まえだのプログレッシブドイツ生活
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【旅行】リューデスハイム(ラインワインの旅②)

<4月22日(土)~23日(日)>


*前回の記事の続きです。


土曜日の夕方、リューデスハイムに到着。ここはライン川沿いの他の村々と同様、ワイン農家の方の街だが、ワインを観光資源化することに成功している街。ガイドブックでも大きく取り上げられている。細い路地にはワインを売り文句にするレストラン、店がびっしり。別世界に来たように、外国人が多い(御多分に漏れず、この時期にもかかわらず日本人も)。日本語で『ワイン試飲できます』『日本語メニューあります』などと掲げられているのは、ローテンブルク以来。まあ、こっちも気楽なのと、気恥ずかしいのと半々だ。


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ここでも『地球の歩き方』の影響力の大きさをしる。載っている店はだいたい、日本語メニューが置いてあるのである。どちらが先かと言えば、間違いなく、『歩き方』に掲載されたのが先。『歩き方』に掲載されると、それをたよりに来る日本人がワンサカ増える(何故か、『歩き方』に書いてあるところを一通り抑えると、そこに行った気になるという不思議な日本人の習性・・・ただ、最近は中国人で同じことが起こっている気がするので、日本人だけの習性ではないのかもしれない、とも思う)。


ふらふらと歩くものの、日本語バッチリの店に入る気になれず、また『歩き方』の選択肢も一通り見てみたものの(笑)、入るに至らず、地元のおっちゃんたちが大騒ぎしている店に入りました(Zur Lindenau)。地元の人たちが入る店が一番いいのだろう、と。


ローレライで食べた肉が重く、あまり食べる気にならなかったので、スープとワイン(そして僕はチーズ)で済ますことに。ワインプローペのセット(注:いろんなワインを試飲サイズ(100mlずつ)で飲める)を注文することに。僕は2人で1つかと思っていたら、K氏は1つずつのつもりだったらしい。「知らんよ・・・ドイツ人は100mlと言えば150ml出してくれる人たちだよ・・・」と思っていると案の定、大量にワイン現るーorz。


地元のおっちゃんたちにすごい目で注目されましたよ。どんだけ飲むねん、と。


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しかし、僕はこの日運転手をしており、一杯も飲んでいないので、飲む気は十分。そしてこのセット、うまくできていて、作って1~3年の若いワインと、10年以上経っているワインが交互で入っていて、味の変化を学べる。これはなかなか面白い。僕は基本的に、年が経過したワインは匂いがキツくて苦手なのだが、ここで飲んだワインは何故か飲めた。香りが良いと初めて思えたので、若干飲めるようになってきたのかなと思う。


一応ひととおり口は付けたものの、おそらく半分ぐらいの量しか飲めずダウン。K氏も同様。残したことについて、こっちの人はあまり何も思わないようだけど、日本人的には非常にもったいない・・・。



さて、次の朝は、まず ザイルバーン へ。リューデスハイムの街中から、小高い丘の上の展望台(ニーダーヴァルト)まで続くゴンドラリフトである。


こういうの(左下)に乗ります。乗車直前にグラスワイン売ってました(商売上手。右下)。


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何が見えるかというと、ライン川と、斜面一面に拡がるぶどう畑!!いやこれは気持ちがいい。この日は快晴で、ぶどうに燦々と日が降り注いでおりました。
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展望台にあがると、「1871年の」ドイツ統一を記念して建てられた碑があります。

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その他、ブレムザー城(現在ワイン博物館になっている)に行って少しお勉強も。ワイン造りの道具のことや、一番面白かったのはワイングラスの発展の展示。意外に見応えあった。

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最後は、街中でワインをお土産に購入。確かにいろいろな種類が置いてあるんだけど、個人的にはイマイチな手ごたえ。何となく勧められるワインは、観光客向けの中途半端なやつだと思ってしまう(いや観光客なんだけども)。K氏が「『シュロス・ヨハニスベルク』のワインを探している」と言って、見つけたものの、吟味しきった感が無い様子。


そこで、『シュロス・ヨハニスベルク』に行ってしまおう、ということに。ちなみにここはカール大帝の時代にその息子(ルートヴィヒ敬虔王)が「ワインづくりに適している」ということでブドウを植えたのが始まりとされ、遅摘み(シュペートレーゼ)の手法、アウスレーゼ、アイスワインの手法もここで発見されたという、ドイツワインの歴史の地。1816年、前年のウィーン会議の功績により、オーストリア皇帝フランツ1世からこの地を下賜されたのが、メッテルニヒ宰相。現在に至ってもこの地の所有者は、メッテルニヒ・ヴィンネベルク侯爵家領地管理局なのである。ヨーロッパならでは歴史感・・・。


シュロス・ヨハニスベルクのサイト(http://www.schloss-johannisberg.de/de/index.htm


まえだのプログレッシブドイツ生活

建物自体は、見学等はできない。しかしワイン販売所と、城の横にあるレストランは賑わっていた。(左下は、城から見たブドウ畑とレストラン(右側)。右下は、レストランからブドウ畑を眺める日本人)。これはしかし最高に心地が良い。車なしでここまで来るのは至難の業だし、特に観光するところがあるわけではないが、これは他には代えがたい体験。来てよかった。

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まだ時間を残していたので、次は『エーバーバッハ修道院』へ。こちらは『地球の歩き方』にも載っているが(恐るべし。バスでここまで来るのは、リューデスハイムからでも一日がかりだろう・・・)、厳格な禁欲主義を信条として、山の中にひっそりと建てられた修道院。収入源としてワイン醸造を行っていた。現在は修道院としての機能は無くしているが、ヘッセン州立のワイン醸造所・販売機関となっている。


しかし、歴史遺産の保全と言ってしまえばそれまでだが、ドイツでは公立のワイン醸造所が多いことにびっくりする。それも民間経営でもやっていけそうな有名どころがかなりある。うーん、ドイツのワイン農家さんは「民業圧迫だ!」とか言わないんでしょうか・・・。先日K氏も同じ疑問を呈していたけど、僕も前から少し思っていた・・・。


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修道院の見学、ワイン販売所ともに、ゆっくりと楽しんだ。ここは日本人もいないから、良い(笑)。


ところで、気を付けてみるといろんな施設にあることがわかったが、ここで初めて見つけたのがこれ(見つけたのはK氏)。ドイツ語が分かる人には一発でわかるけど・・・さてなんでしょう??

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この日は、休憩がてらコブレンツのIKEAに寄りつつ、ボンまで帰還。車の運転も、一気に長距離行くと疲れるものの、細切れにしていけば問題ない。日程を詰め込まずに行けば、問題なく楽しめそう。今回のラインワイン旅行は、前回とは違った意味で成功。前回は名もないワイン醸造所に押し掛けたので、1対1でワインの試飲ができた。今回は超有名なところに行ったので、普通のお店の感覚で買ってきたものの、普段見つけられないワインを見つけられた。そして何より、やっぱりラインガウのワインのほうが、ミッテルラインより全体的にレベルが高い、ということが車でまわって体感できた(いろんな意味で当たり前なんだけれども・・・)。うーん、観光では出来ない体験。面白い。


長くなってしまったけど、ようやくたまっていた旅行記、これで完結。

【旅行】ブラウバッハ、ローレライ、カウプ(ライン右岸)

<4月22日(金)>


更新が滞った上、事象が前後してしまいました。


先月下旬、イースターもあり、4連休がありました。ということで連続になりますが、またもやK氏と旅行!車の運転にも徐々に慣れてきて、ようやく知らない街に行って運転しながら駐車場を探すということができるようになってきた(まだたまにテンパる)。長距離の運転はしんどいので、途中の街に休憩がてら寄りながら、だが、車の利点がようやく生きてきた。


前回の旅行はラインの左岸を下ったので、今回は右岸を行くことに。といってもボンの右岸からフランクフルトまで行く高速(3号線)はみんなスピードが早く、やめておこうという意思が働き、コブレンツあたりでライン川右岸に渡った。


最初の目的地はブラウバッハ。街は素通りしただけだが、ここはマルクスブルクという城が有名。現存する中世の城の中で、最もよくその姿を残しているとか。何らかの理由で、あまり攻撃されなかったらしい。(他の類似の砦・城がみな落とされていることを考えれば、落とす価値がなかったのでは?と我々は思うが、それはともかく)残っているのは良いことである。余談だが、沖縄のどこかにこの城の完全再現があるらしい。一体何を考えているのか・・・。


写真が無いが、城は遠目からの姿が一番良かったと思う。中はむしろ勉強になった。他の城・砦に劣らず、眺めは素晴らしい。ライン川沿いは、右岸からのほうが総じて景色が良いという声が多い。それはそうかもしれないが、主に電車の車窓の話かなと思う(電車も、右岸は遅すぎて厳しいし・・・)。


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マルクスブルクの土産物の店員、なぜか片言の日本語話した。


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そこそこに、次の目的地、ローレライへ。運転してるから写真撮ってないけど、一面黄色の菜畑がとても美しい。田舎道をちんたら走るのも気持ちがいい(ドイツ人は飛ばすけどね)。 

ローレライからの眺めは相変わらずきれいだ。しかし、ここまで来て「ローレライは渓谷の景色が美しいので、下から見なければいけないのではないか」と思ってしまう。うーん。まあしょうがない。崖の上にはポ・・・レストランがあって、そこで腹ごしらえ。この日は快晴で、暑いぐらいだった。ノンアルコールビールが十分うまい。

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ローレライの土産物の店員、なぜか片言の日本語話した。


その次は、前回ライン左岸のオーバーヴェーゼルからも眺めた、カウプにある プファルツグラーフェンシュタインへ。こちら側からは、渡し船で中州に行けるということで、当然行ってみる。


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中はそれほどたいしたことはないのだが、「こうやって関税とってました」と言われるとフムと思うわけで。カウプの街もこじんまりとして素敵でした。車止めただけだけど・・・。

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こうして、ライン渓谷の街々を細かく抑えつつ南へ(こういう動きは車にしかできない)。思いつきで寄り道もできるし、来るたびに新たな発見もありそうなので、ライン川沿いの車の旅は面白い。


この後は、今回の旅のメインのリューデスハイムに向かった。カウプからリューデスハイムへは、ナビもライン川沿いの道を示し、なかなかのドライブコースだった(若干煽られ気味だったものの)。電車でもそうだし、車もそうだけど、内陸の早いコースをとるより、このほうがずっと面白いし、学びも多いような気がする。関係ないけど、こういう平地が少なそうな場所ですら、農地は広大。小規模農業じゃ戦えない、とK氏といつもの話になってしまうわけである。ところで農場では馬をちらほら見かけたが、何に使うのだろう。運転しながらなので、そもそもあまり見えなかったが、疑問のまま終わった。


次回は、リューデスハイムからその周辺のワイン醸造所へ。

ラインワインの旅パート2。

【旅行】ラインの火祭り(Rhien in Flammen)

<5月7日(土)>


旅行と題して、ボンの話。


先月のこと、高校時代の友人で「ぴたトレ.com」というサイトの編集長をしているIさんが、日本を代表するピラティストレーナーのMさんとKさんとともに、ドイツのメンヒェングラートバッハ(注1:デュッセルドルフから電車で30分ほど。すなわち田舎)というところに、ピラティス関連の御用事で来るということで、デュッセルドルフかどこかで夕食でも、という話になった。


(注2:あなたにぴったりのトレーニング・トレーナーが見つかる「ぴたトレ.com」はこちら。)

http://pitatore.com/

(注3:「ぴたトレ.com編集長ブログ」はこちら。本件そのうちこっちにも出ると思う。)

http://ameblo.jp/ishigakisayaka/


その過程で、候補日の一つは「ラインの火祭り」(Rhein in Flammen)というイベントと重なっていることが判明。このイベントは、年に数回ある、ライン川沿いの街が一体となった花火イベントである。今回の火祭りは、ライン川沿いの街リンツから始まり、照明で飾った船団がラインを下りながら、行く先々で花火があげられていき、最後はボンでフィナーレを迎える(夜の11時過ぎ予定)という回であった。その話をしたところ、「何それ面白そう!」とのっていただき、会議が終わった後、わざわざボンまで来てもらうことになった。


夕方頃になると、中央駅周辺は、これまでに見たことのない程の人で埋め尽くされていた。予定されていた電車も、混雑のせいか遅れてしまい、御三方が到着した頃には既に21時半になってしまった。お疲れのところ申し訳ない限り。ボン中央駅で御三方を乗せて、会場のRheinaue(ライナウエ公園)に向かうことにした。


車で夕食を食べる時間がなくなったので、中央駅周辺でGyros(ギュイロス)を購入。しかし買ってから言われて思い出したが、ぴたトレ.com編集長やMさんはブログで「ファスティング」をやっているとあり、脂っこいものとか無理なのでは・・・しかしハッキリ言ってドイツでは選択肢無し。ケルシュビアを片手にギュイロスを食すことに(まあこれはこれでオイシイんだけれども)。体調を崩されてないこと祈るばかり。


(注4:Gyros(ギュイロス)とは、ドイツで有名なケバブに酷似したギリシャ料理。食べ方もヨーグルトソースがかかっているなど、酷似。正直言って僕は違いがわからないが、ケバブと同じにされるとギリシャ人は怒るとの噂)


話はずれるが、ドイツ料理はおいしいけど、こればかりではさすがに重くて生きていけない。ドイツに来てからワインも飲んだりしているし、「ファスティング」には正直興味がある。いずれにしても、ちょっと体を整えないといかん。


それはさておき、行きがけに見ていたとおり、Rheinaue周辺は大混雑の上、車両通行規制を敷いていたので、少しまわりこんで離れた駐車場に止め、歩くことに。既に周囲は暗くなっており、街灯もない道をあるくこと20分程度。ようやく会場に到着。Rheinaueで、いまだかつてないほどの人混み。

少し食事をしていると、ほどなくしてキラキラの電飾をまとった船団が登場。半端じゃない数の船。いったい普段どこに置いてあるのか。写真にうまく写らなかったが、これ全部ライン川に浮かぶ船で、見渡す限り続いている。


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船団が止まったところで、花火が開始!海外で花火を見る機会もそもそも少ないが、なかなかのもの。Rheinaueそのものから上げているようで、若干木に隠れて見えにくいところもあったが、近くて音・光ともに迫力がある。バシバシ上げるたびに歓声があがる。テンション高し。


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写真がうまく撮れてないので、公式ホームページをごらんください・・・。

http://www.rhein-in-flammen.com/


昼間のライン川の素晴らしさとはまた違って、貴重。なかなか見応えあった。観光では見れない季節の風物詩を一つ見れた。そしてわざわざ御三方はボンまで来てもらったので、うまく見れて良かった!


帰りの混雑は言うまでもなく、中央駅まで1時間以上かかった・・・。臨時で夜の電車が走っていたようで、無事に電車に乗ってもらえたものの、混雑は正直甘く見ていた。ドイツでもこんなに混雑することあるんだな、と。


あと関係ないけど、「ドイツ人が街でゴミや吸い殻をポイ捨てしているのは意外」と言われて、確かにドイツに来る前のイメージからすると違うなあと思った。ゴミの分別も、駅のごみ箱を見る限り全然わかってないようだし、ビールの瓶がそこらじゅうに落ちている。まあ酔っぱらうと人が変わるのは日本人も同じだけど・・・。遵法意識の高いドイツ人だけど、抑圧されてるんでしょうかね??


Iさん、Mさん、Kさん、楽しかったです。来てくれてありがとう!


(注:きっと「ぴたトレ.com編集長ブログ」では全部本名だろうけど、このブログは伏字というルールなのでそのとおりで。ドイツ的秩序。)

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