イタリアで一番古い汽車 “ピウス9世の汽車” | イタリア ローマの新聞屋さん

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イタリア在住22年。以前エディーコラ(新聞や雑誌を売るお店)を経営していましたので、このタイトルです。
お店は売ってしまいましたが、続けて興味のあるイタリアの芸能、旅行記、食などについて書きます。最近は主にユーチューブで旅行・生活vlogを公開しています。

今日は、

 

こないだのモンテマルティーニ美術館でみた、

 

ピウス9世の汽車について。

 

ピウス9世 Papa Pio IX

 
イタリア統一運動(リゾルジメント)時のローマ教皇で、
 
31年7ヶ月という最長の教皇在位記録を持っている。
 
1862年に日本二十六聖人を列聖したのがピウス9世。
 
近代化に理解を示し、鉄道敷設に同意。
 

イタリアで初めての鉄道は、1856年ローマ、フラスカーティ間なんですって。現在でも走ってます。

 

今回みたのは、

 

現在イタリアに残っている一番古い車両です。
 
ピウス9世のために作られた蒸気機関車ですよ。
 
 
1859年にピウス9世が初めて乗ったのは、
マッジョーレ門からチェッキーナCecchina(アルバーノ、カステッリ・ロマーニ)まで。
 
マッジョーレ門周辺が広々としているのは、
重要な鉄道駅をつくったからでもあったんですね。
 
 
ヴェッレートリに行く電車の途中駅のどこかで、
月桂樹の葉っぱの音が風邪に揺れてカサカサとなってたんだけど、
デザインに月桂樹の葉が使われていると書いてあったのを読んで
思い出した。
チェッキーナ駅だったかも。。。
 
1870年を過ぎてから、チヴィタヴェッキアまで延長され、テルミニ駅も完成。
 
一つ目の車両は、景色が楽しめるようにオープンになっています。
La Loggia delle Benedizioni (primo vagone)
 
ゴージャス キラキラキラキラキラキラ
 
二つ目は、
教皇がプライベートに過ごせるように。
窓とカーテンもありますね。
 
 
 
下はチャペルになっていて、
Emile Trelat設計。パリで作られたんだそう。
予算もフランスからのプレゼントだったようですねー。
太っ腹。
 
 
ピウス9世の紋章つき。
Piastra a rilievo con lo stemma di Pio IX
Tondi dipinti da Jean Léon Gérôme
 
 
1911年に国鉄が歴史的に重要だということに気づき修復。
サンタンジェロ城に展示されていたこともあったそう。
 
ローマ時代の像などを見るためにこの美術館にいったんですが、
汽車の展示は嬉しい発見でした。
 
今日は勉強したのはここまで。
 
 
そういえば、うちのお祖母ちゃんが会いに行く度に、汽車賃と言いながらお小遣いをくれてたけど、
 
今では汽車ではなく電車なんだもんね。
 
大正生まれのお祖母ちゃんだからだって思い出した。