今回は、TOEFL ibt で100点を獲得するところまで英語力を効率良く引き上げるための5つの条件をご紹介したいと思います。当然、世の中には様々な方法で英語力を向上させようとしている方々がいらっしゃるとは思いますので、別に何も否定する訳ではございません。ございませんが、私の経験に基づけば、


「この5つの条件を遵守して英語学習に取り組めば、英語力とスコアを劇的に向上させられます」


ので、それらをご紹介します。


今までの、「MBA出願に関する英語(TOEFL/TOEIC/IELTS)について」の記事をご覧になっていない方のために、下記にリンクを貼りますので、クリックしてご覧になって下さい。


「TOEFL ibt 100点 獲得プロセス」:リンク


「TOEFL ibt 100点 獲得へ向けた考え方」:リンク


「TOEFL ibt/TOEFL cbt/TOEIC/IELTS 真の換算表」 :リンク



それでは、



ジャァーン!


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【英語力とTOEFLスコアを劇的に向上させる5条件】


①英語はスポーツ!


②浮気はダメ絶対!


③必ず音読!


④必ず短期間!


⑤先ずは英語脳から!模擬試験問題集・練習問題集なんかやるな!



(詳細)


①英語はスポーツ!


英語は他の勉強と異なる面を持ちます。それは勉強と言うより、どちらかと言うとスポーツトレーニングに近いのです。簡単に言うと、


「知っているだけでは何の意味も無い」


という事です。


たとえば、日本人の皆さんもご存知、「野球」を例に挙げます。野球の能力を上げようと思い本屋に行くと、ピッチングやバッティングや野球理論に関する様々な本を発見する事ができます。また、名門クラブのコーチに伺えば、研究されつくした様々なテクニックや理論を聞く事も出来るでしょう。では、本を読んで正しいピッチングフォームを学び、名コーチに野球理論を教えてもらえば、野球が上手くなるでしょうか。甲子園で優勝できるでしょうか。皆さんもご存知の通り、絶対にできません。


本当に甲子園で優勝したいなら、先ずは吐き気がするほどの量の走りこみを毎日行い脚力とスタミナを鍛え、嫌になるくらい筋力トレーニングを繰り返し、気が遠くなるほどの量の投球練習をこなし、実践練習を来る日も来る日も時には深夜に及ぶまで毎日繰り返さなくてはなりません。「走れる」では無く、「50mを5秒で走れる。100回走れる」でなくてはなりません。「5kgのダンベルを持ち上げられる」ではなく、「100kgのシャフトを持ち上げられる」筋肉を創り上げなくてはなりません。「ボールを投げられる」では無く、「150km/h の速度で9イニング投げられる」でなくてはなりません。


英語もこれに類似します。「単語や文法、使いまわしを知っている」「難しい英語の文章を読める」ではダメなのです。「目に入った単語が瞬時に1秒で意味も日本語訳も使い方も分かる、使える」「長く難しい英語文章を物凄い速度でいくらでも精神的苦痛を伴わず読める」「繰り返し過ぎたせいで、頭の中にある英語達を状況に応じて変化させ、いつでもいくらでも使いこなせる」でなくてはなりません。そのために必要な事は、「単語や文法事項やイディオムや使い方を覚えた」「2,3回取り組みました」では


ダメ!


なのです。毎日毎日同じ事を何十回も何百回も繰り返し行なう事で、まるで筋肉や神経がある刺激に対して本能的に一瞬で反応を起こして無駄の無い完璧なスポーツ動作ができてしまうかの如く英語のアウトプットが行なわれる「脳みそ」になっている必要があるのです。


英語はスポーツです。




②浮気はダメ絶対!


よく英語の勉強をするのに、非常に多くの教材を購入し、次から次に取り組んで1回やったら終わり、また次のテキストへ、という方や、いろんな英語スクールに通っては、ダメだ、とか良いとか、いろいろ言ってはスクールを変える、という方を目にします。


その方達はどうやら多くの教材に取り組んだ方が勉強になると思っているようです。


しかし、


英語力を本当に向上させたい場合この行動は効果を持ちません。


意味がありません。


いや、分かるんです。いろんな教材に取り組みたくなるの分かるんです。


でも本当なんです。


信じてください。


本当に違うんです。


それは、


「いろんな教材をやって退屈さを紛らわしたい欲」と「自己満足の心」に敗北しているだけなんです。


何百冊もの教材を1回やるのでは無く、3つの教材に1000回取り組みましょう。


内容を文言レベルで覚えてしまって、中身をソラで言えるようになるまで取り組み続けましょう。親の敵のように取り組み続けましょう。


「一つの教材の内容を本当に自分のものにする」という事は、実はそれほど大変な事であり、もし本当に自分のものに出来たなら、その時あなたは絶大な力と効果を手に入れる事ができるでしょう。



浮気はダメです。


恋愛と同じです。




③必ず音読!


いや、分かります。いろいろ考えはあると思います。でもやってみてください。騙されたと思って、全部何もかも「音読」して下さい。


しかも、日本人英語ではなく、本当の英語の発音(自分の中で、で良いです)で。


英語の学習は音読に始まり、音読に終わる、と思ってください。


どうせ最後は、外人さん相手に、あーでもないこーでもない、と真面目な議論を交わしたり、時にはふざけた日常会話をする事となるのです。最後の目的は、英語を実際に使用して、英語で自分の意見を伝えたり、相手の意見を英語で聞いてモノを考えたりする事なのです。


じゃ喋ろうよ。


とにかく騙されたと思って、音読をやってみましょう。


先ずは、英語の単語の全ての発音記号と、それがどう発音されるかを全て勉強し直しましょう。こんなの1日で終わらせましょう。それが終わったら、それらの英単語が組み合わさって英文となったとき、一体どんな風に文章として読まれるか、を学習し、完璧なネイティヴのアクセントで完璧なネイティブの文章のリズムと抑揚のつけ方で読めるようにしましょう。どの教材が良いか、は、またまた企業秘密(ただ書くのが面倒くさいだけ)ですが。


でも、ほんの短い期間やるだけとかダメですよ。


リーディングの勉強をしこたまする時に、例えば週末、仕事の無いときに「2日間ぶっ続け1日10時間長文を読み続ける合宿」みたいなのを自分で自宅で開催し取り組むとき、もうそれはそれは物凄い量の長文を何度も何度も何度も何度も繰り返し、全て音読で読み続けまでょう。終わったときなんて、カラオケを何時間も大声で歌い続け、もう声がガラガラになってしまった時のようになっちゃってください。それを幾日も幾日も繰り返してください。



幾つもの夜を乗り越えたある夜明け、あなたはとてつもない読解力、速読力、音読力を身につけていることでしょう。これらの能力は、最終的にあなたが「英語を聞いたり」「英語を喋ったり」する時の非常に強固な土台となります。




④必ず短期間で!


これは以前にも述べましたが、実際、実に多くの人が勘違いして英語学習に取り組んでいらっしゃる(ような気がする)ので、またまた述べます。


英語力の向上を図る場合は、短期間で行ないましょう。


特に試験のようなものに取り組みスコアを向上させたい場合は、設定する期間は本当に短期間です。


1日1時間の勉強に1年間取り組むのではなく、1日6時間の勉強に3ヶ月取り組みましょう。


その方が効果が出ますし、おそらく実は、1日1時間の勉強を1年間行なっても英語力はさして伸びません。よほど戦略的に行っている場合を別として。


前述したように、英語はスポーツです。例えば、筋力トレーニングです。ベンチプレスをその日に行い、それから1ヶ月してまたベンチプレスに取り組んだとしても、挙上可能重量、及び筋量は上がりません。筋肉は一度破壊して、超回復」という現象が起き、前より少しだけ筋量と筋力が増し強くなり、その強くなった筋肉を間髪入れずにまたトレーニングで破壊する、という作業を延々と繰り返す事によって強くなります。以下の図を参照してください。



英国MBAと時の部屋-ランカスターMBA-

てな訳で、筋肉は放っておくと超回復で厚くなった筋肉の断面積は1週間もすれば元の厚さに戻ってしまいます。筋肉は期間を空けると弱くなってしまうのです。


英語も同じです。


英語力は、期間をあけると弱くなります。


また、人間が本当にそのような過酷で高強度なトレーニングや勉強を行うほど集中できる期間というのは実はそんなに長くありません。どんなに根性がある方でも、血の滲むような凄まじい努力を続けられる期間は半年程度でしょう。仕事をしながら、妻子がある人は家族との関係も保ちながら勉強に取り組む、という過酷な努力を行う場合、やはり集中できる期間というのは限られます。もし本当に英語力を向上させたいならば、短い期間で絶対達成すると自分に言い聞かせ、一気に駆け抜けましょう。




⑤先ずは「英語脳」から! 模擬試験問題集・練習問題集なんかやるな!


よくTOEICで高得点を取りたいがために、TOEICの模擬試験問題集や分野別問題集をひたすら解き続ける人を見受けます。


皆様、「自己啓発のためTOEICの勉強を日々やってます」といって、ダラダラと模擬試験問題集をずーっとやり続け、「自分は怠惰な日々を過ごしていない」と思い込もうとしている(のかもしれません、知りません)のか、ずーっとそんなことをやっています。彼らは、もしかしたらいつか、いつの日か、TOEICで950点とかの高得点が取れる、と思っているのかもしれません。それに、もしかしたら本当に取れる日がやってくるかもしれません。長い長い長い長い期間をかけて、頭が非常に良い方ならば。


しかし私の知見(偏見)では、彼らはおそらく高得点を獲得する結末には至らないでしょう。


至ったとしても非常に非生産的な活動です。今や出生率が減り、人口が減少に転じた超高齢化社会であるこの日本、そんな今こそ国民の生産性を上げていかねばならないこの日本の社会において、時代とは逆行して非生産的な活動をしている事となるでしょう。


TOEICだろうが、TOEFLだろうが、IELTSだろうが、GMATだろうが、GMATだろうが、MCAT(アメリカの大学で医学部にいくための試験)だろうが、SLAT(アメリカの大学でロースクールに入るための試験)だろうが、第一に必要な事、それは「英語力」です。ここで言う英語力とは、最もファンダメンタルな英語力を意味します。この「英語力」が無ければ、そんな細かなテクニックやそのテスト独特の解法を教えられても知っていても、意味はなさないでしょう。


よって、そんな最もファンダメンタルな、いわゆる、「英語力」を身につけることが先ず先ず先ず最初の課題となります。私はこれを、


「英語脳」


と呼びます。


そしてこの「英語脳」を獲得するために、各種試験の模擬試験演習は全く必要ありません。


そんなものは「まるめてポイ」してください。


そんな事の前に、あなたは単語を全て覚えたのですか?そんな事の前にあなたは英語の基本的な文法を全て覚えましたか?そんな事の前に、あなたは英語の超難関超長文を苦も無く物凄い速度で読んで理解できますか?そんな事の前に、あなたは長い長い英語のナレーションをストレス無く聞いて理解できますか?英語を綺麗な発音で音読できますか?止まる事無く超長文を音読で物凄い速さで読み上げられますか?


各種試験、様々な独特の特徴や問題形式があるとは思います。思いますが、上記様々な能力を身につけ、「英語脳」を獲得するまでは、それらには手をつけるのを止めましょう。気にしなくて良いです。気にしても身につける前のあなたには解けませんし、自分のモノに出来ません。


という事で、この「英語脳」が大切になるのですが、細かい英語脳獲得の手法は、企業秘密(何度も言うように、ただ書くのが面倒くさいだけ)とさせて頂きます。


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以上、英語力を向上させるための5つの条件特集でした。



終わり。