以前のブログでも便栓塞について書きました。
いわゆる「糞詰まり」のことです。
肛門科は痔の患者さんだけでなく、便秘の人や糞詰まりで便が出せなくなってしまった人も来られます。
何日便が出ないと詰まってしまうかは人によります。
1週間便が出てません(>_<)
って言って来られる人もいれば、実は毎日出てるのに詰まってしまった人も多いんですよ^_^;
えっ？！ なんで！！
って思われるでしょう？
毎日出ててもスッキリ出ずに中に便が残ってるんです^_^;
その残った便が固まってしまって出口を塞いでしまったんですよ(;。;)
出口に大きな塊の便があるので、やわらかい便だけがその塊をすり抜けて出てくるんです。
だから毎日、ちょっとずつだけど便が出てるんですよ。
でも日にちが経つと、奥に下りてきた便がどんどん溜まってきます。
体は当然、便を出そうと働きますから常に便意があったり、漏れそうな感覚になります。
ひどい人だと肛門の穴が開いて、そこから奥にある下痢状の便がタラタラと漏れて出てきている人もいます。
だからオムツを当てて歩くのもつらそうな状態で来られる患者さんもいるんです(;。;)
そのような患者さんを診察すると決まって肛門に石のような塊の便が挟まっています(;。;)
それを摘便で出してあげないと奥の便が出ないんですよ…>_<…
このような状態になる患者さんは決まって言います。
「毎日ね、ちょっとずつ便が出てたから大丈夫だろうって思ってたんですよ。でも、量も少ないし、スッキリ出た感じもしないし、出口にまだ便が残ってる感じもあったけど、いつか出るだろう、明日は出るだろうって様子をみてるうちに、急にこんなことになってしまったんです・・・」
でもね、急じゃないんですよ^_^;
毎日の積み重ねの結果、詰まったんです^_^;
そして詰まってしまった状態を表現する言葉として患者さんがよく言われるのが
「肛門に鉄の棒を突っ込まれたような痛みになって、座ることも出来なくなったんです。もう、塊がオシリにある！ってハッキリ分かるんです。」
このような状態になると痛みがかなりキツクなってきます。
そして肛門に大きな便の塊がはさまって、肛門が開いた状態になると奥の下痢便が漏れ出します。
「肛門に便の塊が挟まってしまって、肛門の穴が開きっぱなしみたいになってるんです。気付いたらダラダラと下痢のような便が肛門から流れてきて、下着を汚してしまって・・・。もう今は垂れ流し状態なんです…>_<…」
と、介護用のオムツを当てて、両脇を家族の人に支えてもらって来院される人もおられます。
診療所のセラピードッグ「ラブ」
ただいま排泄中^_^;
ラブは便秘をしませんね^_^;
ただいま排泄中^_^;
ラブは便秘をしませんね^_^;
そんな状態になるのってお年寄りが多いんでしょ
私は若いから大丈夫よ！
って思ってません？
いえいえ^_^;
20～30代の若い女性ですよ^_^;
もちろんお年寄りの方も来られますが、私の外来は20～30代の女性が多いです。
若いから大丈夫！ってことはありません。
便が残ったり溜まったりしている状態を長期間放置すると、便が固まって糞詰まりになります。
だからスッキリ排泄することが大切です。
便が下りてきたらちゃんと便意を感じて便を出せるような習慣が大切です。
もうブログを読んで下さっている方はお分かりですね？
そう！
直著性便秘がひどくなると糞詰まりになるんです^_^;
直腸性便秘についてはコチラ↓
痔になる人とならない人の違い
痔になる人はどんな人？毎日出てても便秘？！
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便秘とは「便を秘めること」
週末排便
だから毎日出てるからって安心しないで下さいね^_^;
そして急に詰まりませんよ。
もう一度、標語を・・・^_^;
「気を付けよう ウンチは急に つまらない」
あなたは毎日出てるからって安心してませんか？
本当に全部キレイに出し切れていますか？
出口に詰まった感じはありませんか？
糞詰まりって毎日出てても起こることがあるんですよ。
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