クラシックバレエをするための構造動作的ポイント | 股関節が硬い 徹底究明!中村考宏の超スムーズ股関節回転講座

股関節が硬い 徹底究明!中村考宏の超スムーズ股関節回転講座

骨盤後傾から骨盤をおこし股関節を超なめらかに。体幹と四肢を連動させ動きの質を追及する。運動とは人の重心が移動することである。運動を成立させるべく構造動作理論(Anatomical Activity)に基づくトレーニング方法と身体観察について綴ります。

これまでにクラシックバレエをされている方たちが、骨盤おこし、股割り、足指トレーニングに興味をもち講座や治療院におとずれた。股関節の可動域を上げたい、外旋ができるようになりたい、鎌足をなおしたい、というのが多い。また、足が変形して外反母趾になっていたり、身体の各部を故障されている方が多い。ジュニアからプロまで幅広いが、大人になってからバレエをはじめた方が多い。大人からバレエをはじめた方は、バレエシューズで踊っている方とトウシュウーズで踊っている方がある。
 
私は大人からバレエをはじめた方には、バレエをするための必要最低限の身体の状態が必要だと話をする。必要最低限の身体の状態というのは、下肢のアライメントが整っていること。そして、バレエシューズの場合は構造動作の爪先立ちができること、トウシューズの場合は構造動作の股割り動作ができること。
 
爪先立ちはキャリアがある方でも不十分な場合が多い。ポイントは、足の末節骨の接地先端面を確実に接地できるようにすること。
 
股割り動作は、バレエをするために必要な筋肉を使うことができれば簡単にできる基本動作。しかし、ほとんどの方が開脚ストレッチで筋肉を伸ばすことはするが、股割り動作で筋肉を使うことができない。トウシューズを履いて踊りたい場合は、股割り動作ができるようになってからチャレンジするとよい。
 
キャリアがある方は、爪先立ちと股割り動作を見直してみるとよい。思いもよらず、下肢のアライメントのズレが見つかるかもしれない。ジュニアの方は、いまのうちに正しい足の使い方を覚えておくこと。もうすでに、外反母趾や足が痛くなるのであれば、足の使い方が間違っている可能性が高い。
 
 
 
1月の東京講座は、18日-19日です。
2月の大阪講座は、24日です。
 
 
 
 
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