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2016-11-15 23:59:59

LANVIN 2016-17 AW !!!

テーマ:PARISの話。

 

 

 

 さて、なんだか随分と寒くなって来た今日この頃ですが、いよいよアウターが必要になって来た感じがしますが、今年はもうお気に入りの一着に出会えましたか???

 

 

 今日は、まだサイコーのアイテムに出会えていないファッション ノマドの皆様に向けて、今日はLANVIN(ランバン)の2016-17 AW COLLECTIONのリポートをお送りしましょうね。

 

 

 ランバンのコレクションはPARIS MEN'S COLLECTIONのスケジュール、最終日の朝が特等席なんですが、後日行われるre-seeも見物でございます。広大なスペースにはビジネスラインやWOMEN'SのPRE SPRINGのアイテム、キッズからアクセサリーに至るまでのその数の多さと言ったら!!!!!このメゾンの偉大さを感じますね。。。

 

 また、1アイテム1テクニックというくらい、新しいアイディアに詰まった目から鱗の技法の宝庫でございまして、じっくり感心しながら見て行くとあっという間に時間が過ぎ、確実に次のアポに遅れてしまいます(ってか自己管理の問題???)。。。。トホホ。。。。

 

 んでもって、もちろん袖を通すのも大事でございまして、発表されたばかりの作品を全身で体感する事が出来ます。。。。早速こちらのコートを失礼させてもらいましたよ〜。。。

 

 シープスキンのアビエータージャケットをコートにしたようなアイテムでございますが、何よりも筆舌し難いこの絶妙な美しいグレーベージュのカラーがクールでございますね。ジップやマーチンゲール、アームホール等にブラックレザーのアクセントを付け、ショルダーからアームホールにかけてはメタルのリングのパーツとロープで作った個性的なデコレーションが施されています。

 

 フレンドリーで、すぐにでもデイリーに取り入れる事が出来るアイテムですが、そのラグジュアリーなマテリアルや、ツイストを効かせたディテールが、特別感を感じさせてくれて素晴らしかったですねぇぇぇ。。。。

 

 

 

 常に新しい男性像を打ち出し、PARIS MEN'S、世界のMEN'S WEARのトレンドを牽引して来たランバンでございますが、今回はLucas Ossendrijver (ルカ・オッセンドライバー)がランバン メンズのスタイル・ディレクターに就任して10周年となる、記念すべきコレクションでした。

 

 Lucas Ossendrijver (ルカ・オッセンドライバー)は1971年オランダ生まれで、私とタメの今年44歳でございます。95年にアーネム アカデミーでムーラージュを取得し、卒業後はKENZO(ケンゾー)等でメンズ デザイナーとしてのキャリアを積みます。

 

 2001年からDIOR HOMME(ディオール オム)に入社し、エディ・スリマンのもとで仕事をし、ランバンのメンズ スタイル・ディレクターに就任したのが2005年。翌2006年にはフランスにおける芸術文化勲章の、レジオンドヌール勲章シュバリエを授賞しています。

 

 それまでランバンのMEN'S COLLECTIONと言えば、フランスの政治家の多くが着用したり、いわゆるラグジュアリーなビジネスマン達がお墨付きの、間違いない程コンサバティブなスタイルで有名でしたが、当時のアーティスティック・ディレクターのアルベール・エルバスと供に、このMEN'S COLLECTIONをパリコレの目玉となるような、世界中のファションスタ達が注目して止まないメゾンへと進化させて来ました。

 

 

 まさにルカに取って足跡を辿る事となった今回、彼の眼差しはいつものように実に静かです。。。。浮かれる事無く、落ち着いて真摯にクリエイトされた作品は実に端正で、単なる回顧ではなく、さらに新しいテクニックに溢れた革新的なコレクションとなりました。

 

 いつも以上に捻りを加えた驚きの生地扱いやテクニックは、見た事も無いような想定外のテクスチャーを生み出し、袖を通す人へ遊び心を抱かせます。アトリエとスタジオが密接なリレーションシップを持ち、得意のレザーにファーや、様々な表情のウール、ニットやプリントまで自在にを操り、MEN'S WEARの常識を根底から覆すようなチャレンジ精神に溢れています。

 

 ブラックやグレー、温度のあるキャメルやブラウン等のメンズウエアのオーセンティックなパレットに、ブルーやバーガンディー等でアクセントを効かせています。大胆で意外性のあるスタイリングが男性本来のフェロモンを引き出し、男らしく艶やかなアティチュード素晴らしかったですねぇ。。。

 

 

 こちらはファーストルックでございまして、このロングコートはショーが発表される否や、日本人ジャーリストの皆様も注目していらしたらしく、私がお邪魔したre-seeの会場でも、その場いたほぼ全員袖を通していらっしゃいましたね。。。

 

 もれなく私も袖を通させて頂きました!!!!!!wwww

 

 ブラックの柔らかいヴァージンウールを使用し、ミリタリーのトレンチコートにインスパイヤされています。実に絶妙なAラインのシルエットでございまして、左身頃の脇にスラッシュを施し、長めのベルトを装着すると半分は表に、半分は内側に隠れるという個性的な装いを完成させます。

 

 コートに合わせたインナーもシャツのフロントを重ねて実にユニークで、こういうディテールって、やはりMEN'S WEARだけのメゾンでは絶対に登場しないような、Haute coutueのドレスのテクニックでございますねぇ。。。

 

 

 メゾンの創業者ジャンヌ・ランバンの、PARISで最も古いHaute cotureメゾンのDNAすら感じさせてくれる美しいルックでございましたねぇ。。。

 

 

 今回、この記事をUPするにあたり、どのルックを選ぶかかなり迷いました、、、。どれも実に凝っていて、日本未発売のアイテムもございますが、是非ショップで実際に触れて、間近でチェックして頂きたいと思いますね。。。

 

 プレイドは今回様々なバリエーションで登場していますが、こちらは表地に細かいハウンドトゥースを、見返しの裏側にはプリンス・オブ・ウェールズを用い、シームをパイピングする事でナイトガウンのようなリラックスしたムードに仕上げています。

 

 表地に部分的に走るジオメトリックな斜めのライン。。。。。これ、何だか解りますか?実は表地のウールにランダムなプリーツ(と言うかタック)をたたみ、裏打ちして固定しているんです。。。。グラフィカルな技法は単純なハウンドトゥースに複雑な陰影を生み、実に面白いテクニックでしたねぇ。。。

 

 また、インナーのジップカーディガンのフロントにあしらわれているストライプは、実はプリントや織りではなく、太めの糸でクロシェ編みをしたブレードを繋げたものと、これまた拘りのアイテムでございまして、こういう優秀なアイテムをさらりとレイヤーさせているのはなんともリッチですねぇ。。。

 

 

 こちらはヴィンテージのベースボールジャケットをイメージさせるアイテムでございますが、ディテールに拘りたいギミック男子達を満足させるような、遊び心に溢れたアクセントが伺えます。

 

 身頃にあしらわれたのは鍵や八角形のスター、くじらやウォーターリリー(蓮)等のモチーフでございまして、こちら全て刺繍のアップリケになっております。何でこのモチーフなのかはさておき、その脈略が無さそうなセレクトや配置している位置自体も、気まぐれで付けたような衝動的なムードが堪りませんねぇ。。。。もちろん、全て緻密な計算でございますから!!!!

 

 他にクモの巣やノコギリ等のモチーフも登場していて、実にチャーミングでしたね。。。

 

 

 今季トレンドのシアリングのアビエタータージャケットも、ランバンの手にかかるとこんなに独創的に、アーティスティックに仕上がっていましたね。

 

 シープスキンはまるでヴィンテージのアイテムのようにランダムなシアリングと、表革の部分には使い込んだような加工が施されています。後ろ見頃にはアクセントを付けたカーフのディテールと、アームホールや後ろ見頃のシーム、後ろ袖のシームにはトリコロールカラーのフリンジ付きのニットを挟み込み、オリジナル感満載。。。

 

 歩くとディテールにあしらわれたフリンジがヒラヒラと揺れ、こんな楽しいアビエータージャケットは、他のどのブランドにもございませんでしたねぇ。。。。

 

 

 今回のコレクションで再確認して感動したのが、ルカが生み出す確かなテーラリングの美しさです。最近はMEN'S WEARにおいてもコンフォート化が進んでおりますので、若い方でジャケットを着ない人も多いようですが、ストリートテイストやスペシャルなムードを強く感じさせるアイテムが登場していて素晴らしかったですねぇ。。。

 

 こちらのジャケット、さりげないボックス形のシルエットに細めのラペル。。。。ですが、ショルダーに注目して下さいませ。白い糸でまるで仮縫いのようにステッチがあしらわれ、袖山には作為的な皺まで施されています。。。。

 

 紳士服を、ジャケットを製作する上で『袖付け』と言われるショルダーの部分は言わば要です。デザイナーそれぞれに拘りの袖付けのスタイルがございますし、この袖付け次第でジャケットの値打ちが決まると言われます。

 

 パターンでも縫製でも、最も細心の注意を払わなければいけないこのポイントを、敢えて未完成にしている。。。。もちろん、他に美しい袖付けのジャケットは沢山登場していますけれど、このジャケットに『10周年を迎えた自分の立場は、まだまだ途中』とでも言うようなルカのメッセージを勝手に感じてしまいましたねぇ。。。

 

 他にも肩袖だけインサイドアウトにしたり、かけ剥ぎのようなワイルドなテクニックは、コレクションに挑発的なムードや、今の自分に甘んじない強い反骨精神のような物を感じさせてくれて素晴らしかったですねぇ。。。

 

 

 端正なテーラリングのアウターや、プレイドのコート、ワイルドなファーのジャケット等、ボリュームのあるルックの中で登場した軽やかでカラフルなショートスリーブのシャツも、コレクションを艶やかに演出していましたね。

 

 今季タイダイもキーとなるテクニックでございまして、こちらはシルクのボーリングシャツでございます。スカイブルーとネイビーのボーダー状のタイダイの上には、先ほど御紹介したベースボールジャケットのアップリケにも登場していたウォーターリリー(蓮)のモチーフもプリントされています。

 

 他にタイダイのシャツはベージュ、ブラウン系やヌードベージュとヴァイオレットのインパクト大のバージョンも登場していて、重めのアウターのVゾーンから、スカーフ感覚でチラ見せするようにレイヤーするのもオシャレな感じでございましたねぇ〜。。。

 

 

 ね?テクニック満載でございましょう???これ、ケータイの画面を見てるだけじゃ、、、、残念ながら殆ど伝わらないんですよねぇ。。。。哀しいかな。。。。

 

 こちらはご覧の通りのパッチワークのシャツでございますが、70'Sのレトロタッチで今季の気分のアイテムでございます。使われているのは全てカーフレザーでございますが、グレーの部分は手作業でスエード加工を施していて、ヘアカーフの部分はグラデーションで染色しポニー風に仕上げた、やはり拘りのレザーが使われています。

 

 アクセントになっている大きめのボタンは、さりげなく幾つかの種類をミックスさせていて、、、、、ほんと芸が細かいです。。。。

 

 

 ラグジュアリーブランドの中でいち早くスニーカーに目を付け、スタイリッシュなアイテムを登場させたのも実はランバンでございます。ランバンが発表すると次のトレンドになるというのがパリコレの常識。。。。今やすっかりスニーカーはシューズのメインストリームでございますよね???

 

 今季のスニーカーは実にユニークです。こちらのようにハンドでスプレーでペイントされていて、エキサイティングでございましたねぇ〜。。。ダークなカラーのコーディネイトに、シューズだけエレクトリックなムードというもの実にスタイリッシュで、ウエアとのコントラストが強い方が今年っぽい気がしましたね。

 

 

 バッグも個性的なアイテムが多いランバンでございますが、今季はこちらのよう大きめのメッセンジャーバッグが注目でしたね。

 

 ウエアとコーディネイトし易いレザーやファブリックを用い、ジップのディテールやゴツ目の開口部のループ、何よりもレザーを贅沢に使ったノット(結び目)とドレープのディテールが実にラグジュアリーでございました!!!!

 

 

 

 

 

 

 今回のコレクションを製作しているまっただ中、長年ランバンのアーティスティック ディレクターを務めたアルベール・エルバスの突然の退任が発表され、ファッション界には大きな衝撃が走りました。コレクションの後ルカは『色々なノイズに気を取られないで、コレクションをクリエイトする事に集中した。』と何処かの媒体でコメントしていましたね。

 

 

 アルベールが去った後、明確になったルカ・オッセンドライバーのスタイルは実に力強さを感じさせ、大胆さと繊細さを兼ね備えた、どんな時代にもブレずに自分の信念のままに真っすぐ歩いて行く、まさに理想の男性像に思えましたね。。。。そして、それはルカ自身のようにも見えたのは私だけでは無かった筈でしょう。。。

 

 アイキャッチーな物が好まれ、奥行きのないファッションが横行する昨今、繊維の布目を追いかけながら、手を動かす事から生まれる新しいテクニックの数々にはもの凄い説得力があります。

 

 私はそのクリエイトの段階の『息吹』のような物を感じたくてファッションを見ています。そしてその『息吹』を含んで仕上がったアイテムは、素晴らしいアイテムのみが醸し出す独特の威厳のようなものさえ感じられます。。。もちろん今回のランバンはスーパースターが集ったような濃厚なコレクションでございましたね。

 

 

 私は、こういう物の事を『ファッション』とか『服』と呼ぶのではないかと思います。。。このコレクションを見て、しばらくそういう物を見ていなかったなと、痛感させられましたね。。。

 

 

 

 

 あと、ショーでは発表されませんでしたが、ルカの10周年を祝うカプセルコレクションも現在発売されてます。数字の10や両手の指を広げて10本にしたモチーフ等があしらわれたハッピーな素材を使用していますので、気になる方は是非チェックして見て下さいね。。。。

 

 

 

 


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 今回お話しした、LANVINの素敵なお話も掲載されている私の初の著書、『ブランドパスポート』は、現在絶賛発売中です。香水アルページやビジュー刺繍のドレス等、アーカイブス的なお話もありますので、是非、書店やアマゾン等でお買い求め下さいね。


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2016-11-08 23:59:59

AMI ALEXANDRE MATTIUSSI 2016-17 AW !!!

テーマ:PARISの話。

 

 

 はい。ではまずは掲載誌の御紹介をさせてくださいませ!

 

 11月7日発売になりました、『25ans ウエディング 2017 ジュエリー号』でお仕事させて頂いてます。こちらの表紙をくるりと裏返しにして背表紙からのスペシャルな企画でございまして、イタリアの素晴らしいハイジュエリー ブランド、BVLGARI(ブルガリ)のウエディングジュエリーの特集ページになります!!!

 

 カメラマンはいつもお世話になっている下村一喜さん、ヘアーはKen Yoshimuraさん、メイクはSada Itoさん、モデルはエミ・レナータちゃんとAndy君、ネイルは山口淑子さん、お花はブルーム&ストライプの皆様という豪華なメンツで、ラグジュアリーなブルガリのウエディング ジュエリーの世界を表現させて頂いております!!!

 

 

 是非、書店に足を運んでチェックしてみて下さいね====!!!!!!

 

 

 

 私のInstagramにはページのさわりとオフショットもUPしております!こちらからどうぞ。

 

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 今日はAMI ALEXANDRE MATTIUSSI(アミ アレクサンドル マテュッシ)の2016-17AWのコレクションを御紹介して行きましょう。

 

 こちらは、後日このブランドを日本で扱っている、ヒラオ インクの展示会で試着させて頂いたピースでございまして、大胆なチェッカーフラッグのようなプレイドがキャッチーでございましたねぇ。。。。

 

 二つボタンのフロントにアレキサンドルお気に入りのノッジドカラー、きっちり柄合わせしたパッチドポケットや、胸の箱ポケットのクラシカルなディテールにこのブランドのテーラリングの確かな技術が伺えます。

 

 キャップもこのブランドのアイテムでございまして、この画像では何も見えてませんが、ネイビーベースに同じカラーの糸で『AMI』と刺繍してあります。他にキャメルやブラックもございましたよぉぉぉ。。。。

 

 

 毎回PARIS MEN'S COLLECTION4日目、最もハードスケジュールの日の夜9:30からのコレクションが、アミ アレクサンドル マテュッシの指定席でございます。

 

 ブランドの名前の通り、アレクサンドルの友達や親しい仲間達が集うこのショーで、普段なら疲れ切ってシートに座っても、和やかで和気あいあいとした会場のムードにすっかり癒されてしまうのですが、今回はいつもと少し違ったムード。。。。一面ブルーのカーペットが敷かれた会場は薄暗く、隣の人の顔を確認出来ない程でございます。

 

 足元もおぼつかない状況で自分のシートを探しながら席に着き、この薄暗い状況の中でショーのスタートを待つ。なんだかいつもとは違う不安な気持にされられてしまいます。。。。これも、アレクサンドルの演出なのでしょうか。。。。。

 

 

 コレクションがスタートすると、スモークがまかれた会場に一筋の光が。。。朝日が当たるようには柔らかなライトに照らされ、会場の全貌がはっきりとして来ます。ブルーに包まれたランウェイはまるで新しく訪れた朝のように優しく、思わずホッとしてしまいましたね。。。。

 

 やっぱり、アレクサンドルの演出でございました!!!!してやられた!!!!

 

 

 コレクションはこちらのオーバーシルエットのコートのルックからスタートします。キャメルカラーのウールのダブルブレストで、襟を立て、襟裏のホワイトの部分を覗かせ、フロントを開ける事でワイルドに着こなしていて、パンツも同じ素材でヘムをダブダブにしたオーバーシルエットです。

 

 インナーには今季多く見られた、モコモコしたテクスチャーのニットを合わせ、パウダーブルーのカラーは夜明け前の薄いブルーの空のように印象的です。

 

 クリーンで爽やかなルックで、まさに新しい朝を告げるようなルックから、印象的にコレクションはスタートします。

 

 

 セットアップのスーツの上にダウンを着るというスタイルって実に難しくて、なんだか代理店の人の冬の屋外でのイベント感が出て微妙なんですが、このブランドではかなり前からこのスタイリングをショーで発表しています。

 

 こちらはインナーにピンストライプのダブルブレストのネイビーのスーツ、その下のはグレーのシャンブレーのニット、とインナーのカラーリングを抑えて、インパクトのあるダウンジャケットはボルドーでアクセントを付けています。足元もスニーカーなので、恐らくスーツをカジュアルに着たという事でまとめているんだと思いますね。

 

 実際、とても快適で東京のビジネスマンでもこういうスタイルの人を良く見かけますが、きちんと考えないとやはり微妙になりがちですね。。。自身の無い方はきちんとトレンチやチェスターなんかを着る方をオススメします。

 

 まぁ、着ている人がカッコイイから成立するという、残念な部分もありますけどね。。。wwww

 

 

 今季のコレクションはいつもにも増して簡潔でクリアー、言わば究極のノームコア。。。。プリントや特殊な素材は殆ど影を潜め、さらにクラシカルに立ち戻ったような印象を受けましたね。

 

 その中でもちょっと面白かったのは、こちらのボンバージャケットのようにパッチワークで模様出しをしていたアイテムでございまして、サテンのような光沢のテクニカルファブリックとウールのマットな質感でボーダー模様を描いていましたね。

 

 シルバーメタルのジップでアクセントを付け、上品なシルエットのクロップドのカーゴパンツと、レースアップのブーツをコーディネイトしていましたね。

 

 

 最初の画像で私が着ていたようなチェッカーフラッグのようなプレイドは、今季フィーチャーされているモチーフでございまして、様々なバリエーションで登場していましたね。

 

 ヘリンボーンのクラシカルなウールと光沢のあるテクニカルファブリックをパッチワークしていて、ウエストのリブの部分やスリーブまでちっちりとパターンを合わせている所が、このブランドの細かい拘りを感じさせてくれます。

 

 第二次世界大戦時代のアーミーのフライトジャケットをベースにしているそうですよ。

 

 

 こちらもチェッカーフラッグをモチーフにしたもので、こうやってハンガーに吊るしていると湾曲しているように見えますが、実際に着るとパキッ!とオーバーサイズのモチーフが身体の上に乗るデザインです。

 

 かなり大きなゲージの身頃と、少しパターンを小さくした袖の部分のコントラストがユニークで、アルパカミックスでフワフワした優しいテクスチャーです。

 

 右のニットはモノトーンの糸で、細かいヘリンボーンのようなユニークなパターンを編み上げたニットでございまして、ネックの部分のリブはホワイト、ヘムカフスの部分はブラックと趣を変えて、クラシカルなクルーネックをイメージしています。

 

 因みにクルーネックのクルーはCrew、船員の事でございます。彼らが好んで着た事からこの名前が着いたそうです。

 

 

 アミが得意とするリラックスしたスポーツテイストのアイテムは、今季、こちらのようなジャケットで登場していましたね。

 

 光沢のあるサテン1ファブリックで仕立てられたこちらのボマージャケットは、大きめのしっかりしたサイドの箱ポケット、上品なシャツカラー、カフスとヘムの部分は供布をシャーリングしてリブにしています。

 

 インナーに同じネイビーのジップアップのカットソーを合わせていますが、こうやってウエスト部分でパッツリ上下のカラーを分けるもの、スタイリングがお洒落に纏まる着こなしですねぇ。。。

 

 50'Sのクールなイメージでクリエイトしたらしいので、ネルシャツにデニムなんてコーディネイトもハマりそうですねぇ。。。

 

 ええ、もちろんヘアーはリーゼントでお願いします!!!!!

 

 

 コレクションの最後にはちょっとびっくりするようなルックが登場しました。

 

 こちらのパンツがそうなんですが、シルバーのマイクロスパンコールで仕立てたパンツになります。フワフワした肌触りのパステルブルーにスニーカーと、極めてリアルなスタイリングですが、これまでこのブランドでスパンコールが登場したのは初めての事で、この後に登場したステンカラーコートと供に実に印象的でしたね。。。。

 

 最後の二体だけで、しかもかなりのインパクト。。。。昨年、11月のテロを受けて、急いで間に合わせたようなそんな気がしてなりませんでしたねぇ。。。

 

 

 スニーカーは断然ホワイトが素敵でございまして、シックなカラーのウエアにホワイトのスニーカーはパリジャンが大好きなスタイリングです。

 

 今季は特に真ん中のような、ホワイトとアイボリーのコンビタイプが新鮮でしたね。カーフとスエードと素材もコンビにしていて、細かい技が効いていましたね。。。

 

 

 

 

 さて、今回のコレクションですが、スパンコールのステンカラーのコートが去っていた後は、再び真っ暗な静寂がランウェイを覆います。闇の中、わらわらと音がするなと思っていると、出て来た方向とは逆の方向から、まっ暗な中モデル達がパレードをし、ランウェイの背景に用意されたステージの上に上がり、丁度ゲスト達に背を向けるように無造作に並びます。まるで、何かを待ちわびているかの如く。。。

 

 やがて彼らの背景から照らし出されるのはオレンジのライト。。。朝日を浴びるように、それを待ち望んでいたかのように、彼らのシルエットが朝日の中に現れました。。。。。そしてご本人が登場にて、コレクションは終了。。。。。。。

 

 

 昨年11月のパリ同時多発テロが終ってしばらくして、実際にパリで暮らすパリジャン達は口々に『いつもの、普段のパリを。』という言葉を唱えました。音楽とファション、芸術の街パリには常に世界中から沢山の人がやって来て、普段ならホテルのブッキングは極めて難しいのですが、このテロ直後、観光客の足はグッと減りました。

 

 激減した観光による収入はパリに一層暗い影を落とし、実際、渡航禁止命令が出た企業もいくつかで、この時のパリコレは全体的に人が少なかったように感じましたね。

 

 私がいつもお願いしているタクシーの運転手のクリストフは、この時シャルル・ド・ゴールに着いてタクシーに乗った数分後にきっぱりと『テロはもう終った。』と強い口調で言いました。テロが影響するその他の問題も勃発しているんだなぁ。。。とその時肌で感じましたね。

 

 

 『私達はいつもと同じように、ダンスをしたり、シャンパンを飲んだり、恋をしたりしたいだけなんだ。それが何であれ宗教はもういらない、、、欲しいのは今まで通りのパリだけだ。』知人のパリジャンの一人がInstagramでUpしたこの言葉が今でも強く印象に残っています。。。。。

 

 

 この街に住み、この街でクリエイションをするアレキサンドルにとっても気持は同じ事。最後にスパンコールの眩いばかりのアイテムを用意したのも、ショーの最後に用意された演出も、当事者であるパリジャンとしての彼自身からの強いメッセージではないでしょうか。。。。

 

 

 私自身、昨年このテロのニュースを聞いた直後、必ずPARISに行かなければいけないと強く感じました。この事件を受けてクリエイター達が何を言おうとしているかを受け取らなければと、いつも以上に強い使命感を持ちましたね。。。そして多くのコレクションで感じられた、平和の大切さや、それを様々な方法で表現して来る彼らのメッセージを強く感じ取る事が出来ました。

 

 

 

 『何があっても明日は必ず来る。顔を上げて前に向かって進んで行こう。。。。。』

 

 

 

 今、思い出しても、これまで見て来たシーズンとは全く別で、心が震える事が多かった、とても印象的なシーズンだったように思えますねぇ。。。そして、PARISを、私が関わらせてもらっているファッションを、今までより深く愛する事になったシーズンでもありましたね。。。。

 

 

 

 

 

 

 

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2016-11-05 23:59:59

BALMAIN HOMME 2016-17 AW !!!

テーマ:PARISの話。
 
 
 はい。今日はPARIS MEN'S COLLECTIONでは確固とした強い個性を放ち、唯我独尊で我が道を突っ走るBALMAIN HOMME(バルマン オム)のコレクションを御紹介しましょうね。
 
 
 会場は恒例の8区にあるイタリア商工会議所ことHôtel Potockiのゴージャスなサロンでございまして、すっかりこの場所もお馴染みになりましたね。。。
 
 私、今回このようなミリタリーでパリコレを回りましたが、この日はシートに着くなり、知り合いのフランスのプレスが席までやって来て、挨拶もそこそ『今日のコレクションには、お前が今着てるみたいなやつが一杯登場するよ!知ってた???』と一言残して去って行ってしまいました。。。。もちろん、知る訳ないですけど、、、。
 
 今回のパリコレでミリタリーは数多く登場したモチーフでしたが、ここまでゴイゴイのミリタリーはさすがに今季街で見かける事はありませんねぇぇ。。。。この時製作した衣裳は、トレンドが来たら着ればイイやと思ってましたが、、、、残念ながら今回もお蔵入りのようです。。。。トホホ。。。。。
 
 
 なにかと話題のオリヴィエ・ルスタンがクリエイティブ ディレクターを務めるバルマン オムでございますが、今季は前シーズンに引き続き、伝説的な探検家や冒険家達にフォーカスしてコレクションをクリエイトしています。
 
 先シーズン、砂漠の世界でエルドラドを求め、過酷な旅を続けていたアドベンチャー達は、今季その舞台をPARISへと移します。フランス革命という実にドラマティックな時代をモチーフに、新しい時代の扉を開けた政治家や軍人、科学者等の先人達の偉業に敬意を払い、改めてこの今という混沌とした時代におけるヒーロー像を追求しています。
 
 『今季はパリがインスピレーションであり、この City of Light (光の街)に対して改めて敬意を表しています。幾つものバウンダリーを乗り越え、フェアなマインドとユニークな歴史を持ち、世界各地から素晴らしいオファーを受け続けるほど人気の高い都市です。過去の冒険家たちが数多くの発見と共にこの都市に戻り、地元のパリジャンに刺激を与え、想像を超えるスタイルのアートによってミュージアムは埋め尽くされ、長年信じられてきた古い常識をフレッシュで個性的な発想へと変化させていきました。クリエーション、文化、考え方の多様性を重んじる熱心なマインドセットは幾つもの世代を越え、 現在の我々にも受け継がれています。』
 
 プレスリリースの中でルスタンが語るように、ナポレオン・ボナパルトが愛したエンパイヤスタイルをベースに、他国の様々な文化を感じさせるミックスカルチャーのムードをプラスし、まさにファッションでPARISという魅惑的な都市を表現するような、グラマラスなコレクションを完成させました。
 
 
 
 まず圧倒的に印象深かったのは、こちらのファーストルックでもご覧頂けるジャケットに施されているゴールドのディテールでございますねぇ。。。いやぁ=被る、被る!!!!!でも、私が製作した物の何千倍もラグジュアリーでございますから。。。。
 
 ブラックのベルベットのジップブルゾンの上に施されたのは、金糸とビジューによる複雑なミリタリーデコレーションでして、ナポレオン・ボナパルトが活躍した当時のエンパイヤスタイルをベースにしていますが、かのナポレオンでさえここまでゴージャスなジャケットは纏っていなかったと思います。www。
 
 インナーには肌が透ける程の薄手のニットにベルベットのスキニー、襟元にはシルバーのプレートの大振りのネックレスに、キュッ!と巻いた真っ赤のタッセル付きのキルティングのサッシュ。。。。。
 
 いやぁ。。。。これでこそバルマン オム!!!!!このゴリゴリのアティチュード、ほんと大好物でございます!!!!
 
 
 ブラックやネイビー、フォレストグリーンやウルトラマリン等、力強くて男らしいパレットに対して、アクセントカラーとして登場する今季のレッドは実に華やかでございましたね。
 
 こちらのように、ジョッキーをイメージさせるチェッカーフラッグのパターンや、レジメンタルのような大胆なストライプ、スコットランソのタータン等でも登場していましたね。伝統ある英国の乗馬スタイルも今季の特徴の一つでございまして、アクティブで躍動感のあるムードが新鮮でしたね。
 
 この鮮やかなレッドのアイテムの大半に、バルマンのHaute coutureのアトリエが誇る、手仕事による美しいゴールドのエンブレムが施されていて、ミリタリーのムードがより強調されていましたね。
 
 
 オールブラックの1カラーのコーディネイトにおいても、確固としたグラマラスなバルマン オムの男性像は遺憾なく発揮されます。
 
 こちらの坊やが来ているジャケットはまるで日本の武道の道着をイメージさせる、ラップ式のガウンになっていますねぇ。。。上質なウールと供に用いられているファーは、なんとミンク。。。。ミニマムで少しリラックスしたデザインも、ラグジュアリーなマテリアルを使う事でリッチに表現し、思わず、泣く子も黙ってしまいますねぇ。。。。
 
 クロップドパンツにはベルトやアイレットのディテールをあしらい、ジョッキーブーツをイメージさせるロングブーツには、ゴールドのディテールやタッセルまであしらい、何もかもがスペシャルでございましたね。。。
 
 
 やはり、このメゾンにしか出来ない究極の手仕事の作品は毎回誰もが注目しておりまして、ランウェイに登場すると一際会場が盛上がります。
 
 ブラック、ネイビー、レッドのベルベットをモチーフに合わせて切り替え、その上からゴールドの極細の糸とメタルのビジューで、ナポレオンのお抱え画家、Jacques-Louis David(ジャン=ルイ・ダヴィッド)の絵画に見られるような精密なアラベスクモチーフを刺繍で描いています。
 
 いや====!!!!素晴らしいですねぇ!!!!これでこそバルマン オムでございます。毎回こういう手間ひまのかかるアートピースをきちんと製作し、コレクションで発表しているのは他のメゾンにはまずない事ですねぇ。。。
 
 この手の作品はもちろんもの凄い高額になりますので、PARISの本店や一部のブティックでの取り扱いになり、世界で数点しか存在しません。。。もちろん、袖を通すのはカニエ・ウエストのようなスーパースターや、このブランドをこよなく愛する、究極にリッチな人々だけでございます。
 
 間違っても、これを読んで下さっている、4畳半ユニットバスみたいな所にお住まいの貴方!!!!あなたなんかは元々眼中にございませんので、『そんな手間ひまかかった高い服なんて誰が着るの???』なんて図々しい考えは抱かないように!!!!よろしくお願いしますね。。。。www
 
 
 今季トレンドでもあるベルベットはバルマン オムではお馴染みの素材でございまして、その扱いもメゾン特有の表現が確立されていて素晴らしかったですねぇぇ。。。。
 
 タキシードライクなサテンのピークドラペルが施されたコート、ノーカラーのダブルブレストのジャケット、スキニーパンツ、リュックサックやキルティングのサッシュベルトにブーツまで、何とも美しいウルトラマリンのベルベットで仕上げられた美しいルックです。
 
 今季、フランスのアドベンチャー達が海外で得た新しい価値観の一つとして、日本を感じさせるディテールも数多く見られました。こちらの帯のようなサッシュベルトは多くのルックで登場し、レザーのリボンやタッセルを飾り、こちらのようにハウエストやまたローウエストでもあしらわれ、マッチョなプロポーションを完成させていました。
 
 襟にコーディネイトしているメタルパーツのネックアクセサリーも、着物の合わせをイメージさせます。こちらはカシュクールのニットや、ダブルブレストのインナーに、着物の半襟のように覗かせるのが今季のスタイルのようでしたね。。。。
 
 私、プレスルームでトライさせて頂きましたが、首が太すぎて頸動脈は圧迫され、気絶しそうになりました。。。。。はい、まだ自分のガタイのサイズが認識出来ていません。。。。。トホホ。。。。。
 
 
 こちらも素晴らしいテクニックにより仕上げられたスワローテイルのジャケットになります。ベルベットのベースにスタンドカラーは帝政時代を象徴するデザインで、チェッカーフラッグのパターンの上に、袖山や前立て、ヘムを取り囲むようにカラフルなアラベスクのモチーフが施されいます。
 
 全て刺繍。。。。。。しかもクリスタルでキラッキラ!!!!でしたよぉぉぉぉ。。。。
 
 メンズウエアにおいてこういう濃厚な刺繍が施された物って日本ではまずお目にかかれませんね。マーケットの都合上仕方ないのですが、変に女々しくなったり、または水っぽくなったり、、、、ないしはステージ衣装みたいに普通じゃない場合でしか着用出来ない物が中心で実に残念です。
 
 バルマンのこういうリュクスなアイテムの提案は、何処と無くカジュアルなムードが漂う所です。これにシャツ着てボウタイすると、ほんと演歌歌手になっちゃうでしょ?カットソー等をさりげなく合わせて、リラックスしたムードでパーティーなんかに参加しちゃうのが実にオシャレなんですよね。。。。
 
 ついついこんな大騒ぎなアイテムは気張り過ぎてしまいますが、抜け感で着るのがポイント。。。。。ブラックのシャツにノータイでウエディングなんかも素敵だと思いますよ!!!!もちろん、新郎としてですよ!!!勇気のある方は是非トライしてみて下さいませ。
 
 
 今回モチーフの一つともなっております、ナポレオン・ボナパルトでございますが、フランスの歴代の政治家の中でもかなりファッションに拘った皇帝としても有名でございまして、現在フランスがファッションの首都として存在するべく多くのルーツを生み出しています。
 
 例えばエンパイア スタイルと言われるそのスタイルはそれまでのロココスタイルと全く逆の発想で考えられていて、柔らかい色合いで女性的なふんわりしたスタイルから、質実剛健でシャープなデザインが取り入れられ、それまでのファッションの流れを180℃変えてしまいました。
 
 エンパイヤ(帝政)時代は文化史的には新古典主義とも言われ、彼が愛した金のデコレーションや月桂樹を始めとする草花のモチーフ、ホワイトとゴールド等のカラーパレットは古代ローマやギリシアへの憧れを表現しているとも言われています。
 
 例えば今でもファッションアイテムとして人気のナポレオンジャケット等は、スタンドカラーや飾り紐、ダブルのフロントに並んだボタン等、軍人出身のナポレオンやその時代の人々がが好んで着ていたスタイルをルーツとしていますし、大きく広がるラペルと立ち上がった襟でお馴染みのナポレオン カラー(ボナパルト カラー)もやはり当時の装朿からインスパイヤされていますね。
 
 意外な所ですが、現在ジャケットやコートの多くが袖口にボタンがありますよね?このディテールもナポレオンにルーツがあると言われています。かつてナポレオン率いるフランス軍がロシアへ遠征した際、寒さのあまり兵隊達はジャケットの袖口で鼻水を拭き、結果テカテカになってしまっていました。見栄を気にするナポレオンは再三注意しますが改善されなかった為に、袖口にボタンを付ければ鼻水が拭けないだろうと、ここにボタンをあしらったとか。。。。。真偽はともかくとして、ファッションに拘ったナポレオンらしいエピソードでございますねぇ。。。www
 
 こちらはガウン風のジャケットにダッフルコートのコーディネイトでございますが、本来少し野暮ったいムードのダッフルが実にシャープに解釈されていましたね。構築的なラペルからフードへの造形が美しく、フロントのループとトグルの開きの部分にはコード刺繍があしらわれています。
 
 今季ウールには日本製の物も使用されているそうで、ジャパニーズ クオリティーの素晴らしが美しい作品に昇華されて世界に発信されていましたね。
 
 
 レザーのキルティングもバルマン オムでは度々登場するモチーフでございます。普通の布帛と違い一回針を落とすと縫い直しが出来ないレザーに、キルティングを施すのは精巧な技術とリスクを伴うこと。。。。さすがはこのメゾンならではのテクニックと言えますね。。。。
 
 ジャケットからバッグ、サッシュベルトにブーツまでキルティングでございまして、パンツはバルマンの一番人気のアイテムと言っても過言ではない、バイカーのデザインが施されています。部分的にレザーを変えたり、ステッチのディテールが施してありましたねぇぇ。。。
 
 
 ラストルックに登場するのはフランスの伝統的なジャガードのスーツスタイルでございます。
 
 日本じゃこういうアラベスクやペイズリーのモチーフってあまり好まれませんが、今季はレトロテイストがトレンドでございますので、今までトライ出来なかった方々も挑戦するチャンスですよ。。。。私は個人的に大好きで、コートやジャケット、アクセサリーに至るまで、いろんなアイテムでこの家具調なムードを取り揃えております。
 
 ホワイトとブラックの大胆なタートルニットと、トップスのストライプとアクセントを付けるようにプリーツを施したレザーのカマーベルトを合わせ、やはりラグジュアリーなスタイルの中にも絶妙な抜け感をプラスしています。
 
 個人的にはこちらはスーパーモデルのSean Opry(ショーン・オプリー)ですが、このヘアスイタルだと、ナポレオン・ボナパルト本人にも見えて、笑えましたね。。。。もちろん、ダヴィッドが描いた実物よりも相当美化したほうでございます。。。。wwww
 
 
 
 
 
 フランスの歴史を物語る過去の偉人達をフューチャしながらも、素晴らしいと感じた異文化を寛容に取り入れるスタイルは、この国の文化を発展させる大きな要因でもあり、今回のバルマン オムのコレクションにはその気風まで感じられ、実に印象的でしたね。
 
 今の退屈なファッション界において、自身のインスタグラムやそのお騒がせな動向から世界中が注目しているクリエイティブ ディレクターのオリヴェエ・ルスタンですが、彼が就任して以来全くブレないこの強くセクシーなアティチュードは、今や暗中模索のファション界の中で、他のデザイナー達がコンフォートでリーズナブルな方向転換して行く中で、私には実に貴重で特別な存在に思えてなります。。
 
 唯一無二な存在でもあるバルマン オムは、モデルの中でも究極に美しく、しかも強く男らしい選りすぐりのモデル達に、エッジィでラグジュアリーなウエアを纏わせ、究極の美の理想をストレートに定義する潔さに溢れていています。
 
 またこのスペシャルなムードに惹かれ、ミュージシャンやスパープレーヤー等が纏う事で、実際にはこのブランドのアイテムを買えないような若い世代まで人気が広がり、『いつか袖を通してみたい!』という強い情熱を抱かせる素晴らしいブランドなんですよね。
 
 
 今、そんな、若い世代が夢や憧れを持てるファッションブランドなんて、中々ございませんよぉぉぉぉ。。。。。
 
 
 複雑な家庭環境や、25歳という異例の若さでバルマンのクリエイティブ デザイナーに就任した彼ならではの、時代やトレンドに左右されない、確固とした理想像を追求する姿勢が特に強く感じられた今回でしたね。。。。。
 
 
 
 ヒーローのいない混沌としたこの時代において、絶対的でならなければならないクリエイションを続ける事、、、、自ら高いハードルを超え続けるオリヴィエ・ルスタンとバルマンというメゾンの熱い信念に、なんだか心まで熱くなったコレクションでございました!!!!!
 
 
 
 
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2016-11-04 23:59:59

DIOR HOMME 2016-17 AW !!!

テーマ:PARISの話。

 

 

 

 では、今日はDIOR HOMME(ディオール オム)の2016-17 AW COLLECTIONのリポートをお伝えしましょう。

 

 

 この時のコレクションはパリ同時多発テロ後初となるものでしたが、さすがディオール オムともなれば毎回セキュリティーやパパラッチ、当日のセレブリティーを目指すティーンエイジャーのファン達まで押しかけてごった返していますが、いつもとは違う、一種異様なセキュリティーの屈強な皆さんの真剣な眼差しが強く印象に残りました。

 

 ランウェイの上で平和を唱うデザイナー達のメッセージを受け取る度に、事件の重大さについて考えてはいましたが、こうやってこの街で起こった事件なのだという事をダイレクトに肌で感じましたね。。。

 

 ファッションは平和だからこそ成立するのも。。。過去の様々な惨劇を振り返ってみても、一度戦争等が勃発すると私達ファッションに関わる人間達は存在価値すらありません。

 

 そんな事を考えながら会場の中に入ると、こんなドラマティックなインテリアが用意されていました!!!!一面に真っ赤なライトで照らされた空間には巨大なシャンデリアが飾られ、ライトアップされたスケートボードのレーン、美しく並べられた寄せ木細工のフロアー等と、クラシカルとフューチャリスティックを一度にぶちまけたようなおもちゃ箱のような空間でございました。。。。。

 

 世界中の人々が銃や爆弾を捨て、一時でも平和であって欲しい。。。そんな事を考えてしまいましたね。。。。。

 

 

 

 今回クリエイティブ ディレクターのクリス・ヴァン・アッシュはこんな言葉をプレスリリースの中に綴っています。

 

『コレクションの基盤となったのはハイブリッド(混在・混成)というアイデアです。現代人は誰しもひとつの枠には収まりません。私たち人間は複数の枠を同時に意識しながら生きています。ニューウェーブやスケートボードを身近に感じて育ってきた人たちもいますが、肝心なのはそうしたものやその時代に育った人たちが今どういう姿へと成長しているかです。思い出や伝統の名残りはあるとしても、ノスタルジックな感覚はありません。 これが今回のハイブリッド化(混在化・混合化)なのです。』

 

 

 例えば男性なら誰しもに経験した事があるかもしれませんが、少年の頃、ミュージシャンやカルチャー、スポーツやアート等に熱狂し寝ても覚めてもその事ばかりなんて事があったのではないでしょうか。。。。感受性豊かな時期に自分を熱く熱狂的にしてくれた物はその後のモチベーションを深く左右し、人生における自分の在り方にも大きく影響して来ます。

 

 クリス・ヴァン・アッシュは今回、人はどのように成長し、その過程において過去の経験に郷愁を伴うことなく、現代へと姿を変えて行くのか。。。。そんな疑問を念頭にコレクションをクリエイションしました。

 

 私流に勝手に解釈すると、例えば青春時代パンクに熱中し、シド・ビシャスを神と崇め生きているようなタイプの人、時間を重ねる事で彼のライフスタイルとうまくマッチし、どんな装いをしても彼のアイデンティティーが痛くない感じで現れ、実に魅力的。。。。そんな男性像でございましょうかねぇぇぇ。。。

 

 

 今と過去を模索するクリエイションの中で本来のコードは現代的にハイブリッドされて行きます。贅沢で貴族的な素材は日常へ、シルエットはデフォルメされ、ラグジュアリーとは何かという疑問が曝されます。

 

 クリションの中で浮き彫りになったコードには、イギリスの反逆者、英雄のロブ・ロイをルーツとするバッファローチェックや、スケータースタイルに変貌した、学生達のストリートカラルチャーから生まれたオックスフォードバッグス。伝統的なフェアアイルは破壊的なムードへと姿を変え、ムッシュ ディオールが愛しメゾンのアイコンでもある花のモチーフは挑発的で官能的な香りを漂わせ、まるで夜に花開いているようです。

 

 カラーパレットも実に明確です。ブラック、ホワイト、レッドのまるでキリスト教の儀式の配色のような三原色を中心に緊張感のあるムードで、多少のキャメルやバーガンディー、グレーのトーンがさりげない優しさを感じさせていましたね。

 

 

 いきなり、私、着ちゃってますが、こちらの坊やが着ているのが今回のファーストルックになります。クラシカルなブラックフォーマルを今季の気分にで艶やかに解釈していて、どこかニューウェーブのカリスマ的アーティストのようなムードも、今季の特徴でもあります。

 

 クリス・ヴァン・アッシュらしいスキニーなシルエットのスーツは、上質なウールサージで仕立てられ、インナーにはカフスがミトンのようになったシャツと、ホワイトとレッドのストライプのリブがあしらわれたVネックのTシャツを合わせています。

 

 襟元に飾られたシャープなシルクファイユのボウタイや、スターや珊瑚等5つのラッキーモチーフをあしらったネックレス、エッジィなブーツには赤がアクセントになったシューレースをあしらい、上品さと妖しげな魅力を放つルックを緻密な計算により作り出しています。

 

 

 一方、私が袖を通しているのは、アウトドアテイストを感じさせるフード付きのコートで、身頃とフードの間にはホワイトのシアリングのムートンを差し込んで、徹底的に今季の三原色を貫いています。広げた前立ての部分にはドットボタンやジップ等がグラフィカルに配され、縫い代の部分は真っ赤のラインの圧着によるものです。

 

 このコート、フロントを全部閉めてしまうと、赤い部分は全て内側に隠れる仕様になっていて、内面にフツフツと熱い情熱の炎を燃やす、今季の情熱的な男性像を象徴するようでしたね。 

 

 

 こちらのニットでございますが『DIOR FAIR ISLE(ディオール フェア アイル)』とうタイトルが付いておりますが、モチーフのゲージを細かくし、レッド、ホワイト、ブラックの今季の三原色で仕立てられたちょっとエッジィなニットでございます。

 

 素材はカシミア混のウールでして、滑らかなテクスチャーにうっとりしてしまいましたねぇぇぇ。ふと気付いてよ〜く見て見てみると、なんとこのフェアアイルのモチーフの中に様々なクリスチャン ディオールのコードが織り込まれているではありませんか!!!

 

 胸元にパターンのように描かれた『47』の数字はクリスチャン ディオールが記念すべき一回目のコレクションを発表した1947年の事、その下にはムッシュが幼少期を過したグランヴィルの館の庭園を飾った薔薇の生垣、そして彼がラッキーチャームとして愛した星のモチーフ等が、オーセンティックな雪の結晶等のパターンの中に忍ばせてあります。

 

 実に繊細で丁寧に編み出されたモチーフはHaute coutureのテクニックを、デイリーシーンでもノーストレスで楽しめるようようにアップデートしていましたね。

 

 

 全体的に今シーズンはコートが豊作のシーズンとなったようですが、ディオール オムでも秀作揃いでございましたね。オーバーシルエットのたっぷりとしたボリュームの物から、スキニーなロングジャケットまで、ファブリックに合わせて様々に展開しているので、お気に入りが見つかつかもしれませんよ。

 

 こちらのレザーのコートはre-seeの際に袖を通させて頂いたのですが、軽やかで実に気心地が良かったですねぇぇぇ。。。デザインのベースになっているのバイカージャケットでございまして、本来ショート丈のこのアイテムをコートに落とし込んでいて、ここにもパンクスやロッカー達の反骨精神というコードが現代的に解釈されています。

 

 部分的にグラデーションで染めまで施されていて、実にスタイリッシュなアイテムでしたよ。

 

 

 今季ユニークだったのが、こちらのようなコンパクトでスキニーなジャケットに、ダボダボのオーバーシルエットをコーディネイトした誇張されたシルエットでございまして、ニューウェーブのミュージシャン達のようなスペシャルな印象を受けましたね。

 

 使われているのは細かいバッファロー プレイドでして、このモチーフにも面白いお話がございます。このチェックの元々の名称はロブ・ロイ タータンと呼び、17世紀のスコットランドの英雄、儀族でもあるロバート・ロイ・マクレガーに因んで創造、製作されたそうです。

 

 22歳の若さでマクレガー族の族長となり地域で有数の牧畜業者になりますが、ある貴族が牛の購入の為に多額の資金を投資しますが、牛も資金も戻って来ないという事件が起こります(一節には貧しい人々に施していたとか。。。)。これを切っ掛けにアウトローとみなされ家や財産を没収され逃亡生活を余儀なくされます。

 

 後にジャコバイド(名誉革命における反政府軍)に加わり反体制として戦いますが、最終的には屈服し、恩赦を受けています。

 

 伝説的英雄をイメージしたこのチェックは実に簡潔で、彼の人柄のように1本筋の通ったタータンです。やがてアメリカ開拓時代のカウボーイ達が好んでこのチェックを纏ったという部分でも納得出来ますね。

 

 

 ロブ・ロイ タータンから派生した様々なチェックのパターンも、今季のコレクションを物語る重要な要素の一つです。

 

 こちらは縦長の二つボタンのジャケットと、ナローシルエットのパンツのスーツスタイルでございまして、上質なウール サージが用いられています。

 

 ウィンドーペーンのようなチェックがご覧頂けるかと思いますが、ちょっとファッションにお詳しい方なら『ステッチ?』なんて思うかも知れません。。。。。。が!!!!!!!こちら、もの凄い細いマイクロチェーンを刺繍してこのパターンを描いているんです!!!!!

 

 かなり近くまで、もしくは袖を通す本人にしか気付かないくらいの細かさで、Haute coutureのテクニックを存分に感じられる丁寧な仕事は、実に素晴らしかったですねぇ。。。。

 

 

 そう言われると、こちらのロングジャケットのチェックも只物ではないかも!と思って見てしまうのが、人間の心理でございますが、こちらはステッチによってプレイドのパターンを描いています。

 

 ステッチの糸を長めに残し、ローエッジのような、フリンジのようなテクスチャーを作り出していて、縫い糸でこれだけのボリュームを出すために、実際のステッチは数cm縫った所で糸を切るという実に細かい作業が行われています。

 

 スキニーデニムにはまた違うテクニックが施されていて、一度わざと裂いたデニムに今季の三原色でもあるレッドとブラックとホワイトの糸で、あえてラフに、かけ剥ぎしたようにジグザグの刺繍が手仕事で施され、こちらも糸始末をしないでワイルドなムードです。

 

 こういうテクニックってやはりメンズウエアだけをやっているメゾンでは発想しないアイディアなんですよねぇ、、、。究極のHaute coutureを生み出す卓越したテクニックと、形にする為の強い探究心や情熱があるからこそ生まれるアイディアで、ディオールならではのテクニックだと思いますねぇ。。。。

 

 

 途中、数点登場していたキャメルのアイテムも、三原色の中でまた違った趣を感じさせ素敵でしたね。こちらはダブルフェイスのカシミアの2ボタンのコートで、クリス・ヴァン・アッシュらしい小さなラペルとスクエアなシルエットが印象的です。

 

 先ほども御紹介しましたが、このボンタンのようなパンツ、元々は『オッスフォード バッグス』と呼ばれ1920年代にイギリスのオックスフォード大学の生徒達の間で流行したスタイルです。丁度袋(バッグ)のように見える事からこの名前が付き、極端にワイドなシルエット、広いウエストベルトに深い股上、カフスの折り返しは深めというスタイルで、バギーパンツの原型でもあります。

 

 今回はそこにスケーターテイストもプラスされ、やはり時代を越えて愛される永遠のコードをハイブリッドに表現していましたね。。。。

 

 また、オックスフォード大学はトレンドの発信地でもございまして、シャツ等に使用される薄手の平織りの生地の事を『オックスフォード』と呼んだり、眼鏡のフレームで黒ぶちの丸みを帯びた『ボストン・モデル』をよりスクエアにした『オックスフォード・モデル』等もこの名門校から生まれたそうですよ。

 

 

 コレクションの後半にはムッシュ ディオールが愛した花々のモチーフが、新たな進化を遂げて登場します。

 

 こちらのロッグジャケットとナローパンツに用いられているのは、『FLUEURS MR DIOR』という名前の付いたモチーフでございまして、アザミやマリーゴールドのようにも見える花々がシルエットで描かれています。実はインナーに着たニットがそのモチーフを拡大した物で、花の感じが良くお解りになると思います。どちらもジャカードで舞い散る花々が表現されていましたね。

 

 恐らくグランヴィルの庭園に咲く、花々の中からインスパイヤされているのかもしれませんね。

 

 スニーカーにもサングラスにもフラワープリントをあしらい、胸元にはブラックローズのコサージュピン。。。。。全身花尽くしでございますが、このクールでカリスマティックなアティチュード。。。。この少しダークな使い方がとても新鮮でしたね。

 

 

 re-seeの会場に居たモデル君達と3ショットさせて頂いたのですが、ほんと今回はテクニックの嵐でございまして、こうやって彼らが着ているのを身近で見る度に、なるほどと感心してしまう、新しいディテールに感心させられましたね。

 

 まず左の坊やが着用しているパンツでございますが、なんだかアーティスティックなプリントのように見えるかと思いますが、こちらは『UNTITLED 1』というタイトルのデニムでございます。

 

 個性的なモチーフは実はハンドペイント。。。。Tシャツの顔料のように、少しシリコンっぽい塗料を生地の上に乗せ、手仕事でこの模様を描いています。生地の表面にくまなくペイントが施されているので、履き心地はレザーのパンツのようにしっかりしたものになります。

 

 

 私が袖を通させて頂いたのは『LOST IN FEELINGS, LOST IN YOU』というなんとも情熱的なタイトルの付いた今季のキーモチーフとなるプリントでございまして、ナイロンのロングコートです。今季、メゾンのアイコンでもあるバラのモチーフはこんな感じでダークなムードであしらわれていましたね。ハードロックのムードも感じさせるこのプリントは、ベースがホワイトバージョンでも登場していましたよ。

 

 これだけのロング丈にこのラグジュアリーなプリント、、、、、。袖を通すと、、、、、嗚呼!気分が良い!!!!!

 

 

 右の坊やは今季の三原色の中からレッドを中心したコーディネイトでございますね。ノッジドラペルのダブルブレストのコートに用いられている素材は『ローデン ウール』という素材でございます。

 

 ローデンウールは19世紀後半からオーストリアを中心に生産されるようになったウール生地で、厳しい自然環境の中で暮らすアルプスの防寒用の素材として開発されました。一般的には淡いグレーで『ローデン パール』と呼ばれる小さな斑点があるのが特徴の厚い生地です。未だに創業以来使われている木製のハンマーで叩き、お湯と石鹸でフエルト状にするという行程が行われていて、1mの生地を作るのに新しいウールが400gから1000g、生地幅は織り上げた直後よりも2/3までになってしまうそうです。

 

 スタイリッシュに見せながらもしっかりと機能性を備えたコートには、今季のバッファローチェックをマイクロサイズにしたVネックのTシャツと、ジョギングパンツを軽やかにコーディネイトして、オシャレでございましたねぇ〜。。。。

 

 

 


 特にヨーロッパ等においては、個人の価値観は絶対的に尊重されます。ファッションやライフスタイル関してもそれは個人の自由に委ねられているので、個性的なファッションをしている人を見ると、『彼にもそのファッションを装い権利がある。』と基本的人権を大前提に考えています。

 

 結果、様々な趣向や個性の人々がコミュニティーの中で成立する事が出来ます。頭の先まで全身タトゥーの花屋さんとか、顔中ボディピアスのロックな肉屋さんなんかが街の中で普通に暮らしています。時に強烈なカルチャーに影響された人は、その人自身が憧れた世界と時間をかけてオーバーラップする事が出来た場合のみ、実に魅力的に変容し、クレイジーなオジさまやオバさまが沢山いて嬉しくなりますね。

 

 日本のように集団的な一般的な価値観を個人に押し付けるのではなく、まず始めに個人ありきという考え方が基本で、歳を重ねるに連れて社会や環境は『落ち着け!』という堕落を強いたりはしません。もちろん全て自己責任の元となりますので、揶揄されないのと同時に、素晴らしいアドバイスもありません。自分が望まない限り。。。。

 

 そういう土壌があるからこそ、ファッションは様々な価値観で花開き、自分の好きな価値観を求めに沢山の人々が訪れ、PARISはファッションの都となったのでしょう。。。。日本のように全てトレンド一色にはなりえないですねぇ。。。

 

 


 今回のコレクションにおいて、クリス・ヴァン・アッシュは次のようにも話しています。『コレクションが語るのは 現在です。過去のエレメントを取り上げつつも現代的であり、未来を 見据えた今この瞬間なのです。』

 

 恐らく現在のファッションシーンの中に、かつてファッション=生き様だった頃の熱い情熱が感じにくくなった昨今、彼自身の興味はそれを纏う人の心の奥底まで向いているのかもしれません。。。。

 

 

 結局、着る人のハードがカッコ良くないとダメって事ですかね????あえてこの命題に関しては、今回は結論は出さない事にしておきましょうね。。。。wwww

 

 

 サナトリウム育ちの男だか女だか、むしろ生きているんだか死んでいるだか解らない、ぬるま湯的男子が氾濫している今だからこそ、よりグラマラスで、スリリングな気分を楽しみたい方は、是非ディオール オムのショップに足をお運び下さいませ!!!!!!!

 

 

 

 

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 2016 Dior PRE FALL COLLECTIONのPARISでのプレゼンテーションのリポートはこちらからどうぞ 

 

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 2016 SS Dior Fine JewerlyのPARISでのプレゼンテーションのリポートはこちらからどうぞ。

 

 

 

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 今回のリポートした Diorの素敵なお話も掲載されている私の初の著書、『ブランドパスポート』は、現在絶賛発売中です。シグネチャーのバッグのLADY DIOR、バージャケットのお話等も楽しめます。


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2016-11-01 23:59:59

sacai 2016-17 AW !!!

テーマ:ブログ

 

 

 はい。皆さん!ハロウィンは終りました!!!!!

 

 楽しいのは解りますが早めに現実に戻りましょう。もう、クリマスマでイベントはございませんので、これからはしっかり額に汗して働きましょうね。

 

 今、頑張っておかないとお正月の餅は喰えませんから!!!!!(←お前誰だ?)

 

 

 

 

 今日は今最も勢いのある日本人デザイナー、阿部千登勢さんが手がけるsacai(サカイ)の2016-17 AW COLLECTIONのリポートをお伝えしましょうね。

 

 

 こちらはショーの直後に東京で行われたプレゼンテーションにお邪魔させて頂いた際に、袖を通させて頂いた今季注目のレジメンタルのコートでございます。

 

 今季ネイビーやフォレストグリーンをベースに、レッドやイエローのアクセントカラーのレジメンタルは大注目でございまして、ニットやジャージ素材としてジャケットやプルオーバーはもちろんの事、裏地としても再考されてアイテムに捻りをプラスしていましたね。

 

 こちらはなんとムートンでございます。。。。ブランケットくらいに短くシアリングした素材ですが、ストライプはなんとインターシャによって施されています。。。つまり全部縫い合わせているというもの。。。。

 

 こちらは特にビビットなアイテムで、左右の身頃でカラーをパッツリ別けた実にユニークなピースでして、襟元のネックウォーマーや袖のベルト等、クラシカルなオーバーコートのデザインを取り入れているのも芸が細かいですねぇぇぇ。。。

 

 

 今回会場となったのは、PARIS6区、セーヌ沿いにあるMonnaie de Paris(パリ貨幣博物館)の一室でございまして、以前は橋の欄干に南京錠を付けて鍵をかけ、その鍵をセーヌ川に投げる事で永遠の愛を誓うというアトラクションで有名な、Pont des Arts(芸術橋)のすぐ側でございました。

 

 嬉しい事に、ここは私がステイしているサン・ルイのアパルトマンからは徒歩10分!!!!!遅刻してもダッシュで多分6分!!!!!

 

 

 ポン・デ・ボザールの南京錠に関して少しお話させて頂くと、この風習は2006年頃にローマから始まりPARISまで広まったそうで、むき出しの鉄製の欄干のこの橋は南京錠を付けるのにはもってこいでございまして、世界中から集まった恋人達により一時期は70万個以上にもなり、その重さは象20頭分。。。。。あまり重さで橋の一部が破損した事をきっかけに『愛の南京錠のおかげで世界遺産が危機に瀕している』と撤去運動が起こり2015年6月に実現。。。。なので、現在は美しい鉄製のアーチの外観を露にしています。

 

 

 貨幣博物館の2階(フランス式だと1階)のサロンは、かなり小さいのですが、高い天井に描かれた美しいアール・ヌーヴォー調の天井画や、白と金を基調とした華麗な装飾が実に美しく、好んでこの場所でコレクションを行うブランドも少なくないですね。

 

 会場に入る途中の階段の踊り場には、なにやら『LIIFE』と書かれたネオン管が煌々と輝いております。『LIFE』だとIが一つ多いんだけど。。。。と思いながら席に付くと待ちに待ったコレクションがスタートします。

 

 

 今回デザイナーの阿部千登勢さんのメッセージはこの『LIIFE』という言葉に現れています。LIFE=生活、I=愛、つまり『より多くの愛がある生活』という意味を込められたこの言葉がコレクションのセンターラインに据えられます。混沌としたこの時代において『より多く与えること』というコンセプトの元に、いつも以上に遊び心に溢れ、さらに進化したレイヤーやドッキングのアイディアは楽しく、まさに愛に溢れたかのようでございましたね。

 

 

 様々なお馴染みのクラシカルなアイテムはサカイらしい大胆なアイディアによって、解体、再構築され想定外の新しい美しさを奏でます。ナイーブなプロポーションのダッフルコート、上品なチェスターフィールドコート、ピーコートやシープスキンのアウター、レザーのライダースもさえも解体され、そのディテールを他のアイテムにあしらわれたり、インサイドアウト等のテクニック、複雑なレイヤーによってアクロバティックに変貌を遂げます。

 

 トップスはコンパクトでスクエアなシルエットや、オーバーシルエットで描くほぼ正方形のフォルムに、比較的ほっそりとしたストレートのシルエットのパンツやスキニーをコーディネイトしたバランスの良いプロポーションが美しく、ロングなコート等も素材やディテールで軽さを出しているのが素敵でしたね。。。。

 

 

 これまで以上に遊び心と楽しさに溢れたコレクション、ファーストルックにはこんなコートが登場します。ご覧の通りのダッフルコートがベースになっていますが、ブラックのムートンのコートのフロントに、ベージュのコットンのダッフルコートのフロントを付け、まるで二枚のコートを重ねて着ているようなアティチュードです。

 

 ローエッジのディテールや、ライナーにグリーンのアクセントカラーをあしらったフードやチンウォーマー、フロントのロープのディテールやトグル、カフスやベルト等本来の機能性から生まれたディテールを、プレイフルに解釈している所が素晴らしいですね。

 

 本来カットされる筈のスカーフプリントをそのまま使うスタイルはWOMEN'Sでも人気でございますが、こちらではジオメトリックなドットのパターンのスカーフのプリントを使用したほっそりとしたパンツで、どっしりとしたインパクトのあるアウターを軽やかにポップ見せていましたね。

 

 

 こちらは実にエレガントなコートでございまして、大人男子でもさりげなく着こなせそうでございましたね。

 

 伝統的なメルトンのチェスターフィールドコートと、シープスキンのアビエータージャケットをドッキングさせたアウターでございますが、チェスター部分のシルエットの美しさと柔らかいムートンのパーツ、襟のアシンメトリーな配置等実に良く出来たアイテムです。

 

 ムートンのラペルに施されたたまぶちのボタンホールやフロントのボタン、チェスターフィールドコートのラペルから覗くマーチゲンール等、ディテールまで実に緻密に作られていましたね。。。

 

 はい、大好きですねぇ。。。こちら!!!!

 

 インナーにはコットンとベルベットで仕立てた長めのヘムとスリーブのシャツをコーディネイトしていましたが、アクセントとして様々なジュエルカラーのベルベットが登場していたのも、トレンド気分を楽しめそうでしたね。

 

 

 こちらはミリタリーのキルティングライナージャケットとダウンジャケットをドッキングさせたアウターになります。

 

 波形のステッチでパッティドしたボディーに、パイピングで布端を仕立てミリタリームードを感じさせます。今季フードのディテールも大切な要素の一つでございまして、こちらのように端にジグザグのステッチ等を入れて、パリッ!と張らせてフォルムを強調したディテールも気になりましたね。

 

 ホワイトのキルティングのダウンジャケットを重ねて、防寒面でもバッチリなこちらのインナーには、今季のコードである『LIIFE』の文字が施されたスウェットシャツをチラリと覗かせていましたね。

 

 

 サカイで人気のバイカージャケットも、今季はポップなカラーが注目でしたね。

 

 左は鮮やかなレッドのスエードを使ったエンジニアタイプです。一見、プレーンにも見えますが、肘の部分の複雑な切り替えや、ジップの部分にあしらった綾テープ等、サカイらしいディテールがスペシャルなムードを感じさせます。

 

 右はレザーのライダースでございまして、何よりもこの爽やかなパウダーブルーが魅力的ですよね?ジップの部分に施されたホワイトのレザーや、斜めに切り替えた袖の切り替えやジップポケット等、やはり芸が細かいアイテムです。

 

 こちらのバイカージャケット、コレクションではスウェードのエンジニアの上に、ライダースをインサイドアウトしてレイヤーするという、新しいアプローチで登場していましたね。

 

 

 こちらもスカーフプリントを使って仕立てたルックでございますが、本来カットして使用するパターンをそのままアイテムに落とし込んでいるので、予想外のユニークな印象になりますね。またさらに切り替えを加え、全く新しいスタイルに昇華されています。

 

 中綿入りのダウンベストにプルオーバー、パンツまでこのファブリックを使用して仕立ててますが、間にケーブル編みのライフベストのディテールとしてドッキングしたマフラーを覗かせる事で、一見すると何がどうなってるのか解読不能な、ミステリアルなスタイリングに仕上げているのもユニークでしたねぇ。。。

 

 

 アイテム一つ一つで見ると実にチャーミングで、思わず袖を通したくなるようなフレンドリーさに溢れている所がこのブランドの人気の一つ。幅広い年齢層に支持されているのもご理解頂けるかと思います。

 

 こちらのジップブルゾンは身頃の上半分がノスタルジックな編み地のニットになっていて、更に実にユニークなジオメトリックなキルティングまで施されています。下半分はウールのメルトンを使用していて、ポケットのフラップも同じ生地です。

 

 ニットの襟の中に更にリブ編みの襟をあしらったり、袖口もリブでしっかり押さえているので防寒対策も万全で、普通にネルシャツやデニムなんかと合わせてもスタイリッシュに見えそうなアイテムでしたね。

 

 

 ファーストルックでパンツとして登場していたドットモチーフのスカーフプリントは、こちらではキルティングをかけてベストとして登場していましたね。

 

 フロントにレザーのパッチドポケットをあしらい、パターンに対するモチーフの据え方も実にユニークです。こちら裾にドローストリングを施したシャツでも登場していましたね。

 

 インナーに着たジップブルゾンはフードとカフスにベルベットをあしらい、ピンストライプのように見えるパンツのファブリックも、細いステッチでキルティングしたナイロンと、実に凝ったマテリアルのルックでございまいした!!!

 

 

 伝統的なキャメルやグレー、ネイビー等をベースにしながらも、イエローやライトブルー、レッド等楽しいカラーが多かった今季のパレットの中で、やはりバーガンディーはイチオシでございましたねぇぇぇ。。。。なので、早速試着!!!!

 

 トレンチコートをベースにしたこちらのコートは、フロントにもう一枚ブルゾンをレイヤーしたかのようなディテールが施され、ボタンとジップの前立てで数種類に着こなす事が出来ます。またドローストリングがウエストやヘムに施されているので、さらに自分の好きなフォルムで楽しめますよ。

 

 なんとなくですが、マイケル・ジャクソンのスリラーみたいになるかなと、期待して袖を通してみましたが、、、、、、以外とスタイリッシュにまとまっちゃいましたねぇ。。。。wwww

 

 

 今回のコレクションの足元を固めるシューズは前回同様に『Hender Scheme(エンダースキーマー)』との共同作業によって生まれたアイテムでございまして、一つ一つ手仕事によって製品染めされた丁寧なシューズが素敵でしたね。

 

 ショーではハイカットでレースアップのミリタリーブーツが沢山登場していましたが、re-seeの会場ではこちらのスニーカーが個人的に気になりましたね。こちらのネイビーの他にエンジ、カーキのカラーのご用意もございますよ。。。。

 

 

 

 

 ユニークな異素材の組み合わせ、クラシカルなアイテムの想定外の変貌、常識を覆すレイヤーテクニックに、カラフルなカラーパレット。。。。サカイの2016-17 AW COLLECTIONは、今季何を着ていいのか解らなくなってしまった、多くのファッション難民を救済すべく、プレイフルなムードと楽しいディテールに溢れ、まさに愛(I)のある生活(LIFE)を送るのに適したワードローブと呼べそうです。

 

 

 一つ一つにプレイフルなムードを丁寧に落とし込んだアイテム達は、ワードローブにあるシンプルな自前の服とコーディネイトしても全く持って成立するデザインに仕上げていながら、より個性的なアイテムで濃厚なレイヤーを楽しむと、華やかで周囲を注目させるスタイルも楽しめるという、振り幅の広いアイテム達にはホント感動していまいますね。

 

 

 個人的にはやはり3つ目に御紹介したシープスキンのアビエータージャケットとメルトンのチェスターフィールドコートがドッキングしたアイテムですかねぇ。。。あれはかなりエレガントなアイテムで、個人的には今季トレンドのレトロチックなプリントのシャツに、ベルベットのボウタイなんかとコーディネイトしても素敵かと思われます。

 

 

 また、キーカラーのバーガンディーも試着させて頂いたコートくらい分量多めでトライしてみたいですねぇ〜〜〜〜。。。。

 

 

 

 

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2016-10-29 23:59:59

Acne Studios 2016-17 AW !!!

テーマ:PARISの話。

 

 

 はい、今年もそろそろハロウィーンの季節がやって参りましたね。

 

 という事で毎年恒例のトップページの画像を撮影してみました。先週変更したのですが、ブログをUPするのが今日になってしまい。。。。ハロウィン来ちゃいましたねぇ。。。

 

 今年はティム・バートンの映画『スウィニー・トッド』風にしてみましたが、お話の中ではフリート街に店を構える理髪屋でございましたが、仕事柄仕立て屋って事でこな感じにしてみましたよ。

 

 ドレスは、凄い昔うちで製作したHaute Coutureのドレス。。。。ムラ染めや布端を焼いたディテール等がハロウィーンのテーマにぴったりかなと思い登場させました!

 

 

 最近の日本のハロウィーンは世界的にも面白いと、海外からのお客様も沢山いらっしゃる程盛り上がっているみたいですし、一億2千万人総仮装みたいなノリでございますねぇぇ。。。。どうも、私はこの資本主義的な盛り上がり感が好きになれず、仮装していれば全部OKみたいなムードも納得行きません。。。大体このお祭りは古代ケルトに由来する死者のお祭りなのに、マリオや意味不明の着ぐるみ、ドサクサに紛れてセクシー魔女風とかを見ると、石を投げたくなります。。。。。ちゃんと、勉強して頭を使って楽しんで下さいませ。

 

 

 まぁ、素人のエンターテイメント気取り程、醜悪な物は世の中にございませんから。。。。。小池百合子さん、、、、、それは。。。。ハロウィンと何の関係もないですよね????

 

 

 

 さて、久しぶりに安定の悪態を付いた所で、今日は、妖精や沢山の神話を持つ北欧の国スウェーデンから、Acne Studios(アクネ ストゥディオズ)の2016-17 AW COLLECTIONのリポートをお伝えしましょうね。

 

 まずこちらは展示会で袖を通させて頂いたスウェットシャツでございます。

 

 ご覧の通りの繊細な刺繍でバナナが描かれております。。。。かなりのインパクトでございまして、何をそこまでバナナをこんなに丁寧に?と突っ込みたくなる部分満載でございます。。。

 

 まぁ、このブランドらしいプレイフルな要素でございましょうが、他にコミカルに描かれたホットドッグなんかもありましたね。。。。

 

 はい、同じくたいして意味は無いと思います。。。。。。意味のない事に意味がある(by 川久保玲)なのかもしれません。。。。

 

 

 毎回PARIS MEN'S COLLECTIONではユニークなプレゼンテーションが楽しみのこのブランドですが、今季はセーヌの左岸、7区にある『GALERIE BAILLY』にウッドの壁面や床、その上にまっ赤なレッドカーペットやグラフィカルなラインを引いて、なにやらアーティスティックな体育館のようなムードのインテリアを用意しました。

 

 今季クリエイティブ ディレクターのJonny Johansson(ジョニー・ヨハンソン)はこんな言葉をプレスリリースに綴っています。

 

『今シーズンは、スウェーデンのフォークロアやアーティストのワークウェア、1940年代のテーラリングの美しさに インスピレーションを得て、それらの要素を折衷的にコレクションに取り入れています。 音楽というエレメントは質感に反映し、バックグラウンドミュージックにのせて心地良いうねりを感じます。』

 

 ちょっと気になったので北欧の民族衣装というのをググってみましたが、一般的にScandinavian Folklore(スカンジナビアン・フォークロア)という総称で呼ぶらしく、ヨーロッパの他の国の民族衣装と同じく美しい手仕事が施され、元々は階級や住む地域等によって複雑に識別されていました。

 

 1903年、国家的に『ナショナル民族衣装』というのが設定されたそうで、男性は白いシャツにブルーのベストに黄色いパンツ、女性用は白いブラウスにブルーのドレスと黄色いエプロンで、どちらもデコレーションとして白い花が刺繍されています。

 

 これは全ての人が平等にという北欧理念に基づき制定されたもので、階級や職業によって格差が出ないように、また全ての人がスエーデンの国旗の色でもあるブルーとイエロー(ゴールド)を纏うという意味があります。

 

 私、かつてフィンランドですが撮影旅行に行った事がありまして、そこでアトラクションの一つとして、フィンランドのパワースポットで古式ゆかしきサウナに入り、その後民族衣装を着て伝統的な料理を食べるという経験をした事があります。その時着たのが少し古い時代の伝統的な農夫の着る衣裳でして、今季のアクネ ストゥディオズのボリューム感には共通する部分がありましたね。

 

 伝統的なスタイルの中に息づいて来たユーティリティと、40'sの世界が戦争下の時代、華美な物が禁止された中で生まれた質実剛健で男らしい実用性は、今季のコレクションの中で見事に調和します。

 

 クラシカルなテイラードジャケットやピーコート、ドンキージャケットのお馴染みのアイテムには、ディテールをあえて拡大した、波形のグログラン、アイレット等をプラスして遊び心をプラスし実にユニークです。さらにこのブランドが得意とする個性的なコーディネイトにより、ネイビーやベージュ、アイボリーのパレットに、さりげなくピンクやラベンダーをアクセントに取り入れ、コレクションはさらに唯一無二のものへと昇華します。

 

 ファーストルックは今回のコレクションの中でも一番ソリッドで、モードなテイストからスタートします。

 

 美しいテーラリングのジャケットはボックスシルエットで、ダブルブレストのフロントにシャープなピークドラペルが施されています。ラペルの端の本来星止めなどで処理される部分には、太めの糸でジグザグのチェーンステッチがあしらわれ、手仕事の温もりを漂わせています。

 

 インナーのフロントが深く開いたロングトップスは、スカンジナビアの民族衣装とミリタリーを融合させた、プルオーバータイプのアノラックコートでございまして、ラペルのジグザグステッチや裾のドローストリングのディテールも効果的、、、。素材はウールXラミーでございます。ソックスとローファーがドッキングしたようなシューズもスタイリングにアクセントを付けています。

 

 アーティスティックでございますが、何処と無く心温まるムード。。。。リラックスしたシルエットと、ハートフルなアティチュードが今季のアクネ ストゥディオズのポイントのようでございますねぇ。。。。

 

 

 

 今季のコレクションの注目アイテムの一つが、こちらのようなロングトップスでございまして、先ほど御紹介したアノラックコートと同様に被りで着るところが何ともユニークですね。

 

 こちらのトップスはかなり深めのフロントの開きと、ファブリックを切り替えた袖下、飛行機の翼のように張り出したカフスが実にユニークなアイテムです。日本人の薄型ボディには、インナーに1アイテムプラスしないと難しそうですが、自慢の胸板をお持ちの方なら、今回いくつかのルックに取り入れられている、この白いスカーフを巻いて、素肌をチラ見せさせるのがオススメのようですね。

 

 パンツはパテント素材のバナナパンツでございまして、フォークロアのシルエットを取り入れながらも、マテリアルやディテールが極めてエッジィというこのブランドらしいアイテムですねぇ。。。

 

 

 こちらのジャケットも素敵でしたねぇ。。。

 

 ピーコートをイメージソースにしたジャケットは、かなりコンパクトにアレンジされ、グラフィカルなボックスシルエットが印象的です。かなりデフォルメしたラペルやポケットのフラップ、フロントのボタンは実にキャッチーな印象で、そこに遊び心たっぷりにあしらわれたジグザグのリボンが実にグラフィカルです。

 

 私、こちらを展示会の時に着用させて頂きましたが、なんだか1970年に開催された大阪万国博覧会のパビリオンガールみたいになってしまいました。。。。やはり中身が古いと必要以上の物が引き出されるようでございます。。。。トホホ。

 

 

 驚く程滑らかなランプ スエードを使用したこちらは、ワークウエアのシャツジャケットからインスパイヤされていて、贅沢にもライナーなしで仕立ててあります。ポケットや背中のヨークの切り替えの部分は波形にカットされ、そこに綺麗にトーンを抑えたシルバーのアイレットがあしらわれています。

 

 襟元やカフスには燻したゴールドの大きめのドットボタン、右身頃のヘムにはまたサイズの違うコッパーのアイレットがあしらわれ、一見シンプルに見えるアイテムにも小技が効いていました。

 

 

 冒頭でお話したナショナル民族衣装のお話の続きでございますが、地方によっては古くから受け継がれている、元々の民族衣装を着るのも良いそうで、色々な街に足を運ぶと、より個性的なフォークロアに触れる事が出来ます。

 

 赤い馬の民芸品で有名なダーラナ地方等では、スエーデンの歴史ある幾何学的な刺繍を施した華やかな民族衣装が見れるそうで、こういう刺繍等の技術は『Hemslojd(ヘムスロイド)』と呼ばれ、元々母から娘へと家の中で受け継がれて行く技術でした。

 

 産業革命が進む中、北欧諸国の統治者達は家内制手工業から急速に進化する工業化に恐れを抱き、このヘムスロイドを大切にするように働きかけ、戦後急速にその伝統が衰退した際には、協会を作って技術の伝承に力を入れ、最近では随分復興しているそうです。

 

 刺繍ではフランスのクロスステッチに似たプリミティブな造形が美しく、季節の花や身近な生活の情景等を描く事が多いようですね。またヘムスロイドは編み物や料理等、家の中で行われるこまごまとした手作業という意味があるそうで、家事全般の事を指します。西洋的資本主義からではなく、自分達の民族が長い歴史の中で培って来た技術や文化を大切にする北欧らしい考え方です。。。

 

 全く持って新しいテクニックで仕立てられたこちらのニットにも、スカンディナビア フォークロアのムードを感じる事が出来ます。フロントにあしらわれたのは様々なパターンや糸で編み上げたパーツを、パッチワークしたようなニットでございまして、ボディーに合わせたフルファッション編みになっています。

 

 ミリタリーグリーンのワークシャツやパテント素材のバナナパンツと合わせる事で、実にアクネ ストゥディオらしいアーティスティックなアティチュードに仕上げていましたねぇ。。。

 

 

 こちらも今季を象徴するピースでございますねぇ。。。

 

 かなり大きめのゲージのツイードを使用し、リラックスしたワークジャケットに仕立てていますが、スリーブの部分がバイアスになっているのがお解りになるかと思います。こちら、キモノ スリーブになっていまして、機能性とアティチュードの面白さが追求されたアイテムになっていましたね。

 

 さらにいくつか施されているパッチドポケットも、あえて柄合わせをしないプレイフルなムードで施され、パッチワークを施したように楽しく仕上げてあります。

 

 このツイードを見ていて発見したのですが、今季多用されているジグザグのリボンのディテール、この織り目からインスパイヤされたのではないでしょうかぁ。。。これは個人的な見解でございますけどねぇ。。。

 

 

 今季のテーマの一つとなっている1940年代のテーラリングでございますが、この時代男性用のスーツは躍進的に進化を遂げました。

 

 19世紀後半、イギリス、ビクトリア女王の時代にメンズのスーツの原型は完成しますが、当初燕尾服等の今で言うと堅苦しいスタイルが基本でした。1928年頃にイギリスの評価の高い仕立て屋の一つが、将校がコートの上に革のベルトを着用する際に、胸や背中に生まれるドレープに男性らしさを感じ研究を重ね、当時のスリムでフィットしたスーツスタイルとは対照的な、ゆったりとした『ドレープ スーツ』というデザインを発表します。

 

 1940年代に入ると、ドレープ スーツはさらに進化を遂げ、大胆という意味の『ボールド ルック』と呼ばれるようになります。肩パットでショルダーを張り出し、ラペルもかなり広くなり、素材ではシャープなストライプ等が好まれます。アメリカの伝説的なギャング、アル・カポネも愛用していたらしく、彼が活動の舞台だったシカゴを中心に大ブレイクします。

 

 今季のコレクションにはこの時期のゆったりしたマンリーなシルエットが落とし込まれています。こちらのトラウザーも実にクラシカルなシルエットでございまして、ジグザグのリボンを付けてアクセントを付けています。

 

 イタリアで手編みされたノースリーブのニットに、ミリタリーグリーンのスカーフを合わせ、このブランドらしい男らしさの表現も素敵でしたね。

 

 

 なんだかコートやアウターばかり御紹介した感のある今回でございますが、秀作のコートが沢山したシーズンでございますので仕方ないんです。。。また、スカンジナビアン フォークロアのテイストのアイテムというのも、日本では中々お目にかかる事が出来ないので、貴重です。

 

 ですが、あくまでもアクネ ストゥディオズの解釈する北欧フォークロアですので。。。。実物はもっとチロリアンな感じでございますから。。。。wwww

 

 こちらのオーバーシルエットのコートはライナーなしで、テクニカルファブリックを使用しした何処と無く未完成なムードが素敵です。ゆったりした袖はキモノ スリーブで身頃から断ち出していて、折り返しのカフスが付いています。

 

 フロントのアイレットとボタンのメタルパーツもユニークで、こうやってホワイトのスカーフと合わせると冬のマリンスタイルとしても楽しめすね〜。。。

 

 

 展示会の会場ではこんなアバンギャルドなシューズを発見し、大興奮でございました!!! フエルトのスリッパにカットオフした供布のノットを、これでもか!と飾ったデコレーションが実にユニークでございまして、モハモハソックスとの相性もバッチリで一目惚れでした!!!!

 

 他にスニーカーとソックスが一体型になったシュールリアリスティックなアイテムも登場していましたが、どうやら日本での取り扱いはないようです。。。。残念!!!!

 

 

 

 

 自らの民族が培って来た歴史や文化を尊重し、そこにモダンなアイディアやユニークなマテリアルを落とし込んだコレクションは、見る側、着る側の常識を華麗に裏切り、全体に流れる無骨な男らしさや、心温まるハートフルなムードが実に素晴らしかったですね。

 

 今回のコレクションはウールに見えて実はビスコースやナイロン、ポリアミドなんてテクニカルな素材を多用していたのも面白かったですね。ずっしりとしたコートをウール100%なんかで作ると、ありえないくらいの重量になってしましますので、機能性という事を配慮しこういうハイブリッドな素材が選ばれ、しかもツイードやメルトン等柔らかいアティチュードに昇華させて登場しているのも、嬉しい裏切りの一つかもしれません。

 

 

 ほっこりして(この表現大嫌いですけど)、リラックスしたスタイル。。。飾り過ぎず、一つ一つは実にチャーミングなアイテム。。。是非今シーズンのアクネ ストゥディオズは余計なレイヤーをしないで、ガバッと大胆に楽しんで頂きたいですね。。。。

 

 

 

 

 Acne Studios 2015-16 AW Prêt-à-Porterの東京でのプレゼンテーションのリポートはこちらからどうぞ。

 

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2016-10-21 10:30:39

KENZO 2016-17AW !!!

テーマ:PARISの話。

 

 

 はい。10月も半ばを過ぎて皆様体調等壊してませんか???

 

 冷たい雨や急にムシムシしたりと安定しない日が続きますが、こうやって一日ごとに寒くなって行くんでしょうねぇ。。。。

 

 

 そして、今年も秋がありませんでした。。。。。ファッションを楽しめる大好きな季節なのに。。。。。。そのうち日本は夏と冬だけになってしまって、Tシャツとダウンジャケットしかいらなくなってしまうんじゃないかと、少し心配でございます。。。。。

 

 

 

 今日はKENZO(ケンゾー)の2016-17 AWのリポートをお伝えしましょうね。今回KENZOはここ数シーズン恒例のPARISの北にあるイベントセンターを会場に、あっと驚く素晴らしいコレクションを見せてくれました。

 

 いつもいろんなインテリアが楽しくレイアウトされているのですが、今回はあえてのガランとしたムード。。。。左右にセッティングされたシートといくつかのモニターのみ。。。。。さぁ、一体何を見せてくれるんでしょう。。。。。

 

 

 シートに置かれたプレスリリースには『ミュージシャンとファンの関係性』の文字。。。。。え?オタクって事?????これまでも創業者である高田賢三氏の生まれた、数多くの日本のカルチャーをピックアップして来ましたが、遂にこんなテーマまでコレクションになってしまうなんて!!!!期待と不安に胸を膨らませながらスタートを待っていると、私の後ろに黒ずくめの紳士が登場し、なにやらタクトのような物を準備しています。。。。。

 

 

 会場が暗転になりショーがスタートすると思いきや、、、、片方の扉が開くと赤いコートを纏った数百人の人々が一斉に会場中央に登場します。彼らの背中には『ケンゾー』や『テノール』『ソプラノ』と日本語で文字が刺繍され、対を成すように向き合います。

 

 やがて音楽が流れると後ろにいた黒ずくめの紳士がタクトを振り出し、用意されたモニターには楽譜が現れます。。。。。。つまり、彼らはコーラース隊。。。。パレ・ロワイヤル合唱団の皆様の協力でコレクションは幕を開けます。。。。。。

 

 

 いやぁ。。。。。。圧巻でした!!!!!!!

 

 

 モデル達はこのコーラース隊の真ん中に作られたランウェイを歩いてくるという演出でございまして、赤い法被を着たファンの間をアイドルが歩くという姿を表現しています。

 

 さすがはアーティスティックでスタイリッシュな演出!!!!ホント、良かったです。。。。こんな遠くまで来て急にアキバになられても、マジで困るので。。。。。

 

 

 今回のこのテーマ、キャロルとウンベルトは彼らしいユニークな部分に着想してコレクションを完成させました。

 

 彼らは何度も日本を訪れ、日本独自の文化に魅了されて来ました。言語やユースカルチャー、建築や食べ物。。。。。伝統や歴史を重んじながらも独自の変化と解釈を重ねる日本文化に触れる中、彼らはいくつかの日本人のアーティストのコンンサートに足を運んだそうです。

 

 そこで彼らが見たのはミュージシャンとファン達の熱い絆。。。。例えば1966年、かのビートルズが初の来日コンサートを行った時、ファン達がカタカナで『ポール』や『ジョン』と書かれた法被を纏い、顔にまでフェイスペインティングを施したり、中には興奮して失神する女子まで登場する等、そこにはアーティストとファン達の固い絆で結ばれた熱狂的な瞬間が存在します。同様に今でも御贔屓のアイドルの顔写真のうちわを持ったり、名前の入ったハチマキを巻いたり、歌に合わせて間の手を叫んだりと、このクレイジーなまでに熱狂的な瞬間は日本独自の文化なのでしょう。。。

 

 アーティストとファンの間の確固とした深い関係性、そこに彼らは揺るぎのない信頼や絆を見出し、今回のコレクションのテーマにしました。それは世界情勢が不穏なこの時代、音楽を通して彼らなりの世界平和を訴えかけているのです。

 

 アイドルのようにモデル達が登場する今回のコレクションは、彼らが得意とするモダン ストリートをベースにしながらも何処かスペシャルな香りを漂わせます。ファーストルックのこちらのスーツのように、シルエットは実に気軽なテーラードスタイルで、程よいウエストのシェイプのジャケットと、絶妙にヘムを広げたベルボトムが今季のカリスマ的アーティストのプロポーションを誕生させます。

 

 使われている素材はラッカー加工を施したクロコダイルのエンボスを施したもので、コレクションではいくつかのカラーでグロッシーな輝きをプラスしていましたね。マルチカラーの細かいゲージのジオメトリックなプリントのシャツを、ちょっとだけ覗かせる感じも70'Sのグラムロックのスターを彷彿させます。

 

 何よりこのモデル君。。。。。。この危うげな眼差しがサイコーで、すっかり今季のカリスマスターのムードを醸し出してくれていました!!!!私のfacebookのTOPページでは、ドサクサに紛れて彼と2ショットした画像がございますので、ご覧頂けると幸いです!!!

 

 

 ケンゾーと言えばプリント、プリントと言えばケンゾーと言っても過言ではないほど、毎シーズン、楽しいプリントが登場して人気でございますが、今回はまずこちらのコートに使われている『フラワーロープ』というプリントが注目です。

 

 流動的にうねるように描かれたロープの上に、デイジーのチェーンのパターンが施されているモチーフで、こちらはキルティングで、オーバーサイズのコートに仕上げています。

 

 プリント自体はシャープでコンテンポラリーなんですが、こういうワインカラーのプリントのパンツと合わせるとレトロチックなムードになってトレンド感がUPしますねぇぇぇ。

 

 

 また今回は、日本の著名なグラフィックデザイナーのデザインしたユニークなプリントも登場します。

 

 こちらは1929年兵庫県生まれの永井一正氏が手がけたその名も『ナガイスター』というプリントです。オプアートのような視覚効果があり、モノトーンのジオメトリックなモチーフの上に、ボルドーの半円形の星が浮かび上がるようにプリントされています。

 

 永井一正氏は国内外の数多くのデザイン賞を授賞し、主に企業やイベントのシンボルマークのデザインを得意とし、名作を多く残しています。つくばエクスプレスや東京電力、フジネットワークやJRグループ等のシンボルマーク等を手がけているので、彼のデザインを目にした事は数多くあるかと思います。

 

 なんとなくクライアントに利権とお金の臭いがするなと思っておりましたら、先の2020年の東京オリンピックの、シンボルマークのパクリ事件に関与していたみたいで、かなりの政治的なしがらみの気配が!!!!!続きはご自身でグーグルして下さいませ。www

 

 また1930年奈良県出身のグラフィックデザイナー田中一光氏による『タナカスクエア』というパターンもございまして、小さなスクエアが流れ星のような尻尾を携えてジオメトリックに配されたプリントで、海外のグラフィックデザインの要素と日本の良さを見事に融合させた彼らしいポップなモチーフです。

 

 田中氏は西武のグリーンとブルーの二重丸の包装紙やロフトのロゴをデザインした人で、今となっては昭和を感じさせる、日本の素晴らしいアイコンを作り上げたデザイナーの一人です。

 

 

 こちらの『ナガイスター』のテーラードスーツの上に羽織っているフーディーでございますが、また違うモチーフが施されています。

 

 先ほど御紹介したフラワーチェーンに描かれているような、流動的なうねるようなパターンは実は髪の毛をイメージしていて、『Hair』というタイトルが付いています。パターンの中のフューシャピンクの部分を良〜く見て頂くと、実はキスをする男女の姿が描かれています。。。。なんともロマンチックですね〜。。。。こちらは厚手のザックリとしたジャカードでございましたよ。

 

 こちらの『hair』プリントでございますが、実際に商品化されているアイテムでは、おでこにチュ!くらいの感じにしてあります。ティーンエイジャーのファンの多いこのブランド、ブチュ〜ってのは刺激が強過ぎましたかねぇ????WWW

 

 

 早くもプレゼンテーションの会場には2017 RESORTのコレクションも登場しておりまして、そちらと2ショットさせて頂いた私が着ているスウェット、、、、80'Sに高田賢三氏のデザインしていた頃、ケンゾーをお召しになっていた方々は見覚えがあるロゴかもしれませんね。

 

 今回ブランド創設者の彼に対してのオマージュとして、高田賢三氏自らサインした筆記体のロゴが登場しました。このデザイン、当時一番有名だったと言っても過言ではなく、幼かった私は当時大流行していた歌番組『夜のヒットスタジオ』で芳村真理さんが着ていたり、当時習っていたピアノのおしゃれな先生も着ていたりして、強く印象に残っています。

 

 私達にとっては憧れで懐かしいロゴマーク。若い皆さんにとっては80'Sのムード漂う新鮮なモチーフだと思いますよ。

 

 

 ホワイトのカリスマアイドルのようなスーツで始まったコレクションは、ボルドーやブラックなどのダークトーン、グレーやアイスブルー、イエローやネイビー等AWシーズンとは思えない程カラフルなパレットが用意され、コレクション終盤には情熱的なレッドのグラデーションへと突入します。

 

 既に御紹介した『フラワーチェーン』や『ナガイスター』のプリントも、カラーパレットを置き換えるとまた違うムードを醸し出し、70'Sのレトロチックから80'Sのポップでプラスティックなムードで楽しさに溢れています。

 

 今回また高田賢三氏が好んでアイテムに取り入れたリボンは、チョーカーとしてアクセサリーに落とし込んでいます。90'Sに流行ったタトゥー風のワイヤーアクセのようにも見えて素敵でしたね。

 

 

 ミュージシャンとファン達との熱い絆を感じさせる情熱的なパレットを纏うモデル達の中には、スキンヘッドに顔の真ん中に『ひとつの世界〜』などとメッセージをペイントしていた子もいましたね。。。これは日本のファン達が顔にミュージシャンの名前を書いたり、シールを貼ったりするカルチャーからインスパイヤされているそうで、個人的にはパンクなムードもして大好物でしたね。

 

 こちらのニットも実にユニークです。ピンクの部分はリブ編みでその間をレッドのリボンを折り重ねるようなデコレーションで繋げています。リボンの間からは部分的に肌が透けユニークでしたね。

 

 カラーリングやモデルのヘアメイクのせいか、パンクス達が着るローゲージのモヘアのニットみたいに見えたのは、私だけですかねぇぇぇ。。。。。

 

 

 試着させて頂きました、こちらの『Lisa Jacket』というアイテムも実にユニークでしたね。スエードやラッカー加工を施したクロコダイルのエンボス等の素材を使用していますが、胸の真ん中のハートのようなモチーフ。。。。。何だと思いますか????

 

 実はこれ、女性のお尻!!!!ショーツを履いて少し前屈みのなんとも官能的なポーズを、日本のグラフィックデザインのようにパッチワークで表現しています。

 

 まぁ、言わなきゃバレませんよねぇ????こちらは他にシックなカラーのウールを使用したバージョンも登場していました。

 

 

 毎回楽しみなアクセサリーでございますが、シューズに関してはこちらのスニーカーが様々なカラーバリエーションでランウェイには登場していましたね。

 

 1カラーで細かくカットワークを施したデザインは日本のロボットアニメのような印象を受け、分断されたソールの部分を前から見ると地下足袋を履いているように見えるのも実にユニークでした。

 

 小さめのボディーバッグはなんともケンゾーらしいキャッチーなデザインです。シンプルなキルティングにアイレットやジップ等を飾り、よ〜く見ていると誰かの顔のようにも見えて来る楽しさでしたね。アクサリーはモーターサイクルの防護ウエアからインスパイアされているそうですよぉぉぉ。

 

 

 

 ケンゾーは常にLOVE&PEACEを訴え続けて来たブランドで、それは創業者高田賢三氏の頃からメゾンが掲げる重要なメソッドでもあります。キャロルとウンベルトはこれまでも、スタイリッシュなコレクションの中に森林伐採や海洋汚染の問題等を、このメゾンのファンである若い世代に対してキャッチーに解り易く訴えて来ました。

 

 2015年11月のフランスのテロ後最初のこのコレクションで、ケンゾーは音楽というツールを使ってテロ反対、世界平和というメッセージを表現しました。プロのミュージシャンではなく、パレ・ロワイヤル合唱団が起用されたのは、個性を持つ一人一人が集まり、それぞれの良さを発揮する合唱というスタイルが、違う民族や文化を持つ人間達が手を取り合って『ひとつの世界』を作り上げて行こう願う彼の想いと重なったからかもしれません。。。

 

 幾つかのジャケットのボタンにはピースマークが施され、ファッションを楽しみながら、今世界で起こっている重要な問題を冷静に捉えて欲しいと願う、彼らのメッセージに思えてなりませんでしたね。。。。

 

 

 

 

 胸を打つプレゼンテーションとカラフルでピースフルなコレクション。今季も楽しく、そして少し考えさせられるコレクションを見せてくれたケンゾーでした。

 

 

 ちなみに、パレ・ロワイヤル合唱団の皆さんはこの日の為に相当練習したらしいです!!!!

 

 

 

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2016-10-11 23:59:59

LOEWE 2016-17 AW !!!

テーマ:PARISの話。

 

 

 

 はい。随分と涼しくと言うか、なんだか寒いくらいになって参りましたが、皆様体調など壊されていませんか?

 

 

 また今年も爽やかな秋が楽しめる時期はすぐに過ぎて、寒い冬がやって来ちゃうんですかねぇ。。。嗚呼。突然の気候の変化に、例年以上に着るものがなくて困っています。。。。しかも、今年のトレンド、、、、10月の段階でまだ付いて行けてません。。。。

 

 

 嗚呼、多分このまま春になっちゃう。。。。

 

 

 

 

 今日はPARIS MEN'S COLLECTIONで行われるプレゼンテーションの中で、今、一番盛上がっているブランドの一つLOEWE(ロエベ)のリポートをお伝えしましょうね。

 

 

 今回、サン・シュルピス教会に面する素敵なショールームは、私達を地球創世の太古の時代に誘うような、岩山の表面や地表のようなグラフィックで覆われ、自分自身が長い時間の中で地層の奥深くで眠っていた化石のような気分にさせてくれました。

 

 こちらも恒例の、会場に登場する新作を纏った可愛い子ちゃん達のプレゼンテーションでございますが、いつもにも増してアイテムのシルエットやスタイリングによるバランス感覚が見事です。

 

 右はウォッシュド デニムのように見えるルックでございますが、こちらは使用されているのはリネンでございまして、洗いをかけて実にソフトなテクスチャーに仕上げています。

 

 胸ポケットに用いられているレオパードの部分はプリントやジャカードではなく、ブラックの上にブラウンの生地を乗せてレオパードの斑の形にステッチをかけ、後から上の生地をカットし、さらに洗いをかけたユニークなテクニックが使用されています。パンツの後ろポケットもこのレオパードがあしらわれていましたよ。

 

 左もやはり、ウォッシュデニムタッチのコートのコーディネィトで、インナーに着たトップスはバティックのようなオリエンタルなプリントが素敵ですね。。。アクセサリーやバッグまで含め、チャーミングで素晴らしいシルエットのルックでしたね。

 

 

 今回、幻想的な岩肌のインテリアによる抽象的な空間にゲスト達を誘った、クリエイティブ ディレクターのJonathan Anderson(ジョナサン・アンダーソン)は、『自然』をモチーフにコレクションを発表しました。

 

 

 そこに描かれている自然はありきたり物ではないのは当然。。。。男性のワードローブとして馴染みのあるアイテムやシルエットを用いながら、地球の根源的なルーツにまで遡る抽象的な自然の解釈と、その環境の中で人々が抱く感情的な安らぎを感じさせてくれます。

 

 こちらは今季のイメージ ヴィジュアルでございますが、現代アートのオブジェのように佇む、背景の岩石が実にユニークでございましょう????ロケ地となったのはスペイン、マドリードからバレンシア方面に向かった所にある、クエンカ山脈の街、Ciudad Encantada(シウダ・エンカンターダ)です。『魔法にかけられた街』という意味のこの地は自然公園に指定されていて、元々石灰岩の土壌が長い時間をかけて浸食され、巨大なマッシュルームや人間の顔にも見えるモニュメントとなって点在しています。

 

 スペインを代表するロエベは常にコレクションのテーマをスペインの魅力的な都市や文化等に求め、新作の発表と一緒にその素晴らしい文化を世界に発信しています。これまでもアンダルシア馬術学校やグッゲンハイム美術館が建つビルバオ、既に発表されている2017 SS MEN'S COLLECTIONでは、今や世界有数のリゾート地のイビサ島のイメージで表現されています。

 

 

 恐らくこの地の悠久の歴史と自然現象によって形成された、人間の手では生み出す事の出来ない自然の造形は、ジョナサンの感性を多大に刺激した事でしょう。。。

 

 

 

 コレクションは古代の地球をイメージさせるオーガニックなパレットで構成されます。自然のままのファーやレザーを始めとし、エクラのリネンやブルーデニム、ミリタリーグリーンや様々なブラウンのグラデーションは、大地や地層の断面を彷彿とさせます。そのナチュラルなパレットにブラックやホワイト、時折ビビットカラーがアクセントとして効果的に登場します。

 

 シルエットはオーバーサイズやスーパーリラックスしたものが中心で、着る人にコンフォートさと豊かさを提案します。様々なスタイルでパジャマやルームウエアをイメージさせるデザインが登場していて、ルームガウンのようなデザインのシアリングのコートや、先ほど御紹介したブルーのルックのようにパジャマのようなセットアップや、ナイトキャップのようなレオパードのファーのビーニー等、アクセサリーにも反映されています。

 

 

 こちらの画像で可愛い子ちゃん2人組が着用しているのは雄大な太古の大地をイメージさせるようなミリタリーグリーンのルックです。夢を志し、冒険の旅の最中のようなコーディネイトですが、トップスは全てかなり大きめのゲージのキルティングのアイテムで、絶妙なトーンの違いや異素材のアイテムでコーディネイトを楽しんでいます。

 

 パンツは膝に大きくハンドペイント風に描かれた『R』と『W』の文字が実にキャッチーでございましょう????ハイウエストでウエストにタックが入った、ゆったりとしたワイドシルエットです。

 

 注目のバッグは左は『ミリタリー ポケット スモール バッグ』というでアーミーで使われる大切な物を保管するメッセンジャー バッグをイメージしているそうです。ナチュラルカーフを使用し、他にタンやブラックのカラーもありましたね。右はかなり大きなXLサイズのトートでございます。実際に物を収納して持ち運ぶとなると、また別の問題が発生しそうですが、こういう風にスタイリングに合わせて、バッグのサイズ感まで緻密にコントロールしているからこそ、魅力的なルックが完成するんだと思いますねぇ。。。。

 

 二人とも背中に小柄な女子なら入れちゃいそうな、巨大なバッグパックを背負っていて、これがまたスタイリングに楽しさをプラスしています。でも残念ながら商品化は無いようです。。。。涙!!!

 

 

 雄大な大自然やオーガニックなムードのコレクションの中、一際目立っていたのがこちらのロックテイストのアイテムでございます。今回独創的なコレクションを作り上げるため、アトリエの職人達によるハンドペイントが施され、もう、、、、失神級の素晴らしさでした。

 

 こちらはサンライズ(日の出)の場面を描いたもので、先にお話した人一人入るくらいのリュックとはこれの事でございます。ジョナサンによりロエベの益々の躍進をイメージさせるようなエネルギーに溢れたモチーフで、ストラップの部分も柄合わせして丁寧にハンドペイントで描かれていましたね。

 

 数点ですがこの巨大なサイズも日本に入荷してますし、人気のパズル バッグ エキストラ ラージ サイズでも、このサンライズのハンドペイントを楽しめますよ。

 

 

 はい!そしてこちらも今季フィーチャーされていた、マッシュルームのモチーフをハンドペイントしたライダース ジャケットでございます。東京でのプレゼンテーションでは迷わず袖を通させて頂きましたが、これは、ほんと堪らんアイテムです!!!!

 

 ブラックのナパを使用したボディーは、オーセンティックなライダースジャケットのデザインをベースにしながらも、着易くゆったりとしたデザインが特徴で、フロントの部分はクリーンに仕上げています。スリーブのサイドや背中にはいろんな種類のハンドペイントによるマッシュルームや、目のモチーフなどが鏤められ素晴らしかったですねぇぇぇぇ。

 

 後ろ見頃のウエストベルトには、アクティブなレタリングで『過去・現在・未来』という意味の言葉が記されていて、ジョナサン本人からのメッセージのように、勝手に受け取ってしまいました!!!

 

 

 今季のリラックスした世界観を最も体感出来る物の一つが、こちらのガウンのルックでございます。

 

 バスローブのようにウエストでループで結ぶデザインで、フロントはプレーンなデザインですが、バックスタイルにブラックにはホワイト、ボルドーにはオレンジのアクセントカラーでスクエアのモチーフが編み出してあります。

 

 素材は驚く程にソフトで上質なウール。。。。。。。着た瞬間気絶して、寝てしまいそうな程の肌にも心にも優しい素材でした。

 

 シューズはメタリック加工を施したしぼ感のあるカーフレザーを使用していて、ソールが厚底でガッチリしたデザインがチャーミングです。モコモコのファーのビーニーやアーティスティックなペンダントをコーディネイトして、リラックスなスタイルでもエッジィにまとめているのが素晴らしかったですねぇ〜。。。

 

 

 もう。。。。。こんなアーティスティックなピースを見せてくれるなんて。。。ほんとこのPARISでのプレゼンテーションは、まるでギャラリーにいるような驚きと感動を体験をする事が出来ますねぇ。。。。

 

 こちらはミリタリーグリーンのシリコンのチューブを、ロエベの熟練した職人達が一つ一つ手で編み上げた物で、部分的に新しくアップデートされたバッグの『フラメンコ』や、キーホルダーの一部にもなっているロエベの新しいアイコンの一つの『ノット』のディテールが見られますね。

 

 今季のイメージヴィジュアルでは、こちらの下にファーのノースリーブのジレをコーディネイトするという、アグレッシブなスタリングを披露してくれていましたね。

 

 

 こちらのプリントのシャツも今季ロエベがキーアイテムとしてフィーチャーしていまして、ウィリアム・モリスがデザインしたリバティ プリントのような、中世の香りを漂わせる、クラシカルなムードでございましょぉぉぉぉ〜???

 

 実はこのプリント、モチーフになっているのはジュラ紀後期に生息していたと言われるPterodactylus(プテロダクティルス)なんです。。。。。よ〜く、ご覧下さいませ!!!!

 

 プテロダクティルスは恐竜から鳥類へ進化する過程で誕生した恐竜で、鋭い顎や牙の変わりに長いくちばしを持ち、広げると推定2.5mの翼を持つ比較的小さな恐竜です。草花の上に翼を広げたり、木に止まって休んだりしている姿が活き活きと描かれていて、素材はビスコースです。

 

 スタッズをこれでもか!と施したデザートブーツや、ボンボンの付いたニットキャップ等、やはりアクセサリーも見逃せませんねぇ〜。。。

 

 

 こんな風にサラリと並べられているアイテム達でございますが、一つ一つ近くで見ると実にユニークなテクニックが用いられていて、また最高のテクスチャーを誇るロエベらしい、体験した事の無い上質な肌触りの作品が実に素晴らしかったですね。。。

 

 左から御紹介しますが、アビエイタージャケットをイメージさせるシアリングのブルゾンは、フラットな身頃にアクセントを付けるように、二枚仕立てになった襟がさりげなくアーティスティックです。

 

 真ん中はキャメルカラーのスエードのトレンチコートでございまして、シアリングのクリーム色の襟がケープのような華やかなアイテムです。

 

 右はモスグリーンのタートルネックにブルーのカーディガンをレイヤーしたようなドッキングのチュニックで、後ろ見頃とスカートのように広がるヘムの部分にタイガーモチーフのジャカードを使用しています。素材はヴァージンウールを使用していて、個性的なデザインでも実に上質な肌触りでしたねぇ。。。

 

 

 はいはい、まだまだ続きます!!!!こうやってみると着易そうなベーシックルーツのアイテムを、ジョナサンのオリジナリティー溢れるスパイスを加える事で、実に魅力的なアイテムへと昇華させ、着る人のスタイルに合わせて如何様にも楽しめるという提案が実に今っぽいですねぇぇぇ。。。

 

 左はクラシカルな英国的なツイードをウォッシュ加工して仕立てたトレンチコートでございまして、ディテールのデザインをスクエアにしているのでシャープでコンテンポラリーな印象です。前立てや襟にはローエッジのディテールを取り入れ、ここにも今季のベーシックウエアへの新しい解釈が伺えます。

 

 右もまた実にチャーミングなクロシェ編みをベースにしたニットですが、模様のように見えるのは全てボタンなんです。。。。ネイビーやキャメルカラーの貝ボタンを一つ一つ刺繍し、ジャカード織りのように見せているなんて、、、、、ほんと素晴らしかったですねぇ。。。

 

 

 今季のシューズは先に御紹介したスタッズのデザートブーツやハイサンダルなどトレンド感満載でございますが、こちらのスニーカーも会場で一際目立っておりましたよ。

 

 何よりも鮮やかなイエローが実にキャッチーでございまして、この独特のコロンとしたフォルムもチャーミングですねぇ〜。。。。イエローとホワイトのカーフを使用し、部分的にパーフォレーションのレザーを使用したり、アッパーのレースアップに少しアレンジを加えたりとハイブリッドな要素満載ですが、丁寧に作られた温もりのある感じが素敵でしたね。

 

 他にゴールドのスエードだけで仕上げた、大人なバージョンもございましたよ。

 

 

 はい。バッグはどれもこれも秀作ばかりなんですが、こちらは特に大注目のアイテムでございましたね。

 

 人気のパズル バッグなんですが、実に様々な素材を使い独創的なムードに仕上げています。まず、フロントの一目瞭然のアイコンが沢山施された部分は、これまでのロエベのアナグラムをナチュラルカラーのカーフに刻印したものでございます。。。。いやぁ、こんなに色んな種類のアナグラムを使って来たんだなぁ〜とちょっと感動しましたね。

 

 トップの部分はレオパードプリントのヌートリア、サイドにはクリーム色のシアリング、キャメルカラーのスエードも使っていますが、全体的に落ち着いたレトロチックなムードに仕上げていましたね。。。

 

 

 

 

 太古の地球の鼓動に耳を傾けながら、暗雲立ちこめる世界情勢や飽和状態のファッション業界に対して、着る事で安らぎを与えてくれる本質的な衣服の意味合いを実にフレンドリーに表現した今回のロエベ。。。。。

 

 革新的なデザインの印象が強いジョナサン・アンダーソンの世界観とは、一見すると真逆にも感じられるベーシックやオーガニックというテーマを、ここまでスタイリッシュに、魅力的に表現する彼の底知れぬ才能に、益々このブランドが大好きになったプレゼンテーションでございました。

 

 ここ最近の世界中のコレクションを見ていて感じる事なのですが、若いデザイナー達に世代交代して行く多くのブランドで、例えば同じテーマの焼き直しやカラーバリエーションで見せるとか、ショーが終ってみると注目すべきテクニックや要素は1つか二つなんてクリエイションが多々あります。

 

 最近はルック体数も多くを求められるので、なんとか引き延ばしてコレクションに仕上げているのでしょうが、見ていて『また、これ?』という気持と、少ない中身の引き出しから、無理矢理何かを引きずり出してクリションをしている痛い感じが否めません。

 

 私は本当に才能があると感じる数人のクリエイター達は、全体のテーマやトーンは合わせつつも、一つの新しいテクニックが一つのアイテムにしか使われて無かったり、凄いアイディアをサラリと落とし込んでいたりする事が出来る人達で、そういう作品に触れると細胞の隅々まで刺激され感動してしまいます。

 

 毎回このプレンゼンテーションでは、ため息の連続と『このディテールについてもっと知りたい!』という素直な欲求がどんどん沸き出して来て、あっという間に時間が過ぎてしまい、次のアポイントに遅刻してしまう次第です。。。。トホホ

 

 

 

 『見せる』だけではなく『見せつける』事が出来るクリエイターは世界にホント一握り。。。。ジョナサン・アンダーソンによるロエベに、そのほんの僅かな未来のファッションに対する希望の光のような物を、常に感じてしまう私でございます。。。。。。

 

 

 

 

 

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2016-10-04 23:59:59

Berluti 2016-17 AW !!!

テーマ:PARISの話。

 

 

 今日はフランスのエスプリが凝縮されたラグジュアリーの極み、Berluti(ベルルッティ)のリポートをお伝えしましょうね。

 

 

 こちらは、後日銀座のベルルッティのサロンで行われたre-seeの時の画像ですが、いつもながら図々しく袖を通させております。。。。。このメゾンの作品は袖を通す事で豊かさを感じ満ち足りた気分になれて、全身の毛細血管まで喜ぶ服をクリエイト出来るのは、世界中にこれだけブランドが存在する中でも希有な事ですねぇぇぇ。。。

 

 こちらのジャケットは、今季いくつかのバリエーションで登場しているフロントが二枚仕立てになったジャケットでございます。スクラッチしたようなアグレッシブのピンストライプのウールを使用していますが、いつもながらに肩や胸元、横隔膜のあたりまでピタッと身体に貼り付いてくれるシルエットは素晴らしいものがあります。

 

 ダブルフロントのディテールは個性的なヴィジュアルを生み出しているのは当然でございますが、実はボタンの開閉によって、細かい温度調整をする事が出来るという機能面でも優れたアイテムなんですねぇぇぇ。。。。

 

 

 

 抱えているバッグはかの有名なスパイと同じ名前を持つ『F007』というブリーフケースでございまして、今季はコレクションのトライバルなムードとリンクする『ピタゴラ』という三角のモチーフが特徴です。

 

 グラデーションをかけたインディゴブルーのボディーに、立体的に施された『ピタゴラ』モチーフが実に個性的なアイテムで、私みたいな自由業の人間にはいいのかもしれませんねぇぇ。。。遊び心とちゃんとしてる所のバランスの具合が。。。。

 

 

 

 遂にですか????ここに手を出したら、これ以上最高な物は世界に存在しないので、ずっと我慢しておりましたが、、、、、、、手出しちゃいますか???? も少し考えさせて下さい!!!!wwww

 

 

 今回のベルルッティのコレクションは、AWシーズンには恒例のPARIS中心部にあるLes Arts Décoratifs(装飾美術館)が会場となりました。美術館の中央にある高い真っ白な吹き抜けの下には、黒い砂が敷き詰められた長いランウェイがセッティングされ、否が応でも期待度が高まります。

 

 会場が暗くなり、いよいよショーがスタートしたかと思いきや、男性のホイッスルによるウエスタンな音楽が流れると、ぼんやりとライトが灯されたのはランウェイの足元だけ。。。。。一瞬、事故かと思ってしまいました。

 

 真っ暗な中、浮かび上がるモデルの靴だけを見ておりましたら、ベルルッティがフランスの伝統あるビスポークシューズのメゾンである事を再認識し、なんだか何処か遠い国に誘ってくれるような、不思議な物語のプロローグでございましたねぇぇぇ。

 

 

 

 クリエイティブ・ディレクターのAlessandro Sartori(アレッサンドロ・サルトリ)はこんな小粋な演出から、私達ゲストをアメリカ、テキサス州の南西にある都市、『Marfa(マーファ)』に誘おうとしているようです。

 

 マーファは実に不思議な街です。砂漠の中にポツンと存在するこの街は、マメリカを代表するアーティストDonaldo Judd(ドナルド・ジャッド)がアトリエを構えた事によりさらに独自の進化を遂げます。

 

 1928年6月3日(私の一日違い)生まれのドナルド・ジャッドはミズリー州、エクセルシア・スプリングスに生まれ、18歳でアメリカ海軍に入隊し大韓民国に駐留します。除隊後ニューヨークやヴァージニア州で美術や哲学を学び、コロンビア大学では学位を取得しています。箱形のモチーフやそれを重ね上げた『スタック(積み上げる)』というタイトルの一連のアートワーを代表作とし、アメリカ的前衛芸術やミニマルアートの第一人者と呼んでも過言ではありません。

 

 ドナルド・ジャッドは1977年にこのマーファに移住し、1979年には自分の作品や家具を恒久的に展示する為にDIY美術財団の援助を受け、陸軍元基地廃屋や砂漠の土地を買い取ります。やがて彼の作品を受け継ぎドナルド・ジャッド/チナティ財団が設立され、現在ではその作品を見る為に世界中から多くのアートファンが訪れています。

 

 

 アレッサンドロはこの地を訪れ、そこで感じたあらゆる要素や原風景が今回のイメージソースとなっています。。。乾いた空気、灼熱の太陽、焼けた砂、塵にまみれた瓦礫の残骸、、、、、、。前回の2016 SS ではル・コルビジェが手がけた現代建築が立ち並ぶ、インドのチャンディーガルをテーマにしましたが、どうやらアレッサンドロは、アートと自然に溢れ、独自の進化を遂げた世界に類を見ない場所がお好きなようですねぇ。。。

 

 

 また、今回のコレクションを完成させるのに必要不可欠だったのが、アメリカ人タトゥー アーティストのSCOTT CAMPBELL(スコット・キャンベル)とのコラボレーションで、これまであまり具体的な装飾的な要素が取り入れられなかったこのメゾンのアウトフィットに、艶やかさとタフさをプラスしています。

 

 SCOTT CAMPBELL(スコット・キャンベル)は1977年アメリカのルイジアナ州に生まれます。世界でも数本の指に入る人気のタトゥーアーティストで、マーク・ジェイコブスやオーランド・ブルームを始めとする数多くのセレブリティーのタトゥーを手がけた事でも有名です。

 

 彼が立ち上げたタトゥースタジオは、現在アメリカで最も予約を取り辛いのでも有名で、朝9:00から受付がスタートし、抽選で当選した人のみ掘ってもらえるのだそうで、一日に100人近く申し込む日もあるそうな。。。。客は壁に空けた穴に腕を通し、スコットは直接コミュニケーションを取る事はなく、全てスコットのイメージで絵柄が決まるそう。。。。一切の注文は受けないそうです。。。

 

 また、持ち前のドローイングの才能を生かしアーティストとしても活動していて、実際の米ドル紙幣を使った作品等を発表していて、2011 SS LOUIS VUITTON(ルイ ヴィトン)のメンズコレクションでのコラボしていますね。これ、私が一番最初に見たパリコレでしたねぇ。。。全身LANVIN着て行きましたが。。。。www 最近ではコニャックの王様『ヘネシーV.S』のラベルを手がけ、リミテッド エディションとして話題になっていますね。

 

 

 既に長い前置きで、飽きてしまっている人もいそうなので、さっさか作品を紹介して行きましょうね。ファーストルックに登場するのはいつも以上に若く、いつも以上に男らしいこちらのルックでございます。

 

 実は私が最初の画像で着ていたダブルフロントのジャケットがこちらでございまして(ファーストルックを着るのが好き)、ボマージャケットのインナーとしてコーディネイトしています。素材が柔らかく軽やかに仕立ててあるので、こんなスタイリングも可能なんですねぇ。

 

 パンツは今季のメインのシルエットとなる、ヒップやウエスト部分はリラックスしていて、ヘムに行くに連れてタイトになるキャロットパンツです。ヘムはクロップドやダブルカットで足首を見せるショート丈で、スコットキャンベルが手がけたタトゥーモチーフをハンドステッチで表現した力強いシューズをよりアピールしています。

 

 ボマージャケットはアメリカの有名ガラスメーカー、『ファイヤー キング』の器の色をイメージさせる美しいグリーンで、こちらあまりにさりげなく着ていらっしゃいますが、カーフレザー100%のレザーでございます。スクエアなカットの襟元のリブとコッパーのジップとフロントから見ると実にクリーンですが、背中にはスコット キャンベルがデザインした蛇行するスネークのモチーフがダイナミックに刺繍されていますよぉぉぉ。。。。

 

 

 今季のショーでは若く独特の個性を放つモデル君達が沢山登場していましたね。マーファという都市の独自のエスニックな要素や、厳しい自然環境の中で逞しく生きる男性像を象徴するコスモポリタンなメンツが揃いました。

 

 こちらの坊やのように首や腕、時には顔全体にスコットキャンベルがデザインしたタトゥーを施し、ベルルッティのラグジュアリーなウエアと見事に融合していましたねぇ。

 

 何処と無くアメリカの先住民達のブランケットのような、プリミティブなストライプのこちらのコートは、ニードルパンチによってグラフィカルな模様が描かれていて、砂嵐のようなグラデーションが素晴らしかったですねぇ。。。

 

 シングルブレストでオーバーサイズのシルエット、ライニング無しで、そのままラグジュアリーなピュアウールの質感を肌で感じれる仕様でございます。ヴァーガンディーのシャツやジャケット等とコーディネイトすると、今季のレトロな気分でも着こなせそうでしたねぇ。

 

 

 こちら手前のスウェットにステッチで施されているのが、スコット・キャンベルが今季のベルルッティのコレクションの為に描いたモチーフの一つでございます。

 

 タトゥー アートと言えども有機的で直接的なモチーフではなく、このようにグラフィカルで、時折CGで描いたかのように思わせるコンテンポリーさが新鮮でしたね。また、一つ一つの図案をハンドステッチのゲージで描いているので、そのまま刺繍になったり、ウエアだけではなくレザーアクセサリーにも取り入れられていましたね。

 

 手前のシューズは『FAST TRACK』という新作で、アッパーのクラシカルなイメージとソールのスポーティーなムードのギャップが楽しいアイテムです。

 

 奥のジャケットはカシミア100%のラグジュアリーなボマージャケットで、やはりライナー無しで肌へのストレスを軽減した仕様です。印象的なのはフロントにあしらわれた両開閉のコッパー(銅)のジップで、これはアーティスト、ドナルド・ジャッドによる製作された、無垢の銅板を使った家具や、辛辣なアート作品にインスパイヤされているらしく、今季のメタルパーツはこのコッパー一色となって、様々なアイテムでフィーチャーされていましたね。

 

 

 私が会場で撮影した画像なので、ピンボケで申し訳ありませんが、こちらのボマージャケットも素晴らしゅうございましたねぇ。。。

 

 ストイックなムードを感じさせるベージュやブラウン、タバコ等のマルチストライプはミニマムアートのようなアティチュチュードでございまして、こちらのストライプはウールやカシミア、さらにレザーまでもをインサート(パッチワーク)にしてこのパターンを表現しています。

 

 あまりに縫製のテクニックが素晴らしく、相当画像を大きくしてもジャカード等の一枚の生地にしか見えない程、フラットな仕上げになっています。

 

 今季はタフな男性像をテーマにしているので、ブルゾンはボマージャケット、コートはビッグシルエットのアイテムがオススメですねぇ。丁度ミリタリーテイストもトレンドなのでピッタリかと思われます!!!!

 

 

 今季用いられているカラーパレットは、マンリーで艶やかなのが特徴で、それらは砂漠の景色からインスピレーションを受けています。

 

 コレクションの前半と後半を飾る、スコーピン・ブラック、サボテンが生い茂る赤土の岩のトーン、ソルト-レイク・ホワイト、砂漠の真ん中を一直線にかけ抜けるハイウェイのようなアスファルト・グレー、情熱的なオレンジやバッファローの毛皮のような雄大なブラウン、ガソリン・ブルーやグリーンの樹皮の色合い等、その色合いを眺めているだけで、マーファへイメージトリップでもしたかのようにバリエーション豊富です。

 

 こちら、現在モデル業界ではインスタのフォロワーが、世界一とも言われる人気のLucky Blue Smith(ラッキー・ブルー・スミス)君。現在18歳の彼が艶やかに纏っている、サボテンの花のようなバイオレットも実に艶やかでございましたね。

 

 ダブルフロントのジャケットにキャロットシルエットのパンツ、シューズまで同じカラーのパテントで合わせていますが、インナーにタバコカラーのタートルネックを合わせる事で、砂漠の乾いた熱風をイメージさせるエモーショナルなカラーリングにコーディネイトしていましたね。

 

 

 タバコカラーやバーガンディー、様々なトーンのブラウンやミドルブルーとコーディネイトされたバイオレットは、さらに濃厚なチェリーレッドへと変化して行きます。

 

 こちらはその艶やかなカラーをスポーティーに楽しんだニットでございまして、モノトーンと組み合わせて、トライバルな幾何学モチーフをインターシャで描いています。

 

 何処と無くテトリスに見えますので、オタク系男子にもよろしいかと思われます。。。。www

 

 ニットは他にまるでタイヤの表面の滑り止めの凹凸を表現したような、ケーブル編みのロールネックのアイテムや、メゾンの誇る伝統あるレザークラフトのテクニックの『パティーヌ』を彷彿させる、グラデーションのニットも登場していましたね。

 

 

 今季のトレンドで大注目のアビエータージャケットは、ベルルッティではこんな確信犯的なホワイトのアイテムで登場していましたね。

 

 ジャケットでも用いられていたダフルフロントのディテールをこちらでも採用し、シアリングのダブルの襟が顔廻りを華やかにします。ジップとスナップボタンの二種類がフロントに施してありますので、コーディネイトもいろいろ楽しめそうでしたね。。。。

 

 インナーには襟ぐりの深いカットソーを合わせ、タトゥーモチーフのスカーフを覗かせ、その内側からボディーペインテイングしたタトゥーがチラ見えさせているのもワイルドでございます。私的にはスコットキャンベルのスタジオに行って、このまま胸元と腕に同じタトゥーを入れて貰って、同じコーディネイトをしたいくらいです。。。。

 

 でも、スタジオに行っても多分抽選に外れます。。。。引きは強いのですが、くじ運は昔から弱いので。。。。。

 

 

 ファーストルックとはまた別のパターンですが、こちらもスコット・キャンベルのタトゥーモチーフのデザインが刺繍で施されたジップブルゾンです。柔らかくトリートメントしたカーフスキンを使い、フロントは上品なサイズのシャツカラーと、コッパーのジップとミニマムなデザインです。

 

 にしてもこのモチーフ、素晴らしいですよねぇ。。。。デジタルタッチでフィーチャリスティックでもあり、マヤやインカのような古代文明の遺跡に描かれた、未だ解読不能な象形文字のような悠久さも感じさせます。

 

 御紹介したルックの画像の中には彼の手がけたモチーフがあしらわれたシューズもいくつかUPしておりますので、どうぞ画像を大きくしてご覧下さいませ。

 

 

 はい、ではベルルッティの神髄、注目のレザーアクセサリーをいくつか御紹介して行きましょうね。こちらのブラウンとイエローやオレンジのコントラストが楽しいアイテム達からお話させて下さいませ。

 

 まずシューズは『Fast Track』という今季の新作でございます。クラシカルなブロークシューズのようなレースアップとレザーワークが施され、パティーヌのテクニックも実にエレガントですねぇ〜。。。。ですが、ラバーのソールをご覧になるとお解りのように、こちらスニーカーなんでございます。。。。

 

 ランニングシューズからインスパイアヤされたアイテムでございまして、エレガントなトップスと履き心地のよい滑り難いソール、アクセントカラーのイエローがほんの少しだけあしらわれ、なんとも個性的な仕上がりでございますねぇ。。。

 

 右奥の『Time-Off』というバックパックでございまして、なんと5種類ものレザーを使用しています。磨きをかけたりマットに仕上げたり、パティーヌを施したりとテクニックも様々で、それぞれのレザーで今季のテーマでもある『テキサス・マーファへの旅』を表現しています。アクセントカラーのイエローも実に効果的でしたねぇ。。。

 

 右手前のベルトはダークブラウンのレザーとオレンジのエラスティックを編み込んだアイテムでして、ネイティブインディアンの手工芸のような温もりを感じさせてくれましたね。。。。。カジュアルにもリッチにも楽しめそうでしたよ。

 

 

 人気のスニーカー『PLAY TIME』からは今季初となるハイカットバージョンが登場しましたよ。

 

 タイヤのような質感のブラックのボディーの部分はマットレザーを使用していて、ソールの部分からかかとにかけてはブラウンのベネチアンレザーにパティーヌを施しています。メタルのアイレットや手縫いのかんぬき止めなど、実に手間ひまをかけた美しいスニーカーに仕上がっていましたね。。。。

 

 右のボディバッグは『Curioso』でございます。今季初めて採用したナイロン素材のボディに、パティーヌ加工のベネチアンレザーのポケットがアクセントになっていますねぇ。

 

 こちら底の部分にこちらもメゾンのアイコンでもある、カリグラフにオマージュを捧げた『Scritto』レザーが使用されています。バイクに乗って背中に着用して前屈みになると、後ろからチラリと覗くというニクイ演出が楽しいアイテムです。

 

 

 

 

 昨今のユニセックスやジェンダーレスというトレンドをよそに、確固としたワイルドで男性的なコレクションを見せてくれた今季のベルルッティ。。。。。厳しい自然環境の中で身も心も鍛錬された彼は、アートを愛し、豊かな感受性を備えたまさに成熟した大人の魅力的な男性像でしたね。

 

 私は正直このジェンダーレスという風潮があまり好きではなくて、男は男らしく、女は女らしくというオーセンテックな価値観が大好きです。きちんと男をやっているから、ふとした瞬間に見られる可愛いらしい所がチャーミングに見えたり、同じく女をやっているからこそ、瞬時の決断力の潔さがハンサムに見えるものではないでしょうかぁ。。。。

 

 敢えて違う性別に寄せて、そこで違う性別になったつもりでいる人って自己否定型に思えてならないんです。自分を受け入れられないという事は人の事なんて到底受け入れる事が出来ず、本当のコミュニケーションは築けない気がします。。。。。これは性別の話だけではありませんし、性同一性障害等の場合はまた別の話になりますけどね。。。

 

 

 世界情勢が不安定な中、アレッサンドロ・サルトリが表現したこのタフな男性像は、現代の男性達が思い描く理想論なのかもしれません。でも、理想をそのままにしておくと只の空論。仮に魅力的な男性に近づきたいのなら努力をすべきです。

 

 女子には頭のてっぺんから足の先まで理想を押し付けながら、ジムに行ってトレーニングすらしない、肝心な事は何も決断出来ない、そんな電車の中でひたすらゲームだけしている、軟弱な男子ばかり増えているようで、ほんと、この先不安になりますねぇ。。。

 

 

 

 

 さて、そんな素晴らしいコレクションをクリエイトしたアレッサンドロ・サルトリですが、実はこのコレクションが最後となりました。ベルルッティというブランドをパリコレのセンターステージに導く偉大な功績を残した彼の後を告ぐのは、、、、、なんと、HAIDER ACKERMANN(ハイダー・アッカーマン)なんです!!!!!!

 

 ジョン・ガリアーノがショッキングなニュースでDiorを去った後、かなり有力視されていたのが彼でございまして、その後の多くのビッグメソンのデザイナー交代劇でも度々名前が上がっていた彼が、なんとこのベルルッティのクリエイティブ・ディレクターに就任する事が決まりました。。。。。。。

 

 

 最初のコレクションは今年1月に行われる2017-18 AW COLLECTIONの予定でして、今から彼がこのメゾンでどんなクリエイションを行うのか、そしてベルルティがどんな進化を遂げるのか、今から待ち遠しくて堪りませんねぇぇぇ。。。。。。

 

 

 

 

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2016-10-03 23:59:59

3.1 Phillip Lim 2016-17 AW !!!

テーマ:PARISの話。

 

 

 はい。。。。。10月に入りました。。。。。。

 

 

 いやぁ〜早い、、、、。今年もあと三ヶ月でございます。今年頭に立てたタスクの大半がクリアー出来ないまま、何だか忙しい季節に突入して行きそうな嫌な予感がしますねぇ。。。

 

 皆様はいかがでしょうかぁ???今年の目標、達成出来ましたか???

 

 なんだか最近ふと時計を見ると『え?もう●●時なの???』といういう事が多く、『まだ、●●時なんだぁ。。。』と実感する事がすっかり減ってしまった気がします。時間が過ぎるのを早く感じるというのは、日々が充実しているとも言いますが、単なる老化のような気もしないでもないですねぇ。。。。汗。。。。

 

 なんとか、ゆっくりと丁寧に時間を時間を過ごせるように策を練らないとマズイですねぇ。。。でないと、このまま行くと来年はもっと早く過ぎてしまいそうな予感がします。。。来年のタスクの一つにする事にします!!!!

 

 

 幼い頃、夏の終わりの夕暮れに感じた、あのいつまでたっても夕食の時間が来ない、ゆったりとした時が過ぎて行く様を体験する事は、もう出来なくなってしまったのでしょうかねぇ???大抵、建物の中で気が付いたら辺りは真っ暗な事態です。

 

 あっ、でも夏のヨーロッパがありました。。。。22時くらいまでは明るいパリやミラノに行けば、その気分は堪能出来ますねぇ。。。。。もの凄い時間まで仕事させられてしまいますけどねぇ。。。汗。。

 

 

 

 はいはい、そんなどうにもならん事をボヤいていても、時間はどんどん残酷に過ぎて行きます。現在PARISでは2017 SS WOMEN'Sのprêt-à-porterが真っ最中でございまして、いくつかのメゾンではデザイナー交代劇が行われておりますね。ファッションの世界はただいま暗中模索で五里霧中。。。。それでもクリエイター達は次のトレンドを見付けようと、必死に新作を発表しています。

 

 

 今日御紹介するのはニューヨークのブランド、3.1 Phillip Lim(スリーワン フィリップ リム)の2016-17 AW MEN'S COLLECTIONでございます。牛歩ではございますが、こちらも出来る限り前向きに更新して参りたいと思います!!!!

 

 今回、スリーワン フィリップ リムはプレゼンテーションで新作を発表しましたが、10周年を祝うアニバーサルイヤーのグローバル コンセプト『STOP AND SMELL THE FLOWERS』からこのスタイルが取られました。ゆっくりと直接作品に触れてもらい、ゲスト達にこのブランドの世界観を理解してもらうという素晴らしい試みでございました。

 

 まず、熱狂して袖を通させて頂いたのがこちらのレオパードのロングコートでございます。。。。もう、、、、、、こういうの大好き!!!!そして大得意!!!!

 

 テクニカル ウールのジャカードで立体感のある素材を使用していて、ファーなどではないので軽やかで扱い易そうでしたね。余計なデザインは一切排除して、オーセンティックなカーコートのデザイン。。。ほっそりと見えながらコンフォートに着れる一枚でしたね。

 

 まさに絵に描いたような『レオパードのコート』でございます。なかなかMEN'Sではこういうアイテムで良く出来た物ってないんですよねぇ。。。。

 

 

 2015年にブランド設立10周年を迎え、自らの奇跡を辿るメモリアルなコレクションを発表し続けたフィリップでしたが、今年から来年に向けてその目は次のステップを見据えているようです。

 

 

 『チャンスに挑戦する喜びを大切に....』

                          ーフィリップ・リムー

 

 

 プレスリリースの中にはフィリップ自身のこんな言葉が添えられていました。今季、フィリップはこれまで数シーズン継続して来たスタイルから、また新たなフィールドに飛び出したように新しいコレクションを見せてくれました。

 

 そこに表現されているのはモダンラグジュアリーを体現している一人の男性。。。。フィリップはこれまでも『ラグジュアリー』について独人の信念を持ち続けて来ました。

 

 例えば、ブランドのロゴが入った大きなメタルパーツの付いたバッグを持ち、『私、●●のバッグ持ってま〜す!』と人にアピールする事が本当のラグジュアリーではなく、毎朝、鏡の前で今日何を着て行こうかワクワクしながらアウトフィットを決める事、例えそれがリッチなアイテムじゃなくても、予想外のコーディネイトが完成したり、その服や自分自身の新たな良さを発見し、ドキドキする気分こそが真のラグジュアリーだと述べています。

 

 

 今季のフィリップ リム マンはまさにその言葉通り。。。。自分自身の思想や考え方をアウトフィットに反映させ、人に左右されない確固とした価値観を持ち、自ら選んだ物や自分自身に強い自身を持つ男性です。

 

 男性のビジネスシーンにおけるユニフォーム的なクラシカルやサルトリアルに裏付けされたアイテムから、遊び心や好奇心で集めた物まで、彼のワードローブに並んだアイテムは全て彼の熱い情熱が注がれたもの。。。。そして彼自身、それらのアイテムを実にコンフォートに、常識に捕われないで身にまとう。。。。。。そんな、個性的な魅力を放つ男性が浮かび上がります。

 

 まさに捉えどころのない男性像。。。。。。。。。容易には掴めないそのしなやかなムードは、実は最もスタイリッシュな男性の定義なのかもしれません。。。。。

 

 

 

 例えばこんなスタイルです。一見するとクラシカルなスーツスタイルに見えますよねぇ???ジャケットは大きめのテーラードと短めのヘムがポイントで、バイカージャケットのようなムードも感じます。が、こちら、身頃の部分は打ち込みの強いテクニカルファブリックを使用していて、スリーブはMA-1の袖を後からくっ付けたような、光沢のあるサテンを使用し、袖口にはリブまで施されています。

 

 パンツは礼儀正しいムードのカッチリしたデザインのテイパードですが、張りのあるコットンとリネンをブレンドした素材を用い、着ている事で発生する皺まで楽しんでしまうというアイテムです。

 

 インナーに着た浮世絵のTシャツや、チェーンのディテールにハーレー ダヴィッドソンのエンブレムの施されたフェティッシュなキャップ、レオパードの細いスカーフをキュッと首に巻いて、真面目なのかふざけているのかさえ解らないような、実に絶妙なスタイルが、今季、フィリップがコンシャスしている所のようですねぇ。。。

 

 

 はい、今季様々に登場する浮世絵モチーフでございますが、こちらは太めの糸のクロシェ編みで刺繍されたバックスタイルがインパクト大でございます。ちなみに入浴中の艶かしいお姿の彼女ですが、グラフィカルに解釈されたパターンがプレイフルでウィットに富んだ印象でしたね。

 

 アイテム自体はミリタリーの防寒用にインナー等に着用するキルティッドジャケットをソースにしていて、コットンを使用してマットな質感の身頃と、光沢のあるスリーブの異素材使いもユニークです。パイピングやヘムに付けられたタブのディテール等、細かい部分も男子的には嬉しい限りですね。。。

 

 この画像ではお解り難いのですが、キルティングのステッチ自体も、単に格子にミシンをかけただではなくて、オプアートのようにグラフィカルに解釈していて楽しかったですねぇ。。。

 

 興味がある方は、是非、ショプで実物をご覧下さいませ!!!!!

 

 

 今季のスタイリングをリラックスしたムードに仕上げているのに、様々なパジャマの要素が用いられています。

 

 左はパジャマのトップスをトレンチコートに置き換えた軽やかなアイテムです。レーヨン100%のテロンとした光沢のあるウォッシュドチノを使用し、ネイビーのボディーにアクセントカラーのベージュのパイピングで、エフォートレスさとエジィさを表現しています。

 

 こちらのようにジャケットの上から羽織るのも良いですが、軽やかなアイテムなので、ボンバージャケットのインナーに着て、ヘムを覗かせるなんてスタイリングも楽しいかもしれません。

 

 右はレオパードのスーベニアジャケットに、浮世絵モチーフのTシャツのコーディネイトでございます。これにデニムなんかを合わせるとバリバリ50'Sのロックロールか、または横須賀辺りのチンピラ風。。。。敢えて白地にピンストライプの施された、クロップド丈のパジャマパンツを合わせる事で、上品さもプラスしていましたよ。。。

 

 

 今季、注目なのが様々なメンズウエアにおけるベーシック アイテムに、フィリップらしい独自のエッセンスをプラスしてアップデートした部分にあります。

 

 様々なユニークはファブリックや想定外の異素材使いが楽しかったですねぇ。全体的に軽やかに仕上げているので、本来アウターとして一番外側に着る為のアイテムをインナーにしたりと、スタイリングの自由を袖を通す人に委ねていましたね。

 

 こちらのベースになっているのはフィールドジャケットです。正式名称をM-65と言い、1965年頃から採用された事でこの名前が付いた、アメリカ軍の野戦用ジャケットで最も人気のあるデザインの一つです。

 

 実にアメリカの的なタフな男性像を象徴するこのジャケットは、数多くの著名人に愛されている事でも有名で、1976年『タクシー ドライバー』ではロバート・デ・ニーロ、1973年『セルピコ』のアル・パチーノ、1984年の『ターミネーター』ではアーノルド・シュワルツネッカーも着用し、どれも使命に燃えるハードな男性像の名脇役となっています。またかのジョン・レノンも1970年代のニューヨークで過ごした時代、反戦を訴える活動の画像や映像の中にこのジャケットを着用している姿が多く残っています。

 

 そんなタフな象徴はフィリップの手にかかるとこんなにもエレガントに進化します。素材はAWシーズンには珍しいブラックのフィッシュネットと、張りのあるテクニカルファブリックの二枚重ねで、マチ付きのパッチドポケットにだけタフな名残を感じさせますね。

 

 実はこのジャケット、後ろ見頃のフィッシュネットの内側に、先に私が着用していたキルティングジャケットと同じ、浮世絵の湯女の姿が刺繍で施されているんです。。。

 

 かつて戦争に出兵した若いアメリカ兵達が、恋人の姿をピンナップガールのようにデフォルメしてタトゥーにしたり、お気に入りのセクシーアイドルのブロマイドをミリタリージャケットの胸ポケットに忍ばせてお守りにしたりと、そんなカルチャーすらイメージさせるアイテムでございましたね。。。 

 

 

 こちらのフィーディーも実にユニークでしたねぇ。

 

 インサイドアウトのテクニックを取り入れたアイテムでリバーシブル仕立てになっております。おそらく、レオパードの生地の裏側のさりげなくパターンが浮かび上がる要素に注目したのでしょう。。。こんな風にユニークに取り入れ、ブラックのパイピングやジップでアクセントを付けています。

 

 逆で着ると実に50'sなロックンロールなムードが倍増しますよぉぉぉ。

 

 

 こちらもスリーワン フィリップ リムでは人気のアイテムのボイラースーツでございます。つなぎですね。このブランドではオールインワンとかコンビネゾンではなく、『ボイラースーツ』と呼ぶ所に、ワークウエアを所以とするユーティリティーがポイントになっているのかもしれませんねぇ。。。

 

 今季は左胸の部分や、パンツのヘムや膝の部分にあしらわれている複数のジップや、MA-1のネックをイメージさせるリブのネック等でタフさ表現しています。ウエストにはベルトも付いてますので、自分の好きなポディションでウエスト位置を決めれるので、実に安定感がありますね。。。。私もいくつかこちらのブランドのボイラースーツを愛用していますが、実に着心地が良いですよ!

 

 ヴァーガンディーのパジャマ風のコートにミリタリーテイストのベレー、レオパードのスカーフを覗かせたり、ソックスにインしてサイドゴアのブーツを合わせたりと、フィリップの細かいスタイリングの拘りがギッシリと詰まったルックでございますね。。。 

 

 

 アビエータージャケットも今季は多くのブランドで沢山登場していてトレンドの一つのようでございますが、それぞれのブランドでアイディアを絞っていますので、買いシーズンのようでございます。

 

 こちらのブランドのアイテムはラムレザーを使用し、買った直後から実にソフトな質感を楽しむ事が出来ます。ライニングはもちろんシアリングで、かなりコンパクトに整理されたデザインは前身頃にフラップ付きのポケットを施すだけという、シーズンを問わずに楽しめそうなアイテムです。

 

 こういうお値段もボリューミーになりがちなアイテムに関しては、実にシンプルに、長く楽しめそうなデザインにしてくれるのがこのブランドのホスピタリティーの現れでございまして、これにレオパードのスカーフさらりと結ぶと今季の気分が楽しめ、来シーズンはまた違う着こなしでヘビロテしそうなアイテムでしたね。。。

 

 

 トレンドを意識してか、ミリタリーをルーツとするアウターが沢山登場した今季でございますが、いずれもスタイリッシュでアーバンな仕上がりになっていたのが素晴らしく、ここ数シーズントレンドの真ん中に鎮座しているMA-1は、こんなプレイフルなアティチュードに解釈され個人的にも大好物でしたね。

 

 光沢のあるポリアミドを使用し、本来のジップフロントを大きめのドットボタンでアレンジしています。そこまでビッグ過ぎないシルエットも実にエレガントでしたね。

 

 そして、、、、アクセントになっているケーブルや毛足のある糸でクロシェ編みされたアップリケ。。。。面白いでしょ???今季フィーチャーされているレオパードのモチーフからイメージされているそうで、あしらわれている位置もアシンメトリーで実にユニークです。

 

 この画像のようにモフモフのストールをあしらったり、インナーに毛足のあるニットを着たりしても素敵なスタイリングが楽しめそうですねぇ。。。。

 

 

 はい。スタイリングのレイヤーにチラ見せ程度に個性を発揮しておりました、『浮世絵』モチーフの全貌がこちらでございます!!!

 

 今季はキャンペンガールとして大々的にフィーチャーされておりましたこちらの湯女像ですが、『浮世絵』と言っても江戸時代の春画のようにコテコテな感じではなく、大正時代風のピンナップガールをイメージさせる図案が、ヌードと言えどもグロくなく、ポップな印象です。

 

 ギャルソンヌ風のヘアや西洋式の家具や虎の敷き皮等、アールデコ風にまとめられていましたねぇ。。。

 

 やはり男子はこのような女子のポルノグラフィのモチーフが大好きですね。様々な立場がございますから公衆の面前で猥褻な物を選ぶ男子は少のうございますが、やはり可愛い子ちゃんのセクシーモチーフが施される事で、その子をゲットしたとでも思ってしまうのでしょうか????????時折メンズブランドがピンナップガールモチーフを発表すると即完売という事が多々ありますね。。。

 

 

 まぁ、男なんてそんな浅はかな生き物なんでしょうねぇ。。。。

 

 

 

 

 

 元々スリーワン フィリップ リムはMEN'S COLLECTIONのPARISでの発表を、プレゼンテーションでスタートさせました。ショーはやはりもの凄くスペシャルで素晴らしいもので、デザイナーとしては正式スケジュールの中に組み込まれ、ランウェイで世界観を見せつけるのは最高の時間でもあり、このブランドもここ数シーズン、ショー形式でコレクションを発表していました。

 

 多くのブランドがショー形式での発表に昇格したと歓喜の声を上げるのですが、私的にはプレゼンテーションも大好きです。身近で作品に触れて、縫い目の一本からデザイナーのコンセプトを感じたり、袖を通す事で今季の気分や息遣いさえ感じる事が出来ます。ショーではインパクトがあったのに実物が残念な程チープだったり、またその逆の嬉しい驚きも沢山あります。

 

 小さな画面の中だけでイイね!を付けられて判断されてしまう時代だからこそ、実際にちゃんと触れるという事がより重要になって来ている昨今、プレゼンテーション形式で新作を発表するブランドの強いメッセージを感じずにはいられませんね。。。。

 

 

 また、今季のフィリップは太平洋戦争やベトナム戦争等、アメリカがこれまでに犯して来た世界的な損害から、その中に漂う僅かな幸せをピックアップしているようにも感じます。戦いに向かう兵士達は時として安らぎを求め、限られたバッグ一個の荷物の中に愛する人の写真やお気に入りのピンナップガールの写真等を詰め、戦地へ赴きました。

 

 戦火の中のこういう人間として本質的な安らぎや、人を愛おしむ心をさりげなくコレクションの中に忍ばせたのは、アメリカン チャイニーズとして彼が感じて来た幾ばくかの差別や人種問題、そして、暗雲立ちこめる世界情勢に対して、彼なりの何かしらのメッセージであるように思えてなりませんでしたね。。。。

 

 

 さりげなく艶やか。。。。一見するとスタイリッシュで上品ですが、決して普通ではありません。。。

 

 『ユースフル・エレガンス』をキーワードにした、人と少しだけ違うスタイルを体験しに、是非、スリーワン フィリップ リムのショップへ足を運んでみて下さいね。。。。。。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 3.1 Phillip Lim 2016 SS PARIS MEN'S COLLECTIONのリポートはこちらからどうぞ。
 3.1 Phillip Lim 2016 SS WOMEN'S COLLECTIONのリポートはこちらからどうぞ



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