9月は雑誌の企画、編集者から新たな企画をいただいたり、また、ちょっとビックリするような話を頂いたりと、次の展開に向けて慌ただしく動いています。
さて、構造動作研究会で足から首まで細かく解剖学的特徴を見てきて新たな気付きがたたありました。それは「わかっていたことだけれどもう少しそれが色濃くなった」というような気付きです。まるで深部感覚(固有感覚)の頭のリハビリトレーニングみたいです。
怪我の修復後やフィジカルトレーニングでこの深部感覚(固有感覚)のリハビリトレーニングを進めていくと、すんなり感覚を拾えるタイプと感覚に迷ってしまうタイプの方があります。
すんなり感覚を拾えるタイプの方というのは、あまり運動をしてこなかった、あるいは筋肉量が少なめ、など。
感覚に迷ってしまうタイプの方というのは、バリバリ運動をしている、あるいは筋肉量が多い、など。
筋肉に染み込んでいる感覚が深部感覚(固有感覚)リハビリトレーニングの進行に大きく作用する傾向にあります。あまり運動をしてこなかったという方は筋肉に癖が少ないといえるかもしれません。逆にバリバリ運動をしている方は筋肉に癖が多い。バリバリに運動をしていても細かな感覚を訓練している方の中には、驚くほど深部感覚(固有感覚)を理解されている方があります。
しかし、治療やレッスンをしている方たちのほとんどはよくわからない感覚だといいます。よくわからない感覚だからリハビリトレーニングをするわけなので、わからなくても問題はありません。いまあるわかっているつもりの自分の体を色濃くしていくのが、深部感覚リハビリトレーニングなのです。
深部感覚の入り口として足の指先のセンサーが大切です。感覚がよくわからないという方の中には足の指先が浮いていることや強く力んでいることに気づかない方が多いです。それは自分の胴体が傾いているのに気付いていないということと同じなのです。
この夏、医療系施設から多くの足指関連のお問い合わせを頂きました。また、スポーツ指導者の中には深部感覚(固有感覚)を理解できる方がみえてとても意気投合しました。私はリハビリもスポーツのフィジカルトレーニングも筋肉のアプローチで終わりではなく、深部感覚(固有感覚)を取りもどして完結だと考えています。それが動きを円滑にする、動きの感覚を高めることだといえます。