はじめの一歩は生理痛④「妊娠力のカギ『気』と『血』」 | 堀江昭佳オフィシャルブログ「『こころ』と『からだ』の悩みを解決する しあわせ女子のための処方箋」Powered by Ameba

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婦人科漢方専門・子宝のスペシャリスト 堀江昭佳が、西洋医学、漢方、心理学の3つの視点から、こころとからだの悩みを解決する方法をつづります。
「からだを整えるとこころが整い、結果的に夢が叶う」
そんな考え方を大切にしています。

「気」と「血」というのが出て来ました。


このふたつは、
妊娠力を高める上で
とても大切なポイントになります。





まずは「気」ですが、
気というのは不思議な存在で、
さまざまなところに登場します。


古代ギリシャでは「エーテル」「プシュケー」と言ったり、
インドのヨガやアーユルヴェーダでも「プラーナ」「ドーシャ」と言って、
呼び名は違っても、
古代から世界のあちこちの文明や理論の中に登場してきます。




禅や瞑想の世界でも使いますし
、儒教、道教といった中国の哲学や、
漢方や鍼灸、気功といった漢方医学、
そして風水や四柱推命とった占いの世界でも使う言葉です。






もちろん日本の生活の中にも根付いていて、
元気、病気、気が晴れる、気が滅入る、運気がいい、合気道など、
たくさんの「気」に関連した言葉がありますよね。

最近は、パワースポットめぐりや
パワーストーンなどが流行っていますが、
あれも良い「気」の効果を自分に取り入れようということに他なりません。




理屈じゃなくて直感的に
「気」が大切だというのはわかると思いますが、
「気」というのは、
現代の科学では証明されていなくても、
世界中で人間の原始的な感覚として
共有されているとものだと言えるでしょう。


漢方やアーユルヴェーダといった東洋医学の考え方だと

「気というのは、
人の体を動かしている生命エネルギー」のようなもの

ということになりますし、
風水や四柱推命といった占いの世界では、

「人間の運命を動かしているもの」

という事になります。






まとめると


「気とは、ひとの生命エネルギーであり、
運命を動かすもの」

と言ってもいいのかもしれませんね。




子宝について「気」を考えると、
ホルモンのリズムを作って妊娠を支えてくれるものでもあるのです。






もうひとつの「血」というのは、
漢方的な概念で、

「血液、栄養、ホルモンなどをひとつにまとめたもの」

といえます。




血は全身をながれることで、
60兆個もある細胞のひとつひとつに
酸素、栄養、熱などを届けて老廃物を回収してくれます。



体を街に例えると、
電気、ガス、水道、下水道・・・
そういったインフラを全部1つにまとめたようなものが
血の流れといえます。



当然、その流れが悪くなってしまうと、
体調も悪くなるに決まっていて、
血の流れは、ほとんどすべての病気の発生に関わっていると
言ってもいいくらいのものなのです。






特に婦人科漢方では、




「子宮は血の海」




という表現をします。



女性の子宮や卵巣は、
「血」が重要な役目を果たしていて、
血が足りなくなったり、流れなくなったりすると、
途端に子宮・卵巣系の働きが悪くなることを指しています。

そのサインが生理の痛みや不順なわけです。


漢方的には「血」が、子宮と卵巣の力そのものの
指標といってもいいかもしれません。








気と血は非常に深い関わりがあって、体の中で




「気は血に乗って運ばれ、気は血の流れを作る」




とされています。


なので、気と血のどちらのめぐりも良くしておかないといけません。






そして、気と血の働きが順調に行っているかどうか、
この一番のサインになっているのが生理なのです。




(イラスト協力:日野さおり



はじめの一歩は生理痛①「生理痛は不幸の始まり」
はじめの一歩は生理痛②「生理痛はないのが正常」
はじめの一歩は生理痛③「そもそも生理ってなに?」
はじめの一歩は生理痛④「妊娠力のカギ『気』と『血』
はじめの一歩は生理痛⑤「生理のしあわせサイクルを知ろう」