思を尊重されて
自由に振舞えること

「男だから」とか「女だから」といって、自由が規制されないこと


男の前で、女が何かの役割を強要、もしくは期待されること
(出産は女にしか出来ないから、出産という役割は別ね。だけどそれを強要しちゃいけない)

女の前で、男だからといって
何かの役割を強要されないこと

互いが互いの前で、自由に振舞えること

これが、男女平等


平等ってことは、こういうこと


◆余談

これを本格的に、例を挙げて
平等という一般概念で説明しだすと
難しくなるし、めちゃくちゃ長くなるので
平等について、ちゃんと知りたい人は
頑張ってお勉強するように

ちなみに、このように平等とは何なのかが分かっている人は
日本で何人いるんだ?ってくらい少ないと思う

私の人生上
寡聞にして、自分以外知らない

もちろん、それなりに居るとは思う
決してゼロではない
この日記を読めば、当たり前じゃんと思う人もいるだろうけど
それを思いつく人はいない
それを、コロンブスの卵という


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平等ってのは、数量的イコールだと誤解している人もたまにいるが そうじゃなくて 両者ともに人権が保障されていますよ、自由ですよってこと!


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『平等な社会とは何か?』

団子ふたつで、お腹一杯になるA君
団子みっつで、お腹一杯になるB君
よっつで一杯になるC君

さて、平等に団子を分けるというとき
どうする?

これ、「平等な社会」という概念の説明だから
単純化したモデルをそのまま、それだけを受け取って考えないようにね

A君は二つでお腹一杯になるので
他の子の必要な数だけ配ると余ってもったいないので
二個ずつを三人に配る?

それではC君がお腹一杯にならないので、よっつ配る?

無駄を少なくするために、みっつにする?


「平等な社会」という前提があるので

みんなが、お腹一杯になればいい
A君はふたつ、B君にはみっつ、C君にはよっつ配ればいい

みんながお腹一杯になっているんだから、それでいいのだ!

平等という言葉を使ったときに
数量的同一ということに、みんな目がいくけど
観点が間違っている
んだよね

なんのために団子を配るのか?
そこに着目しないといけない


◆平等とは「数量的イコール」ではない

自由が、人権が、じゅうぶんに享受できるってことが
平等の本質


この平等を、社会的平等と言う
社会を前提にした平等概念を考えるときに
たとえば、法や制度、政策なんかで
平等なものを考えるときの、基本的な平等についての考え方


◆実際に社会でつくられた富が再分配される場合は

上での理論を理解するためのモデルと違って
実際の社会での分配のかたちね

配る個数は、社会的平均を取るんだけど
それであっても、全員がお腹一杯になる個数を配らないと
社会は継続(社会の再生産)は出来ないよね

だから、全員がお腹一杯になるだけの個数が基本数となる


◆もう少し踏み込んで小難しいことを言うと

先に述べた、「なんのために団子を配るのか?」

まずは人権だよね
生存権といい換えたら分かりやすいかな?

これをもっと踏み込んでいうと
「人間の再生産」、もしくは「労働力の再生産」

人間、もしくは労働力が再生産されなければ
社会は再生産(継続)できないよね

だーかーら!

社会的平等であることは
客観的、物理的根拠を持って
必然となるのだ

この事がわかっていない者は、法でも哲学でも経済学でも歴史学でも
社会科学全般、教鞭を執る資格がない

研究者だろうが法曹だろうが院生だろうが、学部生だろうが
義務教育から基礎をやり直せ!

まあ、資本論を読まないと永遠に分からないけど


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【転記】+差別について まとめ+

【転記】自由と権利・義務と権利
【転記】奨学金問題~「生まれながらの差別」に鈍感な日本社会


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◆「合理的差別」について

「差別」って言葉は、本来は中立的な言葉であって
みなが使っているような、ネガティブなイメージのものじゃないんです

自称法学生の某氏が
「在日の通名報道は、憲法14条の平等原則に反する
平等なんだから、日本人と同じに本名で報道しろ」

なんてことを主張していましたが
これを、「形式的平等」とか「絶対的平等」といいます

しかしこれこそは、問題によっては
差別や悪い意味での区別、格差を助長する原因であって
法学は、それを在日の本名を報道しろなどと
オカルトなことは言いません
法学、とりわけ人権を学んだことがあるものは
そんなトンデモなことは言うはずがないです


平等とは、比較の問題を伴います

例えば税金
月収8万円の人と、月収一千万円の人
ここで絶対平等を用いると
前者の負担割合が異常に大きくなり
実質的には、不平等です

8万円の月収から、月2万円の月収を取れば
再チャレンジなんて事実上不可能です
一方で一千万円の人にとっては、負担はないに等しいです

そもそもスタートラインが不平等であるのに(お金持ちと貧困な過程に生まれるなど)
絶対平等で、一律同じ税金を徴収すると
この生まれながらの不平等を、固定することになります

なので法は、「実質的平等」、「相対的平等」という立場を
問題に拠っては採用します


この際に、月収8万円の人からは
税金は二千円を課し
一千万円の人からは、100万円を徴収する

この実質的平等を採用したときに、生まれる差を
「合理的差別」というんです

このときの差別は、法の下の平等に反しないというのが法学です


今日では、「差別」という言葉が
本来の中立的な意味合いよりも
悪い意味で使われることがほとんどなので
「合理的区別」という言葉に、言い換えることが多いです


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