MONCLER GAMME ROUGE 2014 SS | ダイコ★ブログ

MONCLER GAMME ROUGE 2014 SS



 さて今年最初のリポートは、今回のコレクションスケジュール最終日の午後に行われた、MONCLER GAMME ROUGE(モンクレール ガム・ルージュ)からお送りしましょう。


 毎回会場のCouvent des Cordeliersの由緒正しきホールを、リフトが並ぶスキー場や、水面が美しいプールサイドに変化させ、楽しいコレクションを見せてくれるこのメゾンですが、今回はなんとジャングルです。うっそうと生い茂る緑の木々に囲まれたスペースにはブルーのライトが照らされ、なんとも妖しげなムードでしたね。今回は一体何を見せてくれるんでしょうか????


 もちろん、お約束のアレは????




 
 ジャングルから登場したのは、まるでトゥームレイダースのララのような、ほっそしたしたパンツスーツのルックです。美しい光沢のあるベージュのテクニカルファブリックを使い、ショート丈のシャツジャケットは小さなカラーと、タック入りのアウトポケットがアウトドアなイメージです。


 コーディネイトされているパンツも、ジョッパーズを膝下丈にカットし、ニーパッドはホワイトの別布で切り替えます。前中心のヘムに開閉用の開きを作り、かなりワイルドなテイストですが、クリエイティブディレクターのジャン・バティスタ・バリの洗練されたセンスで、エレガントなルックに仕上がっています。


 お揃いのキャップや大きなバッグまでも実にラグジュアリーなムードで、トレジャーハンティングの旅の始まりを告げる素敵なファーストルックです。



 
 モンクレール発祥の最高級のダウンジャケットを中心とするメゾンと、オートクチュールでコレクションを行っている、ジャンバティスタ・バリとの出会いによって誕生した、このモンクレール ガム ルージュは、アウトドアやヘビーデューティーなスタイルの中に、さりげないエレガントさやクチュール的な美しいスタイルをプラスしたブランドで、それまで只の防寒のためだったダウンウエアのジャンルに、新しい革命を起こして来ました。


 こちらのルックも実にジャンバティスタらしい、フェザーを使った素敵なルックでしたね。プリモースやキンケイのような野趣溢れるナチュラルカラーのフェザーを胸元とスカートに飾り、ボディには美しいパイソンのプリントが使い、フロントをジップで処理する事によって、モンクレールらしいアウトドアなムードも取入れています。


 夏にフェザー?なんて思っちゃう方も多いかと思いますが、実はこれ、フェザーと一緒に人工ラフィアも用いられています。ナイロンを使ったラフィアは軽く、それ自体は熱を持つ事もないので涼しく、しかもそこに独自のプリントまで施し、リアルフェザーと組み合わせる事で実にオリジナリティー溢れる動きを見せてくれます。。。


 ほんと、凄いです、、、、このメゾンの科学技術は。。。。。




 ひび割れた乾いた大地のような、またはどことなくキリンや拡大したリザードのパターンにも見えるプリントも、実にグラフィカルでいくつかのルックで登場し素敵でしたね。こちらは、程よいAラインが美しいルックで、スーツに見えますがドレスのようなコートです。


 ウエストでブラックのリボンで切り替える事でトロンプルイユを生み、ゆったりとしたキモノスリーブや、スクエアなフラップ付きパッチドポケット、立ち上がったカラーがなんとも60'Sのクチュールテイストを感じさせエレガントですね。




 もう、こんな私の大好物なアイテムも登場して素敵でしたね。。。オーストリッチのフワフワのフェザーを飾ったジャケットは、直線的なカッティングで仕立てられ、折り紙のようなパッチデポケットと、前立てのファスナーのパイピング等がもっちりとしたボンディングのようなファブリックとマッチしています。


 同じマテリアルのサイクリングパンツをコーディネイトして、コンテンポラリーなムードに仕上げているのもオシャレですねぇ~~~。



 
 今迄、ジャンバティスタが得意とする少し気取ったクチュールテイストが強かったようなモンクレール ガム・ルージュでしたが、今回は実にエフォートレスで気取らないムードが感じられましたね。


 こちらのコンビネゾンはやはり先に登場したようにブラックのリボンを施す事で、2ピースのようなトロンプルイユの効果のあるルックで、トップスはホワイトでボトムスはスネークのプリントのファブリックです。ジップを閉めて前身頃にある、ドレープを交差させて首に巻く事で独特のドレープ効果が出るユニークなデザインです。


 コンビニエントにスタイリッシュを楽しめる面白いルックで、こちらも大きめのバッグとスネークのキャップで、ワイルドに楽しみたいですね。



 はい、待ってました、、、モンクレール ガム・ルージュのコレクションと言えば、やはりイケメンのヌードでしょ!!!今回は彫刻のようなパーフェクトボディのブラック君達が大活躍でした。実は今回も半分くらいメンズのコレクションで構成されていましたが、実際には発売未定という事でこちらにはUPしてませんが、style.comなどでチェック出来ますので、興味のある方は是非、そちらで!


 ほぼ半裸の彼らのルックを見ていて気付いた事ですが、今回はかなりストリートのテイストも感じられましたね。沢山登場していたブラックのモデル君達やスケーター君も登場したりとアメリカ的なムードも満載でしたね。


 にしてもこのメゾンがやるのですから、あまりにもラグジュアリーなんですけどね。。。。


 

 ブラックやホワイト、ナチュラルなアニマルモチーフのルックに混じって登場したのがブルーのルックで、深海のように深いミッドナイトブルーがコレクションを盛り上げていましたね。パイソンやレオパード、テクニックを駆使した複雑なキルティングなどで登場し、ラグジュアリーなのにエフォートレスで実にオシャレでしたね。


 こちらは、ブルーとホワイト、ブラックのボーダーを使っていますが、ボーダーの間にトランペアレントをはめ込み、部分的に透けるという実にユニークなマテリアルでしたね。ボディにぴったりとしたシースラインのシルエットに、ストールのようなディテールを付けて、ルックのように斜めにしてシャツなどでウエストマークしても素敵ですし、そのままカスケードにしても実にエレガントですよ。

 



 一見、シックでエレガントなルックなんですが、こちもとても面白いファブリックが使われています。モンクレーが得意とするハイブリッドなテクニックを使っていて、なんとエンボスでスネークのパターンを立体的に表現しています。ジャガードなどではないので取り扱いも楽だし、実にスタイリッシュに取り入れらているのも素敵でしたね。


 ショルダーに独自の直線的なカッティングを入れたゆったりとしたキモノスリーブのジャケットは、ボディから飛び出したアウトポケット等の遊び心をプラスしながらも、どこかエレガントなシルエットです。ベストでウエストマークするころでモダンな印象に仕上げ、ボトムスにはフェザーと人工ラフィアをミックスしたデコレーションが素敵なショートパンツをコーディネイトして軽さを出しているのもニクいですね。



 
 コレクション後半は得意のアニマルプリントのルックのオンパレードです。以前雪山のランドスケープをそのままコートにプリントしたアイテムを発表して話題になったこのメゾン、実はプリントのアイテムはほんとに美しく、シルクスクリーンのテクニックも見事なのでプリントのアイテムをお探しの方にはオススメですね。


 今回のアニアルプリントも実に美しかったですね。オセロットやウンピョウのようなネコ科の動物でも絶滅危惧種的な個性的なパターンを取り入れ、オールアニマルプリントのルックで見せるダイナミックさです。


 ジップや部分的に使った差し色のスカーレットのバランスも実に計算されていて、ストリート気分たっぷりのルックに仕上がっていましたね。個人的には半裸ののスケーター君が履いていた、アニマルプリントのジョギングパンツがかなり気になりました!!!


もちろん販売はされないでしょうけど。。。。。



 今回もエンターテイメント溢れるショーを見せてくれたクリエイティブ ディレクターのジャンバティスタ・バリ氏。細かい演出まで全て彼が手がけているそうで、コレクションの当日は朝から綿密なリハーサルが行われるそうですよ。


 
 楽しく、遊び心に溢れた演出で不動の人気のコレクションとなったモンクレール ガム・ルージュですが、スケジュール最終日の午後、人によってはその日の夜パリを発つなんてジャーナリストもいる疲労と焦りの詰まったこの時間にコレクションを行う事は正直微妙です。そんなゲスト達の気分を配慮してか、いつも楽しいショーで和ませてくれますね。


 今回は裸のスケーター君達を始め、ラストにはなんと得意の着ぐるみが!!!それも今回は真っ黒なゴリラ達。。。しかも彼らがスケボーに乗ってるんですよ。。。かなりインパクトありましたね。。。。



 ダウンジャケットをフィーチャーしたメゾンという制約がある中、そこにスタイリッシュさや新しい展開を常に模索しているこのメゾンの今回、肩肘を張らずリラックスしたムードが漂い、実に取入れ易いアイテムが多かった気がします。ダウンジャケットを着る人が圧倒的に減るSSシーズン。その中でもテクニカルな部分からも清涼感をしっかり研究し、メゾンのアイデンティティーや出来る事と真摯に向き合った感のある、誠実なコレクションに思えてなりませんでした。


 個人的にはドレスとしてパーティーなんかで着る事をおすすめしますね。。。ラグジュアリーとスポーティーの完璧なバランスを、華やかな席で楽しんでみるのはいかがでしょうか?






 さて、もう一つモンクレールの話題として、コレクションスケジュール中に楽しいパーティーが開催されましたのでご報告しましょうね。


 世界中の最もハイセンスなブランドのショップが並ぶ、パリのRue du Faubourg Saint-Honoréにモンクレールの新しいフラッグショップがオープンし、そのお披露目も兼ねた盛大なパーティーが行われました。

 

 エントランスには2013-14 FWシーズンのフィナーレに登場し、ランウェイを盛り上げたシロクマ君の着ぐるみが展示されていたり、天井にはモンクレールの新作を着たマネキンがリフトでぶら下がっていたり、エントランスからゲスト達を楽しませてくれるこのメゾンらしい、心ニクい演出が一杯で、そりゃ~アガりますよ!!!!




 ショップ内では、モンクレールの全てのコレクションを見る事が出来て、メゾンの世界観を肌で体感する事が出来ます。シックでモダンなインテリアの中で世界最高級のダンンジャケットを中心とするファッショナブルなコレクションが一杯の、素晴らしいショップでしたね。

 
 日本では中々お目にかかれない、今回紹介したモンクレール ガム ルージュやトム・ブラウンが手がけるモンクレール ガム・ブルー等のコレクションピースや、美しいエンブロイダリーやリアルファーのアグジュアリーなアイテム。またアクセサリー等も充実していてテンション上がりましたね。。。。



 当日は凄い盛り上がりで、2Fヘ地下へとゲスト達は思い思いの場所でシャンパンやフィンガーフードと供に会話を楽しみます。なんだかこのメゾンらしくハートウォーミングなゲストがこの日は多くて、すっかり楽しませて頂きましたね。


 インテリアもとても素敵だし、いちいちディスプレイが可愛かったり、そりゃすっかり出来上がっちゃいますよ。。。。


 この後いろんなアフターパーティーに誘われましたが、盛り上がりすぎて撃沈して、何処にも行けませんでしたが。。。。。



 そしてこの日はモンクレール初のアイウエアライン、『モンクレール ルネット(MONCLER LUNETTE)』のデビューのお披露目もありました。実際にスノースポーツの中でヘビーデューティーに使える物から、タウンユースのファッショナブルなアイテムまで、また一つ楽しいコレクションが増えましたね。


 中でも私が大注目なのは、ザ・ネプチューンズ等でも有名な音楽プロデューサー兼デザイナーのファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)とのコラボで誕生したこちらのサングラスがかなり気になりましたね。様々なアーティストやデザイナーとのコラボで成功を収めているモンクレールですが、ついに世界的BAD BOIの番長まで登場しちゃいました。


 この日はご本人もいらっしゃってて、かなり盛上がってましたね。モンクレールのエレガントで洗練された世界観に、アメリカ的ストリートテイストも加わって実にかっこ良くて、個人的にもかなり欲しいですね。。。。

 



 モンクレールの全てコレクションが見れて、そのクリエイションの世界観までしっかち楽しめるこちらのフラッグショップ。。。。パリに行かれた際は是非、お立ちより下さいね!



 MONCLER NEW FLAGSHIP STORE
 7, Rue du Faubourg Saint-Honoré, 75008 PARIS





 MONCLER GAMME ROUGE 2013-14 FW PARIS Prêt-à-Porter COLLECTIONはこちら からどうぞ。


 MONCLER GAMME BLUE 2013-14 FW MILANO MEN'S COLLECTIONはこちら からどうぞ。


 東京で開催された2013-14 F+W MONCLERのプレゼンテーションの模様はこちらからどうぞ。

 MONCLERのサイトへはこちらからどうぞ。




 facebookにファンページを作りました。

 アカウントお持ちの方はこちらからどうぞ。こちらで掲載していない画像等もUPしています。『イイね!』もよろしくお願いします。


 Numero.jpのブログへは、こちらからどうぞ。