今週の総括
今週は週明けGUで始まり、FOMC前に週半ばの攻防を挟んだ後に19,500円を試す展開となりました。順調な上げで、年内日経20,000円もあと一息になってきました。FOMCを境に115円前後から118円前後と大きく円安ドル高方向にシフトしており、日経一段高の下地はさらに整ってきています。
日米長期金利差はさらに大きくなり、通貨先物円買いから円売りに転じており円安ドル高の下地はさらに固まっています。大統領選、FOMCの結果からドルインデックスが高値更新する一方、どの通貨に対しても下落している円の売り要素も大きいです。
先週の時点では外国人買い・個人売りの構図は変わらなかったようです(ただ外国人は先物を売ってきています)。日銀はこの上昇相場の中でも2回ほどETF買いを入れており、年の区切りまでのノルマ達成目標があるのかもしれませんがこれも株価が下がりにくくなっている要因になっています。
ただ利上げ自体は米国株にとってはマイナス材料なので、上値を大きく更新した米国株が上げ止まる時期が近いうちに来ると思います。年明けにはトランプ大統領就任が控えており、次のリスクポイントは1/20前後になるんじゃないかと考えます。
12/20に日銀会合がありますが、こういう地合いの時に可能性は低いですがもしポジティブサプライズが出ると円安がさらに大きく進行しそうに感じます。
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主要指標
投資主体売買動向: 海外投資家・法人は買い越し、個人は売り越し
裁定買い残金額: 1.4兆円台へ↓
空売り比率: 34~36%へ↓
VIX指数: 12台へ↑
原油価格: 53ドル台へ↑
金価格: 1,130ドル台へ↓
日経EPS: 1,160円台へ↑
国債10年物利回り: 0.08%前後へ↑
米国債10年物利回り: 2.6%前後へ↑↑
日銀ETF買い(臨時): 1,484億円 (2回)
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週間/月間収支
今週の収支は日経上昇分ほどの勢いはありませんでしたが、先週に引き続いて安定したプラスとなりました。日経がここまで上がったので、メイン口座・サブ口座の評価額は共にようやくチャイナショック前の高値を更新しました。
取引としてはこういう地合いの時に細かい売買をする気もなくノートレードです。年内はおそらくこのままで行くことになりそうで、年末年始に余計なポジションの持ち越しはしないでいく予定でいます。日経20,000円あたりは壁になると思われるので、その付近で再度ヘッジをかけるのも一つの手かもしれません。
米国株はドル高・株高で大きく円換算評価額を伸ばし、先月末の起算で+9%、米大統領選からだと+23%にもなります。逆に言えばそれだけ日本円の価値が下がったことになり、資産配分の重要性に改めて気づかされました。
株式週間収支(前週末比) +314,524 (+1.3%)
株式月間収支(前月末比) +742,976 (+3.2%)
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個人的日経投資マインド
円安が業績に織り込まれてないので先週からEPSは上がらず株価は上昇しているためPER 16.5を超えてきています。ここまで来るとドル120円、日経2万を年内に試しに来そうな気配が強まります。ただ急落した場合の下落余地も相当大きいと思われ、総合的に中立と考えます。
米国株はダウ2万ポイントの新水準へ向かい、ドルもほぼ120円に戻ったことを考慮すると、日経もいずれで170ドル以上の新水準を目指すと思われます。引き続き有望株をホールド/下がれば押し目買いする場面と考え消極的買いとします。
短期: 中立 / 中長期: 消極的買い