1337.モンド~ルの巻 | フランス絵巻き

フランス絵巻き

南仏コートダジュール・画家よんじょう

『このチーズ(=モンドール)、フランスではイクラくらいなの?』と尋ねる婦人アリ。

日本価格の3分の1から4分の1くらいですな。

仏国が安いというより、日本(関税)が高いのだ。


モンドールは、8月15日~3月15日の季節限定で生産される。

広告も9月10日に開始、5月10日に終了する。

仏国では、日常のルールは”無し崩し”になるのに、こういう決まり事は厳重に守られる。


モンドールに使用されるお乳は、”モンベリアル(地名)のウシ”限定。

期間限定、季節限定、ウシ限定のチーズじゃ。

同じウシでもパリの牛では、モンドールは作れない。
パリに牛がいるのかどうか知らんけど・・。


オレはチーズ食いではないけれど、チーズの生産をウシの都合(自然のサイクル)にあわせているところが、さすが酪農国。牧歌的余裕がトレビアーン。

つまり、春は、ウシが出産して、お乳が大量に出る。このお乳は仔牛の授乳用が最優先。

秋~冬になると、お乳の量がガクンと減る。その分、成分がギュっと濃縮されていて、チーズには好条件。この期間のお乳がモンドールになる。


というような話が、スーパーの小冊子に載っていたのだ。

モンドールの値段を訊かれた日、偶然、モンドールの生産者の談話が載っている小冊子をみつけてん。チーズもシンクロすんの?


小冊子には、こんな↓簡単レシピも。

(↑炒めたキノコを、モンドールの中に放りこみ、丸ごと(容器ごと)アルミホイルに包み、オーブンに入れるだけで出来上がり、らしい)


モンドール&ヨンジョール