記憶力大会 | 劇的に記憶力を高める方法

劇的に記憶力を高める方法

受験や資格のための記憶力を高める方法、記憶力強くする方法について書いてます。勉強法やトレーニングもあります。

記憶術は古代ギリシャの時代から始まり、知識人必須のツールでした。


記憶術は長年軽視されてきていましてが、だんだんと見直され、記憶術を駆使して記憶力を競う大会が1991年に始まりました。


メモリースポーツと呼ばれ、まさに記憶力をトレーニングによって高めて競う頭のスポーツです。
選手はメモリーアスリートと呼ばれ,男女の区分はありません。


今回はそんな記憶力大会を紹介します。



1.世界記憶力選手権(World Memory Championships)


・One Hour Number(1時間で数字を記憶)⇒世界記録2660桁
記録保持者:Wang Feng(中国)

コンピュータによってランダムに生成された十進数の数字(0~9)が1行40桁で、1ページあたり25行(1000桁)印刷されています。
 

競技者には記憶時間に応じた枚数の問題用紙が用意されます。
2660桁なんてどうやって覚えるのでしょうか。



・Speed Number(5分で数字を記憶)⇒世界記録501桁
記録保持者:Johannes Mallow(ドイツ)

コンピュータによってランダムに生成された十進数の数字(0~9)が1行40桁で印刷されています。


解答時間は15分です。



・Spoken Number(英語で読み上げられる数字を記憶)⇒世界記録390桁
記録保持者:Tsogbadrakh SAIKHANBAYAR(モンゴル)

1秒につき1桁のペースで、十進数の数字を英語で明瞭な音声で録音された内容が会場に流されます。

読み上げ:
1回目 100桁
2回目 300桁
3回目 450桁


つまり、記憶する時間は100秒、300秒、450秒です。
解答時間は5分、10分、20分です。


・Binary Numbers(30分で二進法の0と1の並びを記憶)⇒世界記録4140桁
記録保持者:Ben Pridmore(イギリス)

コンピュータによりランダムに生成された二進数(0と1だけであらわされている)が1行30桁、1ページに25行あり、1ページに750桁ラ印刷されています。


世界記録では、それを5ページ半以上覚えたことになります。



・One Hour Cards(1時間でできるだけ多くのトランプの並びを記憶)⇒世界記録1456枚
記録保持者:Ben Pridmore(イギリス)

競技者は必要なだけトランプカードを用意します。
事前に1組52枚のトランプカードを何組覚えるか指定して、行います。


世界記録は28組覚えたことになります。



・Random Words(15分で単語の羅列を記憶)⇒世界記録300語
記録保持者:Simon Reinhard(ドイツ)

単語が1列あたり20個で1ページにつき5列(100個)整列して印刷されています。
競技者には記憶時間に応じた枚数が配布されます。


解答時間は30分です。



・Names and Faces(15分で顔写真と名前を記憶)⇒世界記録181枚
記録保持者:Simon Reinhard(ドイツ)

姓名はヨーロッパ、中東、極東、アジア、アフリカ等の言語から均等に抽出して使用されます。


顔はヨーロッパ系、名前(ファースト・ネーム)は中東系、姓(セカンド・ネーム)はアジア系という風になることもあります。


解答用紙には顔写真のみで、問題用紙とは全く異なる配置です。
15分で181人の顔と名前を完璧に覚えたことになります。



・Historic Dates(5分で架空の歴史の出来事と年の書かれた年表を記憶)⇒世界記録132個
記録保持者:Johannes Mallow(ドイツ)

1ページに40の年号とイベントの組み合わせが載っています。
年号は西暦1000~2099年のあいだでランダムに選ばれ、年号がかぶることはありません。


イベントは全て架空で、同じイベントが複数回出てくることはありません。
順番も年表のようになっておらず、2030年○○、1333年××、1820年△△という感じです。


1ページにつき40のイベントが記載された解答用紙に、15分で、年号を書き入れていきます。



・Abstract Images(15分で抽象的な図形を記憶)⇒世界記録492個
記録保持者:Johannes Mallow(ドイツ)

1行につき5個、1ページに付き10行(50個〉の抽象的なイメージが印刷されています。
競技者には記憶時間に応じた枚数の問題用紙が用意されます。


解答用紙にはイメージがランダムにされ、元の並びで何番目だったかを記述します。



・Speed Cards(トランプ一組52枚の並びをできるだけ早く記憶)⇒世界記録21.19秒
記録保持者:Simon Reinhard(ドイツ)

よくシャッフルされたトランプカード1組52枚を使用します。
スタックタイマーやストップウォッチを使って、正確な記憶時間を測定します。


記憶時間は5分以内です。
記憶する時間が短ければ短いほど、得点が高くなります。


解答用のトランプカードは事前に整列した順番に並べておきます。
競技者はそれを覚えた順番と同じように並び替えます。




世界記憶力選手権の最多優勝はドミニク・オブライエンDominic O'Brien(イギリス)の8回。




2.記憶力大会

奈良県大和郡山市で開催される町おこしを目的としたイベント。
「競技の部」、「自慢の部」、「記憶力日本選手権大会」の3部門からなります。


・競技の部:子供からお年寄りまで参加できる。クイズ形式で解答。


・自慢の部:様々な記憶の成果を披露するマニアックな部門。
平成27年2月1日(日)に行われた、第11回 記憶力大会の結果は以下の通り。


阿礼賞(第1位):講談「番町皿屋敷」お菊の亡霊の巻(11歳)
第2位:1000コマ記憶(10歳)
第3位:ルービックキューブをしながら般若心経全文(35歳)
審査員特別賞:L`Etranger(異邦人)をフランス語で暗唱(86歳)
ふることぶみ賞:古事記カルタ(10歳)



・記憶力日本選手権大会:世界記憶力選手権大会を模倣して作れらた大会。
日本一の記憶能力者の称号を争うが、優勝しても世界選手権への出場資格がもらえるという訳ではない。


世界記憶力選手権大会の10種目より5種目を抜粋して行われます。

「顔と名前」:15分間で暗記し、30分間で解答する。63人分の人物の顔写真・姓・名を記憶する。


「スピードカード」:5分間で暗記し、10分間で解答する。シャッフルしたトランプの順番を記憶する。タイムに応じて得点が加算される。


「無作為の単語」:15分間で暗記し、30分間で解答する。10個のランダムな単語の組合せを20セットで合計200個の単語を記憶する。


「数字記憶」:15分間で暗記し、30分間で解答する。10個のランダムな数字(0~9)の順番を20セットで合計200個の数字を記憶する。


「架空の年表」:100個の架空の歴史の出来事と年号を記憶する。


3.Tokyo Friendly Memory Championships(東京フレンドリー記憶力選手権)

東京都内で開催される記憶力選手権で記憶力選手権の発展と各国選手、関係者との親交を深めることを目的としています。


奈良県で毎年開催される記憶力日本選手権大会とは違い、日本語以外の言語にも対応しているので、韓国、シンガポール、インドネシア、スウェーデン、ドイツなど世界中の国々の選手が毎年参加しています。


World Memory Sports Council(WMSC:世界記憶競技協議会)公認の大会なので、本大会での成績はWMSC発表の世界ランキングに反映されます。


ただ、日本一を競うものではないので、優勝しても日本人チャンピオンにはなりません。


2015年5月4日(競技1日目)


11:00 開会式
11:30 顔と名前(記憶 5分 解答 15分)
12:00 単語記憶(記憶 5分 解答 10分)
12:30 二進数記憶(記憶 5分 解答 15分)
13:00 架空の年表(記憶 5分 解答 15分)
13:30 昼食 結果発表1回目
15:00 スピードナンバー1回目(記憶 5分 解答 15分)
15:30 カード記憶(記憶 10分 解答 30分)
16:30 結果発表2回目
16:45 スピードナンバー2回目(記憶 5分 解答 15分)
17:30 競技1日目終了
夜間にフェイスブックページにて結果発表3回目

5月5日(競技2日目)

10:30 2日目開始
11:00 数字記憶(記憶 15分 解答 30分)
12:00 抽象的なイメージ(記憶 15分 解答 30分)
13:00 昼食 結果発表4回目
14:30 スポークンナンバー(100桁 解答 5分)
15:00 結果発表5回目
15:15 スポークンナンバー(400桁 解答 20分)
16:00 スピードカード1回目
16:30 スピードカード2回目
17:00 閉会式




いかがでしたか?
記憶力の大会がこんなにも大きく開催されていることに驚いた人もいるかと思います。


特に世界記憶力選手権大会の記録はすごいです。
同じ人間とは思えません。


興味のある方は、YouTubeでも動画がアップされていますので、ご覧ください。


Simon Reinhard氏のSpeed Cards(トランプ一組52枚の並びをできるだけ早く記憶)の映像を見ましたが、まさに超人といった感じでした。


あんな驚異的な記憶力を私も手に入れたいものです。


以上「記憶力大会」でした。

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