私もトロントに来た当初は、典型的な日本人でして、リスニングに失敗しても、聞き返すことができずにわかったふりをすることが何度もありました。
でも、わかったふりをしても、「あ、この人わからなかったんだな」ってばれてしまうので、何だか会話が不自然になって尻切れトンボになるんですよね・・・
で、トロントに長い間住んでいると、(ずうずうしくなったというのもありますが)聞き返すことができるようになり、そうすると、わかったふりをするよりも断然良いということに気づきました。
「良い」っていうのは、もちろん情報がちゃんと得られるから良い、という意味もありますが、会話の雰囲気が気まずくならない、という意味です。
ただし、聞き返し方にコツがあります。
ここでは、特に2回目以降の聞き返しについて書きます。 (1回目は聞き返せるけど、2回目以降はわかったふりをする、という方も多いですよね)

カナダ人Aさん(以下A):Please bring your dictionary tomorrow.
日本人Bさん(以下B):Sorry?
A: Please bring your dictionary tomorrow.
B: Sorry?
A: (ちょっとイラッ)
そう、普通に2回聞き返したら、相手も当然のごとく、ちょっとイラッとします。

A: Please bring your dictionary tomorrow.
B: Sorry?
A: Please bring your dictionary tomorrow.
B: I'm sorry, I still didn't get it. What was that again?
2回目の聞き返しが、ずいぶん語数も増えて、丁寧になっています。
これは、日本語でも同じことが言えるかもしれません。
Aさん:明日辞書を持ってきてくださいね。
Bさん:えっ?
Aさん:明日辞書を持ってきてくださいね。
Bさん:えっ?
Aさん: 。。。
2回、まったく同じ聞き返し方をされると、ちょっと戸惑うと思います。
英語でも同じですね。
次の記事では、もう少し上級の「聞き返しテク」について書きますね。
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