今回は、MBAへ出願するために誰もが避けては通れぬ最初の試練、TOEFL100獲得」について述べたいと思います。皆さん、いろいろなやり方で、この日本人にとって達成するのに困難を極める目標、「TOEFL ibt 100取得」を目指されている事と思います。私も非常に苦労しました。


私の場合は、当初TOEFL CBTで250点超を目指して頑張っていました。自己流で勉強していましたので、いま振り返ってみるといろいろ無駄のある勉強法ではありましたが、考え得る全ての手法でもって、毎日毎日本当に勉強しまくっていました。英語の勉強を始めたばかりで、その勉強やどんどん英語力が上がっていくこと自体が楽しく感じられたからか分かりませんが、このときが一番勉強していたように思います。数ヶ月勉強したところ、何回目かの受験で遂に250点を超えました。それは本当に嬉しかったです。250点を超えたことが嬉しかったのではありません。自分の計画の中で、その回の受験で250点を超える予定だったから嬉しかったのです。そして、計画通りに250点を超えました。そして、自分の計画の中では、その次の月の受験で260点台に突入する予定でした。物凄い精巧に戦略と計画を練り、その設計どおりに事も進んでいたので、その次の月に260点をどのように超えるかも完璧に作戦はできていました。どこのセクションとどこのセクションで、こういうスコアを取り、こことここが何点上がるので、総合で260点を超える、そんんあ完璧な作戦ができていました。



にも関わらず!!



前々から噂は流れていましたが、その次の月に不幸にもTOEFL CBTが日本でも終了してしまい、TOEFL IBTを受けなくてはならなくなったのです。なんという不運でしょう。何でオレの時だけこんな事が起こらなくてはならないんだ。今までPBTからCBTへの移行はあったけども、PBTならまだ何処かしらで続いているし、受けられる。CBTがIBTに変わってしまうと、もう一生CBTは受けられない。一体、オレの今までの地獄の努力はどう報われるんだ、と本当にTOEFL運営会社を呪いました呪いましたが、呪っても何にも起こらないので、しょうがなくTOEFL IBTの勉強を始めました。そして、そこからまた何ヶ月(実際はいったん英語の勉強を中断したので1年半の時が経ちました)も勉強し、TOEF IBTも準備しました。TOEFL IBTは、TOEFL CBTに比べ難易度も非常に高くなっていて、文法セクションがなくなってスピーキングセクションが加わるなど大幅な変更も加わり、変更への適応が本当に本当に辛かったです。


という事で、英語試験(TOEFL)に関しては、本当に苦労した思い出でいっぱいです。


そんな思い出深いTOEFLの勉強、今日はここで100点獲得までの最短経路の道のりを紹介したいと思います。


今回ご紹介する「TOEFL IBT 100突破計画」の前提を先に述べます。


【前提】

私が、最初に勉強を始めたときのTOEICのスコアが、「約700」でした。なので、今回これからご紹介する計画は、「TOEIC約700」のスコアを持つ人が取り組む場合、どのように取り組めば、最短でTOEFL IBT100が獲得できるか、という計画とします。


それではまずは全体図から。




ジャァーン!



【前提:TOEIC約700点の人がTOEFL IBT100突破に取り組む計画】
英国MBAと時の部屋-ランカスターMBA-

TOEFLの勉強をする際には、必要な能力を6つに分けてください。


①単語力

②文法力

③リーディング

④リスニング

⑤スピーキング

⑥ライティング


の6つです。


そして、この6つの能力を上記図にあるようなスケジュールで養成していきます。私の場合、2006年1月1日の早朝から、「鬼のような英語勉強の日々」を始める、と心に決めていたので、1月から開始されています。計画は9月で終了する予定で、9月の受験、「最終決戦」でのスコアが、100を超えるように戦略を立てます。


英語力を上げるには、先ず「単語力」が無いと何も始まりません。なので最初の3ヶ月は単語力養成に時間を費やします。特に最初の1ヶ月は単語の事以外何もしません。他の能力のことなんてどうだって良いんです。ひたすら時間の許す限り単語の勉強(記憶)に取り組みましょう。もう、何百回も繰り返しすぎて、単語本もグチャグチャになって、何回も頭の中もグチャグチャになって、覚えて忘れて覚えて忘れて覚えて忘れて、そんな事をもう何百回も繰り返して、完全に英単語の英訳と和訳と発音が頭にこびり付いて離れなくなるまで取り組みましょう。3ヶ月は集中的に取り組んで、その後も強度あ落とすものの、最後まで永遠に単語勉強は続けましょう。


英語力を上げる第2段階として、「文法力」がきます。単語と一緒ですが、いくら英語力を上げようと思っても、根本的に基本的な英語文法を全て覚えていない限り、絶対に英語力は上がりません。よく電車や本などの広告で、「英語はアウトプット。喋って喋って英語を覚えよう」とか「英語の勉強はやめよう」とか甘い文句を見かけます。それに、中学・高校・大学と8年間も英語を勉強するのに全然英語がしゃべれない日本人はよく、「文法とかじゃなくて、間違ってても良いから喋る事が大事だよね」とか言ってます。分かってるとは思いますが、どれも大馬鹿者の意見です広告等に関しては、「努力せずに何かを身につけようとする馬鹿からお金をたくさん取るための戦略」ですこの世の中にある全てのものに、「血の滲むような努力をせずに獲得できたり、他人より秀でる事ができたりすること」は存在しません。楽に出来るんだったら、他の奴もその手法でやるでしょ。そしたら、そいつらと自分の差異化は一生図れないし、抜きん出るなんて現象起きないでしょ。それに取り組んだり達成したりするのが難しいからこそ、他の奴では出来ない事になり得るんだし、もしそれをやってしまう事ができたなら、他より抜きん出た存在になるのです。だから、「英語力を多くの受験者では及ばない高いレベルに上げ、TOEFLにおいて高得点を取る」という事は、本当に苦労と努力を伴う作業なのです。要するに「文法の勉強」は必須です。そして、この今まで述べた単語力と文法力が、将来的に自分が何ヶ月も英語を勉強した後に辿り着ける境地の高さのポテンシャルを決めます。これがどれだけ身についているかで、その後の自分の英語力の伸びが変わる、と肝に命じて取り組みましょう。なので、単語をシコタマ1ヶ月間勉強した後は、文法の勉強を始めます。これは2ヶ月目から2ヶ月間行います。しかし、必須といっても、この単語力と文法力は本当に努力家泣かせなもので、必須であると同時に「身につけたからと言って、その能力があるだけではスコアに全く反映されないもの」なのです。この力を使って、他の様々な勉強に取り組み、そしてそれらをモノにして始めてスコアに結びつくものなのです。だから、この文法の勉強をひたすらやり続けてもスコアの向上は全く見られません。特に、文法セクションの無くなったTOEFL IBTでは、本当に意味がありません。なので、英語の文法はこの2ヶ月間で完璧に修得する、その後は勉強しません。


3ヶ月目から、遂にリーディングのトレーニングを始めます。今まで養ってきた単語力と文法力を100%使いながら、来る日も来る日もリーディングに取り組みましょう。これはもう本当に狂ったように取り組みましょう。本当に頭がおかしくなって、これが現実なんだか夢なんだか幻覚を見ているんだかよく分かんなくなって、頭がボーっとして視覚がおかしくなるくらいまで長文読解を続けましょう。詳しくは企業秘密なので、これ以上は述べませんが、この3ヶ月目から3ヶ月間は、もう英語を読んでいる状態が自分の通常の状態になるまで読み狂いましょう。しつこ過ぎるくらいで足りないくらいです。執念深く執念深く執念深く、本当に読み狂いましょう。このリーディングの力が間接的にですが、この後のリスニングやスピーキングやライティングの自分の力のポテンシャルを決定します。物凄い長い文章を、諦めずに集中を切らさずに物凄い速さで読めるようになるトレーニングを死ぬ気で行ないましょう。これも3ヶ月は集中的に取り組み、その後は強度を落として最後まで取り組みましょう。


4ヶ月に突入したら、リーディングもやりながらですが、リスニングを始めます。これも企業秘密なので、あまり詳しくは述べませんが、リスニングもリーディングと同じです。単語力と文法力は、英語の勉強をする上での土台、リーディング力は、リスニング力・ライティング力を上げるための土台、リスニングはスピーキング力をあげるための土台となります。もうこの人は頭が完全におかしくなってしまわれたか、と思われるくらいリスニングを繰り返しましょう。自分が朝目が覚めてから夜寝るまで、世界では英語のテープが流れ続けているものだ、と勘違いしてしまうくらいリスニングを続けましょう。本当に何十時間も何百時間もリスニングをしましょう。とにかく耳に英語を流し入れ続けましょう。これは、4ヶ月間は物凄い勢いで取り組み、その後は強度を落として継続的に最後まで取り組みましょう。


英語の勉強を始めて5ヵ月半ほどしたら、計画に沿っているならば、単語力・文法力・リーディング力・リスニング力が十分に備わってきている事と思います。これら4つの能力は、英語の勉強の中では、最も中心となり、最も基本的な柱となる能力となります。これが無いと、何も始まりませんし、他のどんな勉強(スピーキングやライティング)をやっても全く意味がありません。効果が出ません。出にくいです。ここまで順調に4つの能力をつけることができたならば、ここでスピーキングとライティングを徐々に始めましょう。


スピーキングは、ここから3ヶ月間半、もうみっちり行ないましょう。これも手法や教材は今は企業秘密ですが、正しい教材、正しい手法でもって、もう親の敵(かたき)のようにスピーキングのトレーニングを続けましょうスピーキングのトレーニングというのは、非常に高い集中力が必要である事と、日本人はアウトプットを苦手としていることから、少し勉強すると、もう物凄い勉強したかのような錯覚に陥ります。でもそこで諦めてはいけません。もう辛い、とか面倒くさいとか、苦しい、とかそんな下らない雑念は捨て去って、これでもか、というくらいスピーキングの勉強を続けましょう。十分すぎてこの人おかしいんじゃないか、というくらいで足りないくらいです。人は誰しも苦手なものがあります。何に取り組んでもあります。ミンナ、「オレはあれが得意で、これは苦手だ」と思いがちです。でも、何かの調査の結果分かったそうなのですが、結局苦手なものってのは、「得意なものに比べてあまり好きではないから、取り組んでいる絶対時間が少ない」から苦手なんだそうです。要するに、スピーキングのスコアが日本人ミンナ低いのは、「取り組んでいる時間が短い」ということなのです。これは、私が自分の身をもって証明しました。私もスピーキングのスコアの低さに悩まされ続け、様々な勉強方法に取り組みました。でも結局、最後に気づいたのですが、他のセクションに比べて勉強時間が少なかったんです。悩んだ挙句に、もう一度本当の馬鹿になろうと決め、もう信じられないくらいスピーキングのトレーニングに割く時間を増やしました。「え、あなた、ちょっとおかしいんじゃないの?」ってくらい。そうした所、物凄い苦手意識を持っていたスピーキングですが、案の定、スコア激増、一気に何の問題も無いセクションとなったのです。だぁかぁらぁ、スピーキングが苦手だの四の五の言わずに、もう本当に長い時間、高い集中力でスピーキングのトレーニングに取り組みましょう。スピーキングは、もう最後までヤバイ勢いと量で取り組み続けましょう。


ライティングは、5ヵ月半目から始めて、そこから1ヶ月くらいで、必要なテンプレートを全て暗記しましょう。もう「す・べ・て」暗記しましょう。ライティングは一見、個人の能力が試される不安定なセクションに見えるかもしれませんが、ハッキリ言って実は物凄い安定したセクションです。ライティングの問題は、ある一定の典型問題から出題されます。回答の仕方も、お決まりのパターンが有り、決まったテンプレートを覚えてそれを本番でそのまま使えば、それだけでかなりの得点が取れてしまいます。なので、最初の1ヶ月でそのテンプレートを全て暗記しましょう。そして、覚えた後の半月くらいは、毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日、練習問題を解きましょう。もう、問題を解き過ぎて、なんかどれがあれで、あれがどれで、これがそれなんだか分からなくなって、幻覚みてるんじゃないか、、、あ、またデジャブだ、これやった気がする、あれ、違うか、ん、あれ?とかなってしまうくらい解き続けましょう。そして、その半月が過ぎたら・・・・・いったんライティングの勉強はやめましょう。そんな事より、スピーキングに集中してください。スピーキング、スピーキング、スピーキング。何をおいてもスピーキングです。そして、ライティングを一時停止して1ヵ月半後、8月の半ばから9月の最終決戦に向けて、再度テンプレートの記憶の確認と日々の練習を復活させましょう。


そんなこんな、今までの計画を実行すれば、必ずや8ヶ月~9ヶ月間の勉強で、TOEFL IBTで100点を超えることでしょう。


上に、いろいろと企業秘密だのなんだの書きました。それは、具体的に取り組むべき良質な教材や、取り組み方、要するに日々の勉強方法、や、その他様々なスピーキングやリスニングのトレーニング手法についてです。それについて、もし欲しいという方がいらっしゃいましたら、個人的にメールにてお願い致します。参考になるかは分かりませんが、私の英語勉強研究の粋が詰まったファイルをお渡しします。


さぁ、ここまで読んで下さった方は、この次の記事、「TOEFL ibt 100獲得への考え方」もどうぞご覧になって下さい。下記にリンクを貼りますので、クリックしてご覧下さい。


TOEFL ibt 100獲得への考え方 :リンク



終わり。