他の国籍を取得したことによって日本国籍を失った人たちが、それは違憲であるとして、日本国籍との二重国籍を認めるよう起こした訴訟のようですが…
どうやら二重国籍は認められなかったようです。
私は現在、17年イタリアに住み、イタリア人の家族もいます。
イタリア国籍の取得が可能なのですが、私はイタリア国籍を取得していません。
それはイタリア国籍を取得することにより、日本国籍を失うからです。
ちなみに、イタリアは(その他の多くの国も)二重国籍を認めています。
よって、イタリアにとっては私がイタリアと日本の国籍の両方を持っていても問題ないのですが、日本が二重国籍を認めていないため、イタリア国籍を取得すると日本国国籍を失うのです。
私としては、
日本に二重国籍を認めてもらいたいです。
イタリアでの永住権を得ているので、イタリアで働くこと、国民健康保険のことなどなど、ほとんどの権利がイタリア人と同じように私に与えられています。
無いのは選挙権くらいでしょうか?
逆に、現在、日本に住んでおらず、日本に税を納めていない私は日本で多くの権利がありません。
選挙権はありますけどね。
だったら、もう日本国籍要らないんじゃ?
と思う人もいるかもしれませんが、そうも簡単に割りきれないのが事実。
やはり、何十年イタリアに住んでも、私の文化的ベースは日本ですし、日本人としての誇りもあります。
やっぱり日本は素晴らしい国です。
日本人は(平均的に)素晴らしい国民です。
私はイタリアで外国人で、やぱり"日本人"なのです。
国籍なんてたかが書類上のこととも思うのですが…
日本へ帰ったとき、日本の空港で外国人として対応されるのはやはり切ないです。
こうしたアイデンティティーの問題もありますし、
やはり海外に住む日本人として、私の母国日本と私の住む国であるイタリアを何かしらの形で繋ぎたいと思ったとき、自分が国籍も日本人であるということは大きな意味を持つと思います。
それに日本の家族。
日本の家族と違う国籍になることは、個人的には更なる距離を感じてしまいます。
よって、理想は二重国籍を取得できること。
なんですが…
他の国もやってるから日本もそうした方がいいとか、そんなに簡単な問題でもないと思います。
でも、どうして日本は二重国籍ダメなんだろう?
現在、ピピウはイタリアと日本の二重国籍です。
一定の年齢までは二重国籍であることが日本側にも認められているからです。
しかし、いつかどちらかを選ばなければなりません。
現在の日本の法律では。
海外に住む身としては、2つの国の血を受け継ぐ子供を持つ親の身としては、もっと自由に行き来できるように、もっと自由に両国間で活動できるように、よい意味で二重国籍を活用できるように、二重国籍が認められれば嬉しいと思います。
いつか…そんな日が来るかな?
来るとうれしいな。
今回、この裁判を起こした人たちが、二重国籍を日本が認めるきっかけとなってくださるよう、私は彼らにエールを送ります。
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