先日東京都区内のホテルに多く入っている、
業界最大手の提携写真館でスナップ撮影をしている知り合いのカメラマンと話していたのですが、
今は提携カメラマンがとても少なくて、常に求人をしている状態だそうです。
求人を出しても来るのは、公園で花を撮っているおじさまや、
専門学校の学生さんばかり、
でも手が足りないので採用するそうです、少しの研修を経て本番へ。
「このボタンなんですか？」と聞かれることもあるらしく怖ろしいと言っていました。
結婚式のスナップ撮影をするフリーカメラマンや、
個人事務所は昨夏に問題になったヒアリの如く増えているのに、
会場提携のカメラマンは何で少ないのでしょう。
・カメラマンになりたい→求人を見る→提携写真館に入り研修→撮影をする→約1年→やめて独立、もしくは他社へ移動
というケースが一つ。
・独立した→仕事がない→求人を見る→撮影をする→写真がアレなので指名してもらえない→廃業
というケースも一つ。
その他色々な理由があると思いますが、
ホテルなどの会場提携カメラマンが少なくなっている理由は、
会場提携カメラマンの撮影料って驚くほど安いので、
それが理由のほとんどだと思います。
例えば15万円のアルバムプランがあったとします。
東京都区内ですとプラン料金の30%〜60%がホテル側にバックーマージンとして自動的に持って行かれます。
平均的なマージン率の50%と考えると、7.5万円が写真館の売り上げです。
企業として常識的な原価率を考えると30%で25,000円、
アルバム製作費が1.5万円とすると、カメラマンの撮影は1万円です。
カメラマンの結婚式の撮影費の平均は25,000円と言われています。
ホテルへ上納する高額すぎるバックマージン。
この構造が変わらない限り会場提携カメラマン離れはなくならないと思います。
写真も下手で、料金も高ければ外部カメラマンへと新郎新婦さんは考えますが、
外部カメラマン禁止の会場が増えて、最近では当たり前になってきています。
素晴らしいカメラマンはツチノコのように絶滅に近い状態なのに、
利益を囲みこもうとするばかりに、
結婚式会場なのに新郎新婦さんの幸せについては全く考えていません。
持ち込み禁止という企業としてチープな手でしか利益改善を図れないこと自体が破綻していると思います。
やり方はもっと色々あります、コンサルしたいぐらいです。
思わず「なんでだろう、なんでだろう、なんでだろう」のテツandトモさんを思い出します。
提携写真館だけではなくスナップ写真会社も然りです、
写真の写りばかり考えて、邪魔なところにストロボをスタンドで設置して、
ご列席の方に不快な思いをさせるけど、写真写りが最優先なので撤去せず、
挙式中に耳元でパーンとストロボが常に大光量で光っている状態。
自分のことしか考えていません。
撮影禁止と言われているチャペルで、スタッフの注意を聞かずに祭壇に上がり、
祭壇の花瓶を倒し、挙式を台無しにするカメラマン。
結婚式の想い出を撮影するカメラマンがこうであっていいのか、
それを統括する写真会社がそんな精神でいいのか、
すべての想い出を構築する結婚式会場の構造が本当にそれでいいのか。
「写真なんて撮れてどこでもいいよ」
特に新郎さんから、そんな声を聞くこともたまにありますが、
結婚式の新郎新婦さんは何もかもがあっという間に過ぎていきます。
実際は7時間でも体感は30分ぐらいという方が多いです。
7時間を逐次撮影している写真その写真を「写真なんてそこそこでいいよ」と、
その想い出を軽視してしまっていいのかな。と思うときもあります。
2018年は結婚式のスナップカメラマンの変革の年になるような予感がします。
もしかして来年あたりは、結婚式場で写真を撮らずに、
山で猪でも捕っているかも知れません(‘A`)
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■アメーバブログさんが運営されています『アメばこ』にインタビューされました。
→『アメばこオススメブログ ウエディングカメラマンの裏話』
インスタグラムと冷やし中華始めました('A`)