睡眠時間と記憶力 | 劇的に記憶力を高める方法

劇的に記憶力を高める方法

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今回は睡眠時間と脳の関係について紹介します。


東北大学東北メディカル・メガバンク機構の瀧靖之教授らが同大学の加齢医学研究所で「健常小児における海馬体積と睡眠時間の相関」という研究を行いました。



平日の睡眠時間と海馬の関係について研究したものです。
海馬には記憶を定着させる働きがあります。


研究は、男女比が半々の5歳~18歳の健康な子供290人を対象に行われました。


まず、MRIによって脳の形態を調べ、細かいアンケート調査で子供たちの生活習慣を調べます。


そして
得られたデータの年齢差や性差を補正し、解析すると、睡眠時間が長い子ほど海馬の体積が大きいこと分かりました。


睡眠時間が9~10時間の子供の海馬は睡眠時間が4~5時間の子供の海馬よりも1割ほど大きかったそうです。


また、マウスに睡眠剥奪実験をしたところ海馬体積の減少が確認されています。
ヒトの場合も原発性不眠症や睡眠時無呼吸症候群では、海馬の体積の減少が発生します。


海馬の体積が小さいことはうつ病やアルツハイマー病になる危険もあります。


脳の発達は10歳前後がピークです。
子供たちには十分な睡眠を与えましょう。



・1~3歳児
1~3歳児の理想的な睡眠時間は12~14時間です。


この時期は昼間は起きて、夜には寝るという体内時計の基本を作る時期になります。

昼間は明るい環境で活動的に動き、夜は暗く落ち着いた環境で寝ることでメラトニンが正しく分泌されるようになります。




・4~6歳児
4~6歳児の理想的な睡眠時間は10~13時間です。


この時期は昼寝に注意が必要です。
人間の体は昼間に活動して、夜に寝るように出来ています。


昼寝の時間が長すぎると、夜の睡眠の質が落ちてしまいます。


高齢者を対象にした調査ですが、30分以下の昼寝では認知症が発症する危険性が5分の1に減るのに対し、1時間以上の睡眠ではアルツハイマー型認知症の危険性が2倍に増えることが指摘されています。



昼寝は10代~40代は10~15分、それ以降の年代は20~30分と言われているので、昼寝は30分ぐらいまでが良いでしょう。




・7歳~12歳
7歳~12歳の理想的な睡眠時間は10~11時間です。


テレビ、ゲーム、塾や習い事などで、この時期の子供たちの睡眠時間は理想的な睡眠時間に達していないことが多いです。


この時期の睡眠は成長ホルモンを大量に出すので、体の成長のためにも十分な睡眠をとらせましょう。




・13~18歳
13~18歳の理想的な睡眠時間は8~9時間です。


ただ、平均の睡眠時間は1時間ほど短いのが現状です。



平日の睡眠時間は短いのに、休日になると長くなるといった不規則な睡眠生活もこの時期に目立ちます。


なるべく、長い睡眠をとる規則正しい生活を送ることが大事です。



この時期は帰宅後の睡眠も注意が必要です。


部活や授業に疲れて、帰ってそのまま寝てしまうと夜の睡眠に悪影響を及ぼします。
ちゃんと夜に寝ましょう。



いかがでしたか?
「寝る子は育つ」ということは間違いではなかったと言えるでしょう。


子供の睡眠は成長に影響を及ぼします。
なるべく正しい睡眠を心がけましょう。



質の良い睡眠をとる方法については⇒「睡眠の質を改善しよう」で詳しく書いてます。



睡眠時間をしっかりと確保して記憶力アップにつなげましょう。


以上「睡眠時間と記憶力」でした。
最後までお読みいただきありがとうございます。

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