自閉症、18歳女性。 | Dr.Oz 自然療法専門医のひとりごと。

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Yちゃんは普通の新生児として生後3か月までは順調に成長していました。しかし風疹、麻疹、おたふくの3種混合のワクチンを生後4か月の時に接種した直後に高熱を発熱させ、しばらくそのままの状態が続きました。体の症状は徐々に治っていきましたが、知覚と知能の発達はその時時点で止まってしまいました。
その後重度の自閉症と診断され、様々な治療を試しましたが一向に効果のあるものはありませんでした。

私がYちゃんと知り合ったのは6年前、彼女が12歳のことでした.シアトルからロスに引越してきて直ぐに知り合った患者さんの一人です。Yちゃんのお母さんにはそれ以来お世話になり、家族ぐるみでおつきあいしてもらってます。最初の1年くらいはアレルギーの除去とクレニオセイクロの治療を続けました。治療の後は精神的に落ち着いてはくれましたが、知覚と知能には変化が一切ありませでした。

自閉症の子はクレニオセイクロの治療を受けることで脳を刺激して知覚、知能が上昇することがあります。アレルギーの除去をすることでイライラを沈めて落ち着き度が増すケースが多く報告されています。

サプリメントやホメオパシーを治療に取り入れていきましたが、顕著な変化は見られませんでした。重金属を解毒するキレーションも試してましたが、変化は見られませんでした。

その後、変化がみられないまま、しばらく一切の治療を中断していました。頭の片隅では何か良い治療法はないものか、考えていましたが、特に画期的な治療が見つからないまま数年が経っていました。

2011年4月、医師向けのセミナーでフォスホチジルコリンを使った静脈注射で自閉症の症状が格段に改善したという報告例がありました。その年の10月に医師向けにフォスホチジルコリンを使った神経障害への治療セミナーが開催されているのを聞きつけ早々に履修してきました。セミナーの内容につきましたは過去ブログのこちら。

フォスホチジルコリンの治療は絶対にYちゃんのためにある、そのためにセミナーに参加したようなものでした。Yちゃんのお母さんとは何度もフォスホチジルコリン治療を説明し、治療を承諾していただきました。

しかし、問題点は、まず点滴。はたして自閉症のYちゃんが点滴治療を1時間もじっと座って受けられるのだろうか?それよりも誰がYちゃんに点滴針を刺すのか?最初は大人4人がかりでYちゃんを車いすに縛り付け腕を固定し何とも痛々しい姿で点滴を受けてもらいました。

Yちゃんのお母さんにYちゃんの好きなディズニーのDVDを持ってきてもらうことで約1時間点滴を受けている間、静かに車いすに座っていることができました。実際治療を受けている間は意外と気分がよさそう。

治療の間隔は2週間に1回程度でフォスホチジルコリンの点滴治療を行いました。最初の5回が終わったあたりからYちゃんに変化がみられました。今までなかったアイコンタクトが!そして常にイライラしていることが多かったのが、ずいぶんと落ち着いている時間が長くなってきました。そしてトイレトレーニングが半ば諦めていたのが自分でトイレに行ってオシッコ、うんちをしたいという意思表示ができるようになりました。残念ながら自分でズボンはまだ下げられないようです。

ここで問題発生!治療が継続できないことに。なんとフォスホチジルコリンが入手できなくなってしまいました。

その2に続く。








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