MONCLER GAMME ROUGE 2013 S+S !!!
はい、パリコレ・リポートの最中ですが、掲載誌情報をお伝えしますね。現在発売中の美人百花12月号、ミカちゃんが表紙のクリスマス特集号です。
P116、連載中のスタイリストDie-co★の今月の『イイね!』ハイブランドTOP NEWS!でございます。今回はアルベルタ フェレッティの特集でフィロソフィーを中心に、クリスマスシーズンにおすすめのドレスやアクセサリーをご紹介していますよ!
私もロンドンで買って来た、キルトにLANVINのスワローテイルを合わせてクリスマス気分でございます。是非、ご覧下さいね。
それでは、コレクションのお話をしましょう。続いてはMONCLER GAMME ROUGE(モンクレール ガム ルージュ)です。毎回ですが最終日前日、ジャーナリストチームお疲れMAXの時にオフ・スケジュールでの開催です。他のスケジュールと被ってたり、御陰でバタバタしてしまったりもしますが、毎回楽しい演出で行われるモンクレール ガム ルージュのコレクションは、ブーブー言いながらも、皆、実はとても楽しみにしています。
会場はいつもの会場は元コルドゥリ修道院、パリ医大ホール。古くで荘厳なあまり広くないこのスペースに前回はゲレンデを作りましたが、今回はなんとプールサイド。。。。吊り輪やブランコがセットされ、何となく趣向が感じ取れます。恋人達のプールサイドかしら。。。。。
まず、登場するのはバスローブを着たマッチョ数名。彼らはおもむろにバスローブを脱ぎ、パン一で吊り輪や鉄棒を使ってトレーニングを始めます。これ、コレクションと何の関係があるんでしょうか。。。。???困惑の中、おばさまジャーナリストやゲイの皆様は、もれなく楽しんでいらっしゃいましたね。www
ではコレクションです。モンクレール ガム ルージュのデザイナー、ジャン・バティスタ・バリは、前回の60'Sのムードを漂わせながら、今回は観客を南仏や南ヨーロッパの高級リゾートホテルのプールサイドに誘います。トレーニングを終えたパン一君達は、さながら往年のアラン・ドロンがやった、Diorのオーソバージュのコマーシャルのように、気怠くインテリアの一部になります。
さすがに、S+Sシーズンという事で、ダウンジャケットで有名なモンクレールも、夏にモコモコのダウンというのも、おかしな話なので、スイムスーツや、それをイメージさせるドレス、エアリーで爽やかなサマーコートやドレス等が中心のコレクションでしたね。
まず、登場するのはオールホワイトのコレクション。60'sをイメージさせる、スイミングキャップとスクエア型のスイムスーツですね。オーガンジーをカットし作り出した、矢車草のようなデコレーションが素敵ですね。
ホテルのポーターをイメージさせる、ジャケットも途中に登場し、ラグジュアリーなムードを演出します。プールサイドをイメージして、パンツはショートパンツって所もニクいですね。持っているのはシルバーのループで編まれたバスケット風のトート。彼らが持っている、トランクやバッグもいちいち可愛いですね。
メッシュのマテリアルをベースに、花のデコレーションを施した、サマーコートですね。水着の上に羽織るような感じでしょうかね?センターにジップが付いているので、開けてコートとして着る事も出来ますし、こうやって閉めちゃうと、もう、ドレスですね。
ボディーの真ん中に、レースのマテリアルを使い、その上にさらにモチーフを刺繍して行くという手の込んだテクニックのシリーズです。小さめの肩にバルーンのミニスカートを飾り、よりガーリーなアイテムですね。
にしても、前回から引き続きですが、ヘアメイクほんとカワイイです。
アラン編みのようなマテリアルにキルティッグを施したボディに、やはりフラワーモチーフ満載のレースのスカートを縫い付けたコートドレスですね。センターにジップを付け、ジャケットとして着れるようにしている部分は、やはりダウンジャケットでスタートした、メゾンのアイデンティティを大切にしているからなんでしょうね。
続いて登場するのは、日差しに煌めくプールの水面をプリントした、美しいブルーのコレクションです。こちらはオーガンジーにプリントを施し、花びらの形にカットしビッシリと刺繍したジャケットです。
こちらは同じ水面のプリントをホログラム加工したもの。シルエットは60'sテイストのスクエアのデザイン。フリルのスイミングキャップも忘れてませんね。
このスイミングキャップですが、現在はほとんど見かけなくなってしまいましたが、50'sくらいからビーチリゾートが一般化し、海に入る際髪の毛が濡れてしまうのを嫌がった女性達の間で、ゴム製のスイミングキャップが大流行します。水着と合わせて当時のビーチを華やかに飾りました。
現在はヴィンテージアイテムとして、一部のコアなファンの間ではコレクションアイテムとなっていますね。
こちらは、水面のプリントのコートドレスですね。ジップを閉めて着ると、ドレスとしてパーティーなんかにも行けちゃいそうですね。もちろん、中に同じプリントのスイムウエアを着て、ビーチコートとして使うのもゴージャスで素敵ですけどね。www
はい、シーン転換には、いちいちマッチョ君達が登場します。今度はマリンスポーツのインストラクターのイメージですかね。でもさすがにモンクレールと言ってもサーフボードは発売しないでしょうね。。。
コレクションは夕暮れのムードを漂わせ、ラストのシーンはブラックのアイテムが登場します。こちらやはり60'sのAラインのフォルムのコートドレスです。メッシュにビジュー刺繍を施した、ハイブリッドなマテリアルが使われています。裾にはオーガンジーをカットし作り上げた、花のデコレーションが飾られています。
こちらはスイムスーツです。大きめのビジューを使い、大胆なエンブロイダリーで、花のモチーフが描かれ、エレガントなのに可愛らしい部分もありますね。でも、ここまで御紹介しといて何なんですが、やっぱりこれで泳ぐんでしょうか。。。。プールから上がったら、が全部落ちてたとか。。。。。モンクレールだからそんな事はないのかしら?
こちらはメッシュにスパコールししゅうを施した特殊なマテリアルのスカートと、花柄のペプラムがポイントのブラウスがスタイリングされたような、トロンプルイユのようなドレスです。トップス部分のフラワーモチーフですが、これフラワーモチーフに見えますが、実は。。。。。シンクロしている女性達の姿を上から俯瞰で撮影した画像のプリントなんです。凄くないですか???
こちらのスイムスーツだと、ゲージが多きので解り易いですかね?ねぇ?シンクロしてるでしょ?こういう独特のユーモアを効かせる辺りはほんと、ジャンバティスタ・バリは上手ですね。
ラフィアのソウルを使った、無造作に紐を縛ったようなサンダルも可愛かったですね。
ラストは、可愛い子ちゃん達が再びキャットウォークに登場し、ブランコや飛び込み台の上でポーズを取り、シャッターチャンスを提供してくれます。
んで、やっぱり最後はパン一君なんですよ。所々に立ち止まった彼らの上だけに、天上からシャワーが降りパン一君達はビショビショ。。。。。まぁ、レディースコレクションで、皆さん女子ばかり見ていましたので、こういう演出も中々オツな物ですね。男でも女でも美しい事はとても素晴らしい事ですしね。www
さてさて、パン一君に美味しい所全部持って行かれた感のある、今回のモンクレールですが、アイテム一つ一つを取り上げると、オートクチュールでコレクションを続けているジャンバティスタ・バリの、美しいシルエットや細かい手仕事を見て取る事が出来ます。
前回ゲレンデをテーマにしたコレクションの時、特殊なプリント技術で美しい写実的な雪山のプリントをダウンジャケットに表現して好評を博しました。今回さらにそれをレベルアップし、煌めく水面のプリントや、シンクロをする女性達のプリント等、さらに進化した感がありましたね。
さて、ここで問題なのが、これだけのコレクションを発表しておいて、中々商品化されないというのがモンクレールの残念な所。パリの本店等に行けば受注なので受け付けているのかもしれませんが、これらのコレクションを実際にショップで試着出来るチャンスはほぼ皆無です。トム・ブラウンがデザイナーを務める、モンクレール ガム ブルーも同じ事で、着ている人をパリコレでも見た事はありません。
一般的な秀作なダウンジャケットが世界中で売れているので、こちらは表現中心というカンパニーのポリシーなのかもしれませんが、もう少し実際に手に取ってみる事が出来れば、この素晴らしいモンクレールの世界がもっと広がるんじゃなんかなと思います。
まぁ、疲れたコレクション終盤戦に、目の覚めるような、ファンタジーに溢れた作品と、エンターテイメントたっぷりのコレクションは、このスタンスじゃないと表現出来ないのかも知れませんからね。www
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