こんにちは、またしても学部一年のtarponです。ブログを書くモチベが結構高いので引き続き書きます!
タナゴ釣行の傍ら、”バス釣りの痕跡”を見つけたことを前々回のブログで報告しました。
その後気になり、りんご公園横ため池の外周を散歩していたお爺さんにバスのことを聞いて見ました。
すると、「去年、台風で池が氾濫した時、10〜40センチくらいのバスたちが川に流れていったのを見たぞ。」とのこと。
確実に定着していたようです。
適当に選んだ近所のため池にバスが定着しているくらいなら、結構市内に点在しているのでは?
そう思い、県内の湿地帯に通っているであろうトンボ採集をしてる先輩方に聞いて見たところ、何箇所かバスが密放流されている場所を聞き出すことができました。
大半が津軽平野の水郷地帯でしたが、一箇所「弘前市内の林道沿い」にあるそうです。
早速友達とそのポイントへ向かいました。久しぶりのバス釣りに腕がなります。
長い林道を潜り抜け、当地に到着するや否や、ありえない量のバスの魚影が目に入りました。
すぐさまソフトベイトをキャストすると、ヌーッと物陰から良型のバスがひったくてきました。
「食った!」とフッキング。
ま、相変わらずバイトは重たい水草レベルですが、何事もなくランディング。
ノーザンラージマウスバスMicropterus salmoides in弘前市
ミシシッピ水系を中心に分布するサンフィッシュ科の淡水魚、通称”ブラックバス”。本来「ブラックバス」という名称はオオクチバス属Micropterusの魚(ノーザンラージマウスバス、フロリダバス、レッドアイバス、スポテッドバスなど8種)の総称です。
北アメリカ原産の特定外来生物ですが、魚としての芸術点は中々高い!
頭部から背中にかけて盛り上がる曲線は天下一品。
そして、スズキ目を代表するような背鰭の鰭式(D Ⅷ−12)堪りません、、、
あと独特なバスの良い匂いも良いですよね。同じサンフィッシュ科でもブルーギルは臭いですが、バスは全く臭くない。
このようにノーザンラージマウスバスは、多くのバサー(バス釣りを行う人たちの意)を魅了し、虚像の「アメリカン・ドリーム」を抱かせました。ゲーム性の高さ故、各地でのスポーツフィッシングの展開にも貢献。
その結果、バス釣りのメッカ、アメリカ合衆国から遠く離れた青森の山奥の池にさえ密放流されています。
人のエゴにより各地で放流され、各地で駆除されてきた可哀想な魚種といっても過言ではないかもしれません。
害魚の名を関するブルーギルに比べるとマシかもしれないが…
↑”害魚”ブルーギルLepomis macrochirus 地元山梨県にて。
脱線したので、話を戻します。
同行してくれた友人も短時間で良型のバスを何匹もキープ
流石すぎる腕です。頭が上がりません、、僕が心底尊敬する釣り人の一人。
中でも驚愕したのはその洞察力です。
ここの池のバスたちは産卵のために水辺に接近するトンボを好んで食べていました。
ですので、多くのバスが中心部より、岸ギリギリに接岸していました。
その状態をいち早く読み取った友人は、すかさずソフトベイトを「トンボの産卵行動」のように水面間近で動かし、数秒も経たずに良型のバスを釣り上げていました。
まさしく「トンボパターン」です。その地に特化した捕食方法を得るバスも恐るべし。
↓トンボパターンで釣れたノーザンラージマウスバス。
僕も負けじと、頑張りますが…
「チビしか釣れねえ、、こうなったらあの手を使うしか…」
そうです。最終奥義「ムーチング」です。
ムーチングとは生きた魚を餌にして大きな魚を狙うことです。要するに泳がせ釣り。
雨が振り出しパラ付く中、子バスを餌に岸沿いに投げ入れた途端、大きなバスがチェイスしてきました。
「おおっ!キタキタ!!」釣り人の心が高鳴ります。
「ドフッ!!!」大きなバスの吸い込み音と共に餌の子バスが水中に引っ張られる。
すぐには合わせず、数秒カウントダウンし、渾身のフッキング!自前のベイトロッドがしなり、糸がキュルキュルと鳴ります。
雨も本降りを迎えたところで、丁度ランディングに成功。
中々な体躯のノーザンラージマウスバス。凄まじい顎の強さ。
全長は40cmくらい。海外で「Green back」と言われているだけあります。背中が濃い緑。
↓余談になりますが、こうみると我が地元山梨のバスとは形態が大きく異なります。
(左)山梨県河口湖 (右)青森県弘前市
左の河口湖産のバスは通称「ペレットバス」と呼ばれるものです。
ペレットは人工飼料。つまり養殖された放流型バスです。
捕食対象の大きさでここまで顎の形態が変化するのは面白いですよね。
大きな個体を釣り上げたところで納竿。
食べて美味しそうなサイズの個体は〆て持ち帰ります。
普通はイワナとかでやるやつ。
家に帰り、下処理。塩揉みした後、料理酒に漬けます。
ムニエル、ホイル焼き、フライの三品。信じられないくらい美味い!
淡白な白身魚ですが、すっごい良い風味。
駆除ではなく、嗜好品としてとって食べたいくらいです。
このブログを読んでる皆さんもバスを釣ったら騙されたと思って食べて見てください。
青森県でのバス釣りは
- ゲーム性の高い釣り
- 外来種駆除
- 絶品料理 の三段階の楽しみを味わえます。
以上で今回のブログは終了です。 また次のブログで会いましょう!
文責tarpon