ネット広告代理店大手のデジタル・アドバタイジング・コンソーシアム(DAC)は2月2日、博報堂を引受先とする第三者割当増資を実施すると発表した。これにより、博報堂DYホールディングスが53.7%の議決権を持つ親会社となる。

 調達額は12億8672万円。これにより、博報堂はDACの議決権の8.6%を保有する。現在のDACの筆頭株主は博報堂DYメディアパートナー ズで45.1%の議決権を持つことから、博報堂DYホールディングスグループ全体での保有割合は53.7%となり、2月23日付けで連結子会社となる。

 今回の増資に伴い、DACは博報堂の100%子会社である製作会社の博報堂アイ・スタジオを子会社化する。これにより、クリエイティブ関連事業に 進出し、「取引がある全ての広告会社に対して質の高い広告関連サービスを提供する」(DAC)という。株式取得金額は9億円で、60%の株式を保有する。 取得日は2月25日の予定だ。

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電通がCCIを100%子会社化するニュースがあったばっかりですが、

電通:サイバー・コミュニケーションズ(CCI)を完全子会社化


メディアレップの在り方が変わろうとしているのかな。


今回の目的=================================
http://www.hakuhodody-holdings.co.jp/news/20090202/HDYnews090202.pdf
博報堂DYグループは、「マス・マーケティングとリレーションシップ・マーケティングの統合を
核として広告主のマーケティング活動全体の最適化を実現するパートナーとなる」ことを中期の基
本戦略として企業価値の拡大を目指しております
インターネット広告は、ここ数年着実に成長し、基幹広告メディアとしての地位を確立し、博報
堂DYグループが進める「統合マーケティング・ソリューションの提供」において、より重要な位
置づけになってきております。
また、インタラクティブ・マーケティングにおいて競争力を確保するためには、“メディア”、“テ
クノロジー”、“クリエイティブ”の3つの機能の強化と融合が重要になってきております。
そのため、今回、DACの第三者割当増資を博報堂が引き受けることで、これまでも、博報堂D
Yグループのインタラクティブ・マーケティングの領域において、重要な会社であったDACとの
提携がより強まり、今後、「統合マーケティング・ソリューションの提供」を進めていく上で、この
領域の戦略・施策展開の連携強化を図ります。
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うーん、今回のCCIとDACの一件を比べる限り、


博報堂DYとDACの方が、関係者にも理解されやすいのではなかろうか。。


メディアレップという限り多少なりとも、その独立性が担保される必要はあるから。


また、クリエイティブとインタラクティブによる統合型マーケティングの提供を目指すということでの、


博報堂アイスタジオの子会社化も納得できる。


電通が、昨年かなり、ネット系関連会社の資本を整理しているから、またさらに動きがあるのかもしれない。


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■情報元:
ネット広告代理店のDAC、博報堂DYホールディングスの連結子会社に