今回は、「TPEFL ibt獲得スケジュール」ではなく、TOEFL ibtで100点を取るにはどのような考えでのぞまなくてはならないか」について話したいと思います。


前回、「TOEFL ibt 100 獲得プロセス」の記事で、どのような手順で6つの英語能力を身につけていけば、TOEFL ibt で100点が獲得できるかについて触れました。ご覧になっていない方のために下記にリンクを貼りますので、クリックしてご確認願います。


TOEFL ibt 100獲得プロセス:リンク


前回ご紹介したプロセスの前提は、


「TOEIC約700点の人がTOEF ibt 100を目指す場合」

「途中で何の障害も無く、たゆまぬ着実な努力により順調に能力を上げ続ける場合」


です。私が TOEFL CBTで250点(ibt で100点)を超えたのは、TOEIC約700点の状態で1月に勉強を始めて8月に受験した回だったので、前回ご紹介したプランも約8ヶ月のプランとなっていました。


勉強を始めた当初は、今のような洗練された(と自分では思っている)英語力向上計画を持っていなかったので、独学で、あーでもないこーでもないと悩みながら、様々な手段で勉強をしていました。なので、おそらく最初から合理的で良質な計画のもと、英語学習に取り組めば、もっと早くに目標点を獲得できたいたものと思われます。


そんなことで、前回一応8ヶ月のプランでご紹介しましたが、もしかしたら本当は8ヶ月よりもっともっと早くTOEFL ibt 100獲得を達成できるかもしれません。


実際、私が最後に通った青山にある英語スクール、「Presence」 では、


「TOEFL ibt 100点は、3ヶ月で取るものである」


と教えられます。


ご興味がある方のために、Presenceのホームページのリンクを下記に貼ります。クリックしてご覧になって下さい。


「TOEIC、TOEFL、英会話 コーチングスクール Presence」:リンク


そこでは、


「世界トップMBAを目指す人は、優秀なビジネスマンでなくてはならない。優秀なビジネスマンは、何に取り組んでも最高の集中力で最高の生産性を発揮して取り組むはず。最高の生産性(単位時間当たりの産出量)で英語学習に取り組むならば、TOEFL ibt 100は、3ヶ月で取れる。いや、取らなくてはならない。それ以上ダラダラかかるようであれば、それはその人の決意と努力と集中力と能力の欠如がある。それにダラダラ長い時間をかけると、その間にまた能力が落ちてきたりするので、結局最後まで究極の高い地点に到達できない。一瞬のキラメキでもって、一気に頭に叩き込み、刹那のチャンスを掴み取り、本当に目指している高得点をもぎ取らなくてはならない」


と教えられます。


スパルタで有名なスクールですので、これくらい毎回のように言われるのですが(今は少し変わったようです。少し優しい感じになったようです)、基本的には、私も同意です。基本的には。私は独学ながら8ヶ月かかってしまったので、「3ヶ月」は無理でしたが。。。


いろいろいろいろ人によって状況はあるものの、大学受験だろうが、公認会計士試験だろうが、司法試験だろうが、TOEFL受験だろうが、およそ試験を受けて、人と比べられながらその中で高いスコアを叩き出し合格する、というようなものは、試験ごとに期間に差はあれど、「一定の期間でガガッ!、ガガガッ!!と勉強し、必要な情報を全て頭に叩き込み、一気に目標完遂してしまう人」が勝ちます


「1日に10時間以上、時には20時間勉強する」というような非常に集中力と体力と精神力を消耗する生活、


「ヒトは、そんな辛い生活を長い期間維持できません」


それに、これもやはり、そのスクールと同意見なのですが、長い時間かけると、結局いつまで経っても「目指している一握りの人しか取れない高い高いピンポイントのスコア」に到達しないのです。時間の経過とともに、インプットしたものが、少しずつ流れ落ちていき、インプットしては流れ落ち、インプットしては流れ落ち、となってしまうのです。だから、こういうおよそ試験の形を持っているものへの最善策は、


「短期間で一気に叩き潰す」


そんなことが重要になります。そういう点において、私は完全にそのスクールに同意します。だから、基本方針としては、TOEFLの勉強も、「短期間で物凄い量の勉強をして、一気に目標スコアをもぎ取る」というのが、最善策だと思います。


ただしかし、それと同時に、社会人の本分であるお仕事に、日々忙殺されながら英語勉強に取り組んでいる皆様」だと思いますので、もし本当に本当に本当に時間が確保できないような事があれば、逆の事も言えます。何度も言いますが、殆どの場合は、「時間が無い」は、「単なる言い訳」です。優秀な人はいつも時間を確保する事ができます。しかし、本当に本当に本当に24時間中20時間くらい仕事しなくてはならないような人が居たとした場合、それは本当に「時間が無い」のです。そんな人は、どうしてもその時期、


「勉強を中断せねばなりません」


又は、


「勉強を進める速度を緩めなくてはなりません」


今回は、そんな人にとって少しでも参考になるように、「100点獲得スケジュール」ではなく、


「結局どういう考えでTOEFL ibtには挑まねばならないか」


を話したいと思います。


それでは長くなりましたが、



ジャァーン!



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【TOEFL ibt 100点獲得のための考え方】


①まずは「単語暗記」と「文法暗記」なんです。

②全てはRとLから始まるのです。

③スピーキングは量です。

④ライティングは暗記です。


(説明)

①皆さん、いろいろな英語学習に取り組まれると思います。聞いてみたり、喋ってみたり、読んでみたり、書いてみたり、スクールを変えてみたり、外人と喋ってみたり、ニュースを聞いてみたり・・・どれも結構ですが、どれもこれもそれもあれも、この「単語力」と「文法力」無しには意味を成しません。正確には、「この2つ抜きで、本当の高い英語力には到達しません」。だって、ネイティヴは「語彙力」だってもともとあるし、「文法」だって知ってるもん(知らない奴もたくさんいますが・・・)。本当にTOEFLで高いスコアを出したいなら、この2つをまず最初の最初に完璧にしておかないと駄目です、ドメドメの日本人であるならば。だから、いろいろやりたくなるのは分かりますが、他の何もやらなくて良いので、この一番地味で辛くて憂鬱になる、単語暗記と文法暗記に必死で取り組みましょう。以前も申し上げたとおり、この2つをマスターしても全くスコアは上がりませんが、この2つをマスターしていないと、他に何の勉強をしても、100点には到達しません。でも、ミンナできないんです。何故なら、どうしても、この2つの勉強は、「退屈で」「苦しくて」「すぐ止めたくなる」からです。なんか外人さんと話してみたり、英語のニュースをアイポッドだかなんだかで聞いてる方が、英語力が上がる気になっちゃうんです。


駄目です。上がりません。


この苦しくて、退屈で、気が狂いそうになる2つの勉強に、ひたすら諦める事無く、何百時間も取り組みましょう。一つの抜かりも無く、全て暗記しましょう。それまで、それが完了するまで、リーディングだの、リスニングだの、スピーキングだの、ライティングだの、何もやる必要はありません。そんな事しても最終的には100点を超えません。中途半端ないしずえのもと、英語学習に取り組んでも、せいぜい80点止まりでしょう。時間が無かったり、仕事のせいで中断しなくてはならなくても、何でも良いから、単語暗記と文法暗記、特に最初の単語暗記、これに取り組みましょう。


②単語と文法を暗記された皆さん、さぞやいろいろな勉強に取り組みたいでしょう。しかし、もし本当にTOEFL ibtで100点を超えたいならば、先ずはRとLです。ReadingとListeningです。どんなに喋りたくても、どんなに書きたくても、そんな事をする必要は一切ございません。ひたすら「長文読解」と「聞き取り」に取り組んでください。


「たとえ、練習でTOEFL ibt本試験を受ける時が来ても、別にSpeakingとWritingのスコアなんてどうだって良いんです。どんなに点が低かろうと無視して下さい」


まずは、もう気が狂うくらいReadingとListeningの勉強に取り組んでください。そして、TOEFLの本番試験で、両者が25点になるまで取り組みましょう。もうちょっと緩く見たとしても、どちらも「24~25点」になるまで取り組みましょう。本当に100点を超えたいならば、このReadingとListeningがその水準に行かない限り、絶対に達成はできません。ご存知の通り、TOEFL ibtでは、スピーキングにもライティングにも、「リーディング」と「リスニング」の要素が入ってきます。そんな事で、この「スピーキング」と「ライティング」の試験は、必然的に「読めない」「聞けない」人は、絶対に点が取れないように出来ているのですそれにそんなことの前に、やはり「読む」「聞く」というのは、言語習得の中で、「最も基本的で」「最も簡単な」「絶対に必須な」能力なのです。だから、この2つの能力をとことんまで上げましょう。お仕事が忙しいならば、もうこの「読む」「聞く」だけをずっとやって、本番で25点になるまでやり続けましょう。


③スピーキングの細かい戦略は企業秘密(ホントは書くのが面倒くさいだけ)なのですが、前回の記事でも申し上げたとおり、スピーキングで高スコアを取るには、


「量」


です。日本人はそもそも、全参加国の中で、TOEF ibtのスコアが最低ですが、ことスピーキングにおいては、「ダントツで最下位」です。ぶっちぎりの優勝(ドベ)です。だから、我々日本人は、「日本人はスピーキングが苦手なんだ」と思っています。おそらく少しは当たっているでしょう。日本語はアルファベットを使用しない上に、文法的にも英語と全く異なります。だから、本来的に日本人は英語を喋るのが苦手でしょう。しかし、日本人がTOEFL ibtにおいて、スピーキングがダントツ最下位なのは、それだけではありません。もうこれほんと、


「人生の中で英語を喋っている量が少ない」



のです。かく言う私も、スピーキングのスコア、驚愕の低さでした。いろいろ勉強しているつもりでしたが、低いままでした。でも、あるとき、では一体何時間スピーキングの勉強に費やしているかな、いったい何問自分は解いているかな、と思い、調べてみたのです。すると、結果は、時間も短ければ、もっと驚くべき事は、解いている問題量が少なかったのです。


スピーキングの勉強は思いのほか「集中力」と「精神力」を消耗します。


そりゃ、そうですね。


リーディングやリスニングの勉強というのは所謂「インプット作業」です。


自分が何もしなくても情報が入ってくるので、少ないパワーで取り組めるのです。しかし、


スピーキングというのは、明らかな「アウトプット作業」です。


インプット作業であるリーディングやリスニングに比べて、多くのパワーを要するのです。そういうことで、少しやると疲れます。少しやると疲れるので、いっぱいやった気になります。生産性も落ちます。たとえ何時間も取り組んでも集中力が落ちて、取り組む問題数が落ちてくるのです。そんな日々を毎日過ごしていても、一向にスピーキングのスコアは上がりません。本当にスピーキングのスコアを上げたいならば、


「そんな弱い自分をぶち殺さねばなりません」


一生懸命働くサラリーマンには、限られた時間しかありません。仕事も物凄い集中力で何とか定時で終わらせ、上司からの飲みの誘いや、接待等々といったものを退け、早い時間に家に帰ってこれる日なんてそうそうありません。そんな様々なトラップをかいくぐり、奇跡的に早く帰宅したのに、弱い自分に負けたままスピーキングに取り組むと、「スピーキングの練習を5問やりました」とかの状態で深夜が訪れます。そして、明日の出張のため、もう寝なくてはならなくなるのです。実に生産性の低い悲しい悲しい夜の出来上がりです。


そんな事を防ぐために、


「腹をくくって、物凄い多くの練習問題に取り組みましょう」


もちろん、スピーキングにも、いろいろなテンプレートがあります。問題のパターンは決まっているので、それに対応した正しい答え方があります。それを全部覚えた上で、


「多くの多くの練習問題に取り組みましょう」


「問題も答えも全部覚えてしまうまで取り組みましょう」


そんな苦しい日々を何日も過ごすと、いつしか、いつの間にか、気づいたら、


「喋れるようになっているのです」


おそらく、TOEFL ibtを目指す多くの人がぶち当たる壁だと思います。理由はよく分かりませんが(と、同時に分かるような気もするのですが)、男性の方が多くスピーキングの壁にぶち当たります。そんなとき、これを思い出してください。


明けない夜はありません。もう止めたいのに、止めずに集中も切らさずに多くの問題に取り組む、集中も切らせないし止めることも出来ないから逃げたくなる、けど逃げ場が無くて苦しく苦しくなる、疲れ果ててベッドに倒れこむ、そんな夜を、いくつもいくつもいくつもいくつもいくつも抜けた後、必ず夜は明け、光が差し込みます。


④先ず一言、


ライティングは暗記です。


もし、②のリーディングとリスニングを完了させ、どちらも25点を取れるようになっているならば、スクールからでも知り合いからでも良いので、


「良質なテンプレート」


を手に入れましょう。そしてそれを暗記しましょう。そして本番でその通り書いてみましょう。結果を見てください。


たぶん、もうその地点で「25点」の峠を超えています。


そして、私の見解では、ライティングでそれ以上のスコアは要りません。欲張って、26点。それでOKです。


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以上、「TOEFL ibt 100点獲得への考え方」でした。


この考え方に基づいて、8ヶ月とか3ヶ月とか言わず、オリジナルの、忙しいなりの、逆に言うと言い訳の効かない「TOEFL ibt 100獲得スケジュール」を作成してください。




終わり。