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 その映像に出てくる「鹿王」の姿は他のオスよりも体格が良く、毛も長くフサフサで、何故か毛の色も他と違い白っぽいのですクリーム色というか・・・・・そして光ってます。

角も「もののけ姫」のしし神の様に特別に立派なものでした。


とても貫禄があり堂々とした姿でした。

たかちほむらのブログ

首筋にしがみついてる、うさぎの子供です。


そして、坂道を下るとそこは川が目の前に流れています。


後ろに迫る煙・・・・。


目の前の川は、今日は結構荒れ模様で、流れが速いのです。でも、もう間に合わない!と決断した鹿王は、動物達に渡る様に号令をかけ始めます。


そしてあらゆる動物がそれぞれ順番に渡り始めました。


全ての動物達が渡ったのを見届けると・・・自分も背中に兎を乗せたままざぶんと川に飛び込みます!


流れが速いので、凄く心臓が苦しいです。体力を凄く消耗しています。


向こう岸にそろそろ・・・・・到着。


やっとの思いで兎を岸においた途端


どばんっ!


凄い音がして鉄砲水が襲いかかり、自分は濁流の中に飲み込まれました!物凄い苦しいです。映像ですが本当に苦しくなるのです・・・・・。そして意識が薄れていく中自分が思った事は・・・・・。


「自分の肉体的な苦しさより、あの小さな子を残して死ぬことが苦しい・・・・。そして・・・・もっと自分が器用であったら・・・あの子にそんな思いはさせなかったかも。そう・・・人間の様に両手が使えていたならもっと色々出来たに違いない」


そして自分が丸い魂のオーブになってるのが見えました・・・・。そうです私が鹿王だった時そこで肉体の死を迎えたようでした。


そしてその丸い魂は川の上流をさかのぼり兎の子を探し始めます・・・・。


いました・・・・。けれどその兎は・・・・


私を同じ場所で何日も待ち続け、その間何も飲まず食わずで動かないでそこに座り続けて居たらしくそのまま死んでいたのです。


そしてその青白い魂が浮いてきました・・・・。私はその魂を抱きしめに行くのです・・・・。


そして大事に抱えたまま私達は天に昇っていくのです・・・・・。


この映像が終わった時。私は涙をこぼしていました。そして・・・・。腕に抱いていた兎を見つめたのです。


すると何とこちらを見上げて兎も涙をこぼしていたのです!


モルモットと兎を飼ったことがある人は見た事があるかもしれません。目が特に異常な事がなくても、何故か涙を流している時がありませんか?


私は理屈じゃないんだと思いました。彼が来たのは、来ることが決まっていたのだ・・・・その様に感じたのです。


そして一番驚いた事が一つありました。余りにもリアルすぎたので、何となくインターネットで鹿王と検索すると・・・・・。



この話しが実は「鹿王伝説」として本や、壁画として残されている事が驚愕だったのです!



「ジャータカ物語」には毛の色が黄金であったと


キジル千仏洞には壁画がある様子です


一頭の鹿が走って河を飛び越え、背に子兎を乗せている
 これは鹿王が兎を救う本生である。その昔、林の中で火事がおき、百獣が逃げまどった。前は急流、後は猛火、鹿王は足なえの兎を乗せ、決死の覚悟で河を渡ったが、溺れ死んでしまうのである。

『大唐西域記』第六巻参照


そして何故か空海様。時代が違うのに関わらず川を渡れないで困っていると急に彼の目の前に鹿王が現れ、体を伸ばして橋になった等日本でも何故か伝説が・・・・。


もっとも、私がこの鹿だった時、獣道で空気を吸い上に向かって吐きながら移動すると、草が生い茂り、花が咲きほこり・・・・。そしてスコールの様な雨が降ったり・・・・色々な光景が見えるのですが・・・。


もしかしたら神通力?の様なものを持っていた鹿だったのかもしれません。


まさに「しし神」みたいな雰囲気でした。




続きは→その5