ローズマリー・バトラー「光の天使」
![]() Birtha Birtha/Can't Stop the Madness
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【このコンテンツは批評目的によるキース・エマーソン氏の音楽の引用が含まれています。音楽の著作権は著作権者に帰するものです。また、個人的耳コピのため音楽的には間違った解釈である可能性もありますが、故意に著作権者の音楽の価値を低めようとするものではありません。著作権者の権利、音楽の美学を侵害した場合いかなる修正・削除要請にも応じます】 このブログ、今月の隠しテーマは、「神と人間の戦い~石ノ森章太郎作品のスピノザ的考察」であった(多分)わけだが、幻魔大戦 をせっかく採り上げたので、テーマ曲 「光の天使(Children of the Light)」に触れないわけにはいかないだろう。早速、弾き語ってみよう。キーはAメジャーだ。
歌詞:トニー・アレン(Tony Allen) 歌:ローズマリー・バトラー (Rosemary Butler)
♭Ⅱm7→Ⅶ7→Ⅵ7→Ⅱm7→Ⅲ という特殊な進行。難しい。キース・エマーソン先生ならではの技、ちゅうことで。
Ⅵ7→Ⅱm7→Ⅲ となっている。
Ⅳ→Ⅴ7→Ⅰ さて、歌うローズマリー・バトラー(Rosemary Butler)女史であるが、角川映画「.汚れた英雄」のテーマ曲も歌っていることもあり、「謎の出稼ぎヤンキー・タレント」と思っている向きもあるようだが、彼女のバック・コーラスシンガーとしての経歴は物凄い。 ローズマリーは、女性ロックバンドのはしり、バーサ(Birtha)で1972年デビュー。バンド解散度、コーラスとしてレコーディング、コンサートに参加したアーティストは、ジャクソン・ブラウン(Jackson Browne)、ジェイムズ・テイラー(James Taylor)、ドゥービー・ブラザース(Doobie Brothers)、キャットフィッシュ・ホッジ(Catfish Hodge)ジェフ・ピーヴァー(Jeff Pevar)、ロザンヌ・キャッシュ(Rosanne Cash)などなど。これらのアーティストと共演できるだけでまず、スゴイ。 特にニコレット・ラーソン(Nicolette Larson)とのコンピでコーラス隊を組むことが多い。彼女ら2人は、1970~1980年代のL.A, アメリカ西海岸のミュージシャンにとって、欠かせない歌姫であったのだ。左のアルバムでこの2人のコーラス・ハーモニーを聴くことができる。聖歌隊のようなコーラスから、妖艶な娼婦の如きコーラスまで、なんでもできる。この音楽的才能を、実感して欲しい。 1983 年に念願のソロ・アルバム「ローズ(Rose)」を発表したが、そこに集ったミュージシャンを見ると、彼女の人望と、どれだけ録音現場に必要とされているかがわかるだろう。それは、アンドリュー・ゴールド(Andrew Gold、リンダ・ロンシュタットのプロデューサー)、ビル・ベイン(Bill Payne、リトル・フィートのキーボード)、ボニー・レイット(Bonnie Raitt)、クレイグ・ダージ(Craig Doerge)、ダグ・ヘイウッド(Doug Haywood)、ケニー・エドワーズ(Kenny Edwards)、 しかし、何故ニコレットじゃなくて、ローズマリーが角川映画に選ばれたのかはよくわからない。春樹先生の趣味? もうひとつ、映画「幻魔大戦」のラストシーン、死に行くベガが言う台詞。 「地球には、 毛虫が週末と感じる状態を 蝶は誕生と感じるという 美しい諺があるじゃないか」 ベガはやたらと地球通のようだが、何処の国の諺かわからない。知っている人、教えてください。 ■関連記事:金田伊功+キース・エマーソン「幻魔大戦」
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