総合というのがダメなんです。
日本人すべての音楽の好みに合わせた音楽・映像ソフトを揃えています。
そんなのはあまり意味がない。
だってそれだったらインターネットの店のほうが圧倒的に在庫を揃えています。
苦戦するのは当たり前です。
結局HMVが販売不振になったのは、店ごとの個性がないということ。
その点、同じような業態でも『タワーレコード』のほうが個性的です。
タワーレコードはHMVとはちがう
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その店の店長の商品編集力が店づくりにも出ている。
たとえば横浜の桜木町(みなとみらい地区)にある『タワーレコード』は店独自のコーナーがあります。
店長やスタッフがおすすめする『みなとみらいセレクトコーナー』がある。
みなとみらいセレクトコーナー
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きっとスタッフにメタルロックのすごいファンがいると思うんだけど、こんなコーナーもある。
『みなとみらい鋼鉄化計画』-桜木町をメタルの聖地に
メタルロックのCD、DVDがずらっと並んでいます。
もちろん、メタルファンの聖書『rockin'on』という雑誌も。
だから個性的です。
桜木町をメタルの聖地に
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八王子駅内にあるタワーレコードでは、こんなコーナーもある。
日清のカップヌードルのCMで「はらへった」と歌っているあのアシット・ジャズのバンド、ジャミロクワイのコーナー。
『腹が減ったと歌ったことで、今ふたたび俺の時代がやってきた!!』
八王子の店のジャミロクワイのコーナー
『腹が減ったと歌ったことで再び俺の時代がやってきた!!』
同じ音楽・映像ソフトを売っていても、その商品をどう『編集』するか?
それで個性が出せるわけです。
ターゲットをしぼって、商品を編集する。
そうすると個性的になるんです。
『HMV』と『タワーレコード』
このちがいの事例を、あなたのビジネスに落とし込んでみましょう。
『総合』というのは、ダメな代表です。
『編集力』がキーワードです。