ODAで魚缶詰を途上国に供与 について外務省へ質問しました | 脱原発の日のブログ

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12月8日は1995年、もんじゅが事故を起こして止まった日。この時、核燃料サイクルと全ての原発を白紙から見直すべきだった。そんな想いでつながる市民の情報共有ブログです。内部被ばくを最低限に抑え原発のない未来をつくろう。(脱原発の日実行委員会 Since 2010年10月)

質問と回答を、福島みずほ議員事務所を通してPDFで頂きました。


外務省の回答文書

第三次補正予算について  2011.11.30
石川秘書様  外務省開発協力総括課 安藤重美

1.第三次補正予算が可決されましたが、具体的な次の内容をご回答ください。
1)「途上国の要望を踏まえた工業製品・食糧等の供与:50億円」とあるが、この予算の詳細な積み上げ試算の内訳を教えてください。
2)「被災地で生産されている工業製品を開発途上国に供与。また、被災地で加工された水産品を食糧援助として開発途上国に供与。風評被害克服にも資する」とあるが、この具体的な計画について、いつから着手し、WFPといつから協議し、缶詰生産がスタートし、途上国の要請受付を開始するのか、など具体的なスケジュールを教えてください。
(答)
1)積み上げについては、途上国からの要請等も踏まえて調整予定です。
2)調整中です。

2.前回会議(10月20日、参議院議員会館内)でお願いした内部被ばくの健康被害を海外まで拡散する怖れについて、市民団体の皆さんから説明をしましたが、その後、この計画になんらか修正はされたのかどうか、教えてください。
(答)
10月20日の際にご説明し、その後エトウ様からの電話での照会にお答えしたとおりです。

3.前回会議で質問しましたが、缶詰に使われる魚の特定;漁場から水産加工工場のルート特定、現時点でどのように決めて行く予定か。
(答)
調整中です。

4.放射能測定の詳細について、外務省の責任で測定し厳重に放射能物質の混入をチェックするとのお答えを頂いたが、外務省としてこの計画のどの工程で放射能測定を実施する予定か。
(答)
供与する魚缶詰の安全性については、製造工程における食品衛生上の検査や放射線量の検査証明の発行を含め、しっかりと対処する所存です。

5.放射能測定について、実施に用いる「放射能測定器」についてのデータと、測定データサンプル(当該製品を測ったもの、なるべく現在に近いデータ)を提出してください。

(答)しかるべき第三者機関による検査を予定していますが、今後の調達先にもよるため、現時点でデータを提出することは困難です。

6.ドイツ・ミュンヘン環境研究所からサンプルを放射能測定したいとの申し出があります。WFPが買い上げる缶詰工場からの実物をこの研究所に提供して頂きたいと考えていますが、事前に缶詰を提供して頂く事は可能ですか。提供可能な場合、いつ、どのような方法で受け渡しして頂けるかを教えてください。
(答)
政府として、供与する魚缶詰の安全性については、製造過程における食品衛生上の検査や、放射線量の検査証明の発行を含め、しっかりと対処する所存であり、そのような対応で問題ないと考えております。

7.缶詰を提供する開発途上国への調査の結果、対象国は決定されましたか?この対象国への事前調査をするのは外務省ですか、それともWFPですか。また対象国を決定する権限を持つのは外務省ですか、WFPですか、教えてください。
(答)
・対象国は未定です。
・「事前調査」が何を指すのか定かではありませんが、要請については通常WFPを通じて外務省に提出されます。
・対象国を決定する権限は外務省にありますが、あくまで、途上国の要請を受けて外務省がWFPを通じて食糧援助 を行うものです。

8.子どもや妊婦、若者は低線量放射線内部被ばくの感受性の高いことは科学的に明らかになっています。万が一途上国へ配布がされたとしても、市民が選択する事が出来る最後の「食べない自由」を保障するため、缶詰製品に個別に「産地」と「放射能測定値」を表示してもらいたいと考えていますが、表示は可能でしょうか。
(答)供与する魚缶詰の安全性については、製造工程における食品衛生上の検査や放射線量の検査証明の発行を含め、しっかりと対処する所存ですが、その詳細については調査中です。

9.もしも憂慮する国際スタンダードを認識されるのであれば、途上国へ送付の際、なんらかの「日本政府からのご注意とお詫び」のコメントを同封して、国際貢献という重大な責務からの誠意ある配慮をされるよう要請します。
内容
放射能物質放出の国際的責任と謝罪
放射能物質の混入の免れない日本国緊急時の暫定「500ベクレル/Kg規制値」の製品であること(499ベクレルを許容し含まれる製品・厳重注意)妊婦・乳幼児・学童・青少年には食べる事が出来ないベクレル値であること
各製品のベクレル表示を確認の上、食べてもよい対象を厳選して配布していただくよう対象国政府と民間関係団体等への書面を添付してください。
その全文を、対象国公開と共に、ホームページに表示してください。
(答)
供与する魚缶詰の安全性については、製造工程における食品衛生上の検査や放射線量の検査証明の発行を含め、しっかりと対処する所存であり、ご指摘のようなコメントを同封する考えはありません。

10.万が一、対象国の将来に健康被害が起きた場合には、どのような補償をするかお答え下さい。
(答)
供与する魚缶詰の安全性については、製造工程における食品衛生上の検査や放射線量の検査証明を含め、しっかりと対処する所存であることから、ご指摘のような健康被害が生じることは想定しておりません。

11.来年度のODA計画にはこの危険すぎる食品供与案件は外して頂く様重ねて要請します。
(答)来年度のODA予算の執行に関しては、現時点において何ら決定されていません。

                                     (了)





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・*転送ここまでです。

この計画に使われるのは岩手、宮城、福島3県の水産加工品=さば、さんまの缶詰です。
現在世界中で最も危険な放射能汚染の危惧されている海域の産物で、
それを被災地支援と途上国支援、プラス国際風評払拭のねらいで外務省が10億円計上するもの。

このままでは世界一危険な食品が食糧難で空腹の子どもたちにまるで愛の手で「国際貢献」の名の元に届けられてしまいます。
私たち日本人の税金を不透明な工程のままこんなむごい「支援」に使うのはやめてもらいたい。

「給食用に喜ばれる」「日本製の魚缶詰め需要は常にある」としている外務省は内部被ばくに対し、「国の基準」以下なら安全と繰り返し、感受性の高い妊婦と子どもたち若者達のこれからの健康被害を想定しないと断言しました。

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外務省
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/index.html

国際協力局開発協力総括課
0355018373
http://www.mofa.go.jp/mofaj/comment/index.html
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この記事の関連資料;

途上国にネットワークのある皆さんへ!緊急拡散願い
http://ameblo.jp/datsugenpatsu1208/entry-11079875826.html


10.20会議記録から編集+英語スーパー(食糧難の子どもたちにわざわざ?)
http://www.youtube.com/watch?v=NLMufDf-rC0&feature=autoshare

スナメリチャンネル「子を想う 母は強し」「確率的殺人に加担したくない」福島の漁師の想い
http://ameblo.jp/datsugenpatsu1208/entry-11066749281.html

10.20 外務省第三次補正予算ODAについて レジュメと資料
http://ameblo.jp/datsugenpatsu1208/entry-11055228443.html


魚缶詰のセシウム合計で10ベクレル/Kgって?
http://ameblo.jp/datsugenpatsu1208/entry-11081678724.html

PROBLEMS OF CANNED FOOD 外務省ODA魚缶詰→途上国[緊急呼びかけ]英文
http://ameblo.jp/datsugenpatsu1208/entry-11084549405.html