ガーネット(以下ガー)「3月最後の試合になった第5節、肌寒い日だったけど私達はちょっと厚着をして味スタに向かったわ」
仁虎(以下ニコ)「この寒さが影響したのか、今節の観客数は3,331人とイマイチでした。チームは調子が良いので余計に残念ですね。熱心なサポーターでも来ていない人が少なくなかったようですし」
ギアボルト(以下ギア)「ヴェルディはJ2が長いので、土曜日に試合をする感覚がサポーターの中に無いのかもしれません。私達も危ないところでした」
王牙(以下オウ)「俺はちゃんとヴェルディの試合スケジュールはチェックしているぞ。王として臣下の事を把握するのは当然だ!」
ギア「ヴェルディの選手は貴方の臣下ではありません。妄想バカは放っておいて、私はスタジアム外のコンコースで売られていた飛騨牛バーガーを食べました。味は言うまでもなく最高でした。おかわりが欲しかったくらいです」
ガー「いやー、私達は王道院君の家よりはお金持ってるけど、それでも1個1,000円のハンバーガーは大量には買えないわ。本当は買うつもりは無かったんだけど、この店の人達が朝の3時半に岐阜を出て味スタに来てくれたって知って、その心意気に痺れたの。岐阜への愛が伝わったわ」
ニコ「今節のマッチデープログラムです。早くも守備の中心選手になった永田充選手が、今のチームについて語ってくれました」
オウ「今のヴェルディには勢いがある。ヴェルディ君も4連勝を目指すタスキをして、気合が入っていたな。面白いコンドルだ」
ガー「スタジアム内のコンコースでは、誰でも参加できる春の体力測定が行われたわ。握力や背筋力、前屈と垂直跳びを測定したわよ」
ギア「私達の作者もやってみましたがせ、結果は掲載しない事でお察しください。衰えているとは思っていたけど、これ程とは……と地味にショックを受けています」
ニコ「トークショーには渡辺皓太選手と田村直也選手が出てくれました。渡辺選手は沖縄キャンプからの怪我が長引いて出番に恵まれていませんが、いつか花開いてくれると期待しています」
ガー「試合前に今年の胸スポになってくれたISPSから、前節のマン・オブ・ザ・マッチが表彰されたわ。アウェイ戦や引き分けでも賞金をくれるなんて太っ腹ねえ」
オウ「山口戦のマン・オブ・ザ・マッチは井林章だった。攻撃でも守備でも活躍したのだから当然だな」
ギア「FC岐阜のサポーターです。岐阜の地元ではサポ数は増えていますが、遠征までするサポはまだまだ少ないようです。スタ飯が貧弱で魅力に乏しい味スタでは尚更でしょう。飛騨牛バーガーはなかなか売れたそうです」
ガー「それじゃあここからは試合の感想よ。まずは公式記録、そしてみんなで一緒に、せーの、」
ギアを除く3人「「「「やった! 東京ヴェルディ、4連勝だー!!!」」」」
ギア「わーい、わーい。おめでとーございます」
ガー「ギアちゃん、何その棒読み。ヴェルディが勝って嬉しくないの?」
ギア「嬉しいですよ。でも試合内容は喜べません。パス数でもチャンスメイクの数でも岐阜が上回っていました」
オウ「確かにそうだな。今年の岐阜はなかなかやるとは聞いていたが、まさかあれ程とは……。去年見た岐阜とは全く別にチームだったぞ」
ニコ「ヴェルディがロティーナ監督の指導で変わったように、岐阜も今年から大木武さんを監督にしました。大木さんはパスサッカーを追求しているみたいで、ヴェルディの選手は岐阜の見事なパスワークに翻弄されていました」
ガー「岐阜は今節まで未勝利とは思えない出来だったわ。特に前半20分過ぎからは完全に岐阜のペースになって、いつゴールを割られてもおかしくなかったわ。前半32分の安在和樹の神クリアには助けられたわね」
ギア「安在和樹は攻守に渡って活躍しました。絶好のチャンスでシュートを外したりしてますが、それも彼の持ち味なので」
ニコ「岐阜の猛攻に耐え忍ぶヴェルディ。しかし時間が経つに連れて岐阜のスピードに慣れたのか、ヴェルディに再び勢いが生まれました。後半は何度もチャンスを作りますが、岐阜のGKビクトルがナイスセーブを連発して決めきれません」
オウ「寛大な俺もイライラし始めたその時だった。アラン・ピニェイロが見事なシュートを決めたのだ!」
ガー「このシュートはぜひ動画で見てほしいわ。アランの4試合連続ゴールでヴェルディは4連勝! アランは今節のマン・オブ・ザ・マッチにも選ばれたわ!」
ニコ「試合の後は恒例のラインダンスです。インタビューには真面目に答えていたロティーナ監督も、ノリノリで踊っていました」
オウ「梶川諒太と橋本英郎、そしてアランがメガホンで話してくれたが、風が強いせいでよく聞こえなかったのが残念だ。スタッフはもっと良いメガホンを用意しておけ!」
ギア「さっきも言いましたが、試合のペースは岐阜がほぼ握っていました。しかしヴェルディは岐阜の猛攻からゴールを守り、貴重な先制点を守り切って勝利したのです。これで上位をキープしましたが、危なげなく勝っている湘南や徳島と比べたら、チームとしてはまだまだ未熟です」
ガー「確かにそうね。でもチームが未完成でも連勝した事、そしてこのチームにはまだまだ伸び代があるという事でもあるわ。私は今のヴェルディに期待しているわよ」
ギア「その期待が裏切られなければ良いんですけど。あと井上潮音の負傷も心配です」
ニコ「去年も怪我で出場できない時期が長かったんですよねえ……。才能はあるので、もっと体を丈夫にしてほしいですよ」
オウ「心配するな。井上がいなくてもヴェルディの中盤には橋本英郎や怪我が治りつつある中後雅喜、それに二川孝広がいる。そう簡単には崩れん! 多分、な」
ガー「去年からヴェルディサポになった王道院君、連勝そのものに慣れていないのね。気持ちは分かるけど今は監督と選手を信じて応援しましょう。せーの、」
4人「「「「頑張れ、東京ヴェルディ!!!!」」」」
ガー「この4連勝が3月だけの夢、ロティーナ監督の最初で最後の輝きにならない事を祈るわ。サッカーの神様、本当に本気でお願い!!」