パリ郊外一怪しい女2 | 裏ここっとライフ

パリ郊外一怪しい女2


さて、ここっとさんが日もとっぷり暮れたパリ郊外の家の庭で何をしてるかといいますと・・・



そう、ナメクジや、カタツムリ、ヨトウムシを退治しているのです!!!
懐中電灯で植物を照らし
みつけた害虫を割り箸で取って、
それを小麦粉が入ったビニール袋に入れるのです!!

小麦粉を入れてある理由はナメクジやカタツムリが袋を上ってこないようにするためです。
粉が体中につくと、窒息するし、べたっと袋にくっつけなくなるので、
上ってこないわけです。

ちなみに、粉(なら何でも可。灰でもよし)を入れないで、ナメクジをいっぱい入れたら、
恐ろしい事態になります。ひ~。

ヨトウムシも、小麦粉に埋まってしまいますので、気持ち悪さが少し減ります汗

割り箸でとるので、手では触らないのですが、万が一手についたら死ぬほどいやなので、
手袋もしているわけです。ここっとさんの虫恐怖症の記事はこちら
オバケ怪しすぎるいでたちです。)

フランスのナメクジ、カタツムリは日本とはサイズが違います。
皆さん、エスカルゴって、食べたことありますか?
あの殻のサイズ、わかります? 今度ご紹介しますが、ああいうのが庭にいるんです。
腰を落ち着けて食われた日にゃ~、せっかく出てきたエーデルワイスが・・・


し・・・芝のように刈り取られている・・・ 
叫び が~ん!!!

これは、大型ナメクジかもしれません。ナメクジも、何種類もあって、
黒くてちいさいもの、灰色で中くらいのもの、
赤茶色で10cmになる巨大なものも・・・
汗
もちろん日本のみたいなナメクジもいます。


そして、こちら、かわいそうなここっとさんのヒヤシンスですが、
夜みてみると、この有様でした。
以前、ヒヤシンスのつぼみが食われたときの怒りのきじはこちら



ヨトウムシとは、ヨトウガの幼虫です。
ヨトウガといっても、いろいろ種類があるのですが、
幼虫も、成虫も夜行性で、厄介なことに、日中は植物のそばの土の中などに隠れていて、
夜になると出てきてむしゃむしゃ食べるのです。

その食欲たるや・・・
芝生から、ローンデージーから、ねぎから、タイムから、スノードロップから、ヒヤシンスから、
山椒から、サラダから、ベリーの花芽から、もう、ありとあらゆるものを食べます。

しかも、私の庭には、ものすごくたくさん発生するんです。
この時期ヨトウムシ退治をしないと、ベリーの収穫もままならないし、
タイムもつるっぱげにされてしまいます。

ヨトウガの幼虫がこれほど発生するのは、
ここっとガーデンに下草が多いのと、殺虫剤をまかないからなのですが・・・
こればかりは毎年困っています。
毎年最初のヨトウムシ退治の日には、100匹以上捕まえます。
でもヨトウガは、アルプスを越えるほどの飛翔力を持つそうで、
幼虫を退治しても、うちの庭にくる成虫が減るわけではないので、まさに堂々巡りなのですが・・・。

殺虫剤をまけばいちころなんでしょうけどね。
でも、それじゃオーガニックガーデンじゃなくなっちゃう。
小鳥が食べてくれるヨトウムシも多いと信じよう・・・特に葉っぱをひっくり返して虫を探すツグミや、
植木鉢の後ろにくちばしを突っ込むミソサザイ ・・・。
夜飛び回ってるこうもりは、成虫を食べてくれているはずです。
そういうガーデナーズフレンズがすみやすい庭にして、
かつこの時期手作業の害虫駆除をするしか、今のところ方法はありません。

ところで、世にも怪しいいでたちで、懐中電灯で庭を照らし、
ハシを持ってうろつく日本人。

近所でうわさになっている可能性大いにあり(笑)




腰は痛くなりますが、この作業、実は嫌いじゃありません。
夜の庭は独特で、また好きです。

ぶっといミミズがにょろにょろ出たり入ったりしながら、
枯葉を土に引き込んでいく様とか、
夜行性の昆虫たちが動き回る様子はとても面白いです。
ミミズが土をどんどん耕してくれているのがわかるんですよ!