ギフチョウ弾丸遠征 | 弘前大学 フィールドサイエンス研究会(F研)

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弘前大学公認サークル「フィールドサイエンス研究会」(F研)のブログです。 弘前大学を拠点に,海・川・山林で生物の観察や採集をしています。
毎週月曜日18:00~農生棟203で定例会を行っています。

お久しぶりです。
サークル長のトリバネです。

ながーい春休みも終わり、もうまもなく授業が始まってしまいますね。
F研の活動も来週から本格再開です。
さてここで新入生の皆さんにお知らせ

 

ぜひ4/13・14に行われる大勧誘会にお越しください!!
フィールドサイエンス研究会でもブース出展を2日間行う予定です♪
少しでも気になる方は来ていただけると嬉しいです!!


 

と、前置きはさておき、
今回は(も)個人採集のお話。
会誌編集も一段落したところ、突如"ギフチョウを採りたい"という衝動に駆られ、初めてのギフチョウ採集に行ってきました。
以前知り合いから蛹をもらって羽化させたことはあったのですが、採集したことはありません


ギフチョウがどのようなチョウなのかというと、にだけ発生する本州固有のアゲハチョウです(アゲハチョウの仲間にしてはモンシロチョウくらい小さいのですが…)
虎柄でとにかくカッコいいチョウです。
春の訪れを告げることから、巷では「春の妖精」「春の女神」などと呼ばれるようですね。
いつぞやの先輩の記事でも出てきました(あの頃は無知を晒してしまった…)

 

残念ながら青森にはおらず、近縁種のヒメギフチョウが生息しています(こちらも過去記事参照)。

 

というわけで(?)新潟に行きました。
新潟県は全国有数のギフチョウ多産地で、ほぼ全市町村で確認されているとか…
咄嗟に決断したことなので、ポイントもネット記事を漁って出てくるような有名産地に決めました(笑)。

お金も時間もないので日帰り弾丸遠征です。
実家の仙台からバスと車で約4時間半、予習どおりの場所に来ました(写真を上げるとポイントが100%バレてしまうので割愛)。

ギフチョウの吸蜜源であるカタクリやスミレはそこそこ咲いていますが、天気は曇りです(それに少し寒い🥶)。

よく分からない花 これも吸蜜源
いそうな場所を選定していたところ、流石に飛ばないだろ…と思っていた杉林の林縁で飛翔を確認!
すぐネットを振って捕獲しました!

ギフチョウ Luehdorfia japonica
 

ここまで来た甲斐がありました。

少し晴れ間が出て気温が上がってきたので、来た道を下ってみると…
またもやいました!(しかも3頭)


やはり有名産地なだけあって、個体数も多いようです。
その後、約3時間粘って10頭ほど見ることができました(何度も山道を上り下りしたので、膝が限界😵)。
メスは2頭いましたが、まだ交尾嚢が付いていない個体で羽化したばかりのものと思われます。

ギフチョウの他にも
アカタテハ、ルリタテハ、テングチョウ、ルリシジミ、スギタニルリシジミ、コツバメ、ミヤマセセリなどなど、春のメンツが沢山いました(いずれも写真なし)

採れたギフチョウの斑紋がとても面白かった…という蛇足はまた今度にします(やらないフラグ)

↑ちょっといい斑紋のヤツ


以上弾丸新潟遠征、大成功でした😁
今年の活動もよろしくお願いします!

(帰りに山形の羽黒山大鳥居まで行ってみた)


文責:(バス車内で寝れなくてこれを書き綴っている)トリバネ