フェイスブックでお友達のお宅の食卓を拝見すると、ついつい感染しちゃんだよね。ガーン ある意味、献立案に窮することがないので助かってはいるのだけれど。

 

 

2、3日前、半熟卵まで載った、ド迫力のカツカレーをアップしたお友達のご主人の投稿を見て、完全にノックアウトされちゃったねぇ。ノックアウト! 私は日本のカレーってそれほど好きじゃないんだけれど、どうしても食べたくなったの。

 

 

旦那は日本のカレーが大好き!(夏場は絶対にNGだけど。爆)特に揚げたてのカツを載せたカツカレーは大、大、大好物。作っても良いって聞いたら、夏じゃないのにお伺いを立てるまでもない。もち、もち、食べたい!って言うので、夕べは我が家も真似て作りました。ニコニコ

 

 

トリプルチキンカレー

 

 

チキンカレーにチキンカツ、それに半熟卵。トリプルのチキンカレーです。ドキドキ

 

 

ところで、このチキンカレーですが、実は、鶏皮で作ったカレーなのです!叫び

 

 

カフェをやっている頃にコロネーションチキンを大量に作り、胸肉から剥いだ大量の皮がもったいなくて、なんか使い道がないかなぁ...と考えた時、ふと、思い出したのが、関西ならではの食材・油かす。

 

 

油かすとは牛の小腸をカリカリに揚げたものです。それを油揚げや天かすのようにして、煮ものおかずに使ったり、うどんにトッピングしたり、お好み焼きや焼きそばに加えます。

 

 

大阪で行列のできるうどん屋さんとお好み焼き屋さんでは、絶対に使っていると言われる程の食材。昔、高価な精肉を食べれなかった庶民の知恵から生まれた、動物性たんぱく質を摂る為の食材だね。ホルモン(放るもん)と同じです。チョキ

 

 

それが今じゃ牛すじ、オックステール、タンなどと同様に高級食材よ!汗 なんでも目新しい食材を使ってみたい私は、一度ネットでお取り寄せまでして買ったことがあるけれど、数千円したよ!(驚)

 

 

でも、私はあまり好きじゃなかった!脂っこすぎるし、なによりも、『牛の小腸』ってのが、食べていて黒い点々とか目についたりすると、これってもしかして牛のうんちと、余計なことを考えちゃって、どうも美味しく食べれないから。ゲラゲラ

 

 

イギリスにもこの油かすによく似たものがあるんです。ポーククラックリングと呼ぶ、豚の皮をカリカリに焼いたもの。こっちは料理に使うのではなく、塩をしてビールのおつまみに。これは旨い!私も大好き!食べ出したらカロリーのことなど忘れて、ボリボリ、ボリボリ。滝汗

 

 

大量に余った鶏皮をポーククラックリングの様にカリカリにして、油かすの様に料理に使う、これがカフェ時代思いついた私のアイデア。そしてスタッフの賄にこれで煮ものおかずを作って上げたら、皆、大喜び!めっさ美味しかった。ラブラブ

 

 

うちのシーちゃんとベイ坊は鶏肉が大好き。だから、胸肉が安い時に買って、皮を剥いでボイルし、ドッグフードの足しに上げます。上げ過ぎるのはよくないと獣医さんに言われたから、ほんの少しずつね。

 

 

以前はその剥いだ鶏皮を容赦なくポイしてたんだけれど、油かす風に料理に使えると知ってからは捨てられなくなって、毎回冷凍保存しています。

 

 

カレーを作ろうと思って冷凍庫の中の肉を探ったら、もも肉があったのでチキンカレーに決定。一旦はそれを手に取ったのだけれど、ふと目についた鶏皮。6、7枚はある。これ、もしかしたらカレーに使えるんじゃないか...と考え、もも肉を戻し皮を解凍しました。

 

 

まず皮はたっぷりの水でボイルします。グツグツ煮立って来たらアクが浮いてくるので、それを丁寧に取り除き、火を弱めて蓋をして20分くらいボイルします。皮をボイルしたストックは、もち、スープなどに利用。私は昨日濾したこのストックでカレーを煮込みました。

 

 

ボイルした皮の水分をペーパーで拭き、皮面を上にしてテフロン加工のフライパンに、油を引かずに広げて載せます。これで蓋をして10分くらい焼き、上下を返し、また蓋を戻して10分くらい焼きます。めさ脂が飛ぶから蓋は必須ね!チョキ

 

 

そうするとこんな風にいい色にカリカリに焼けます。鶏皮の脂肪分はボイルしてオフ、油を引かずに空焼きして更にオフ。煮ものに使っても、驚くほど脂っぽくないのです!OK

 

 

ペーパーの上に取り出し、フライパンに残った脂肪はもち処分。手で触れるくらいまで冷めたら、ハサミでチョキチョキ細かく刻みます。カリカリなので、指でつまんでも粉々になるほど。

 

 

さて、このカリカリの油かす風鶏皮を使ったカレーですが、最近私のはまっているミルポワカレーにしたら、肉の塊がないからただのカレーソースになってしまう。なので昨日は野菜ごろごろなカレーを作ることにしました。

 

 

ただ、私、マッシュルームがごろごろ入ったカレーって食感が苦手ないので、茸だけ、ミルポワ風に細かく刻んで別途炒め、最後にブランディーを放って煮詰め、マッシュルームペーストを作って加えることにしました。使った茸はしめじ。きのこ

 

 

バターでニンニクと唐辛子を炒め、野菜(たまねぎ、セロリ、人参)を加えて更に炒め、鶏皮をボイルしたストックをペーパーで濾して加えましたよん。

 

 

煮立ったら刻んだ鶏皮、トマトピューレ、リンゴの摩り下ろしたもの、ギャバンのブーケガルニを加え、火を弱めて蓋をし1時間くらいグツグツ。メラメラ

 

 

潰れたジャガイモが絶対にダメな私は、メークインを大きく切り分けぬめりを洗い流して、1時間ほど煮込んだカレーに加え、ほんの15分か20分、芯まで火が通ったらそれでオケに調理しました。

 

 

バリ辛カレーが半分残っていたので、それを加えて溶かし、最後に小さじ1/4ほどのガラムマサラを加えてさっと混ぜたら火を止めて出来上がり!拍手

 

 

パン粉の衣を付けた胸肉を油で揚げ焼き。半熟卵はいつもの方法で先に作っておきました。

 

 

市販の福神漬けが甘いだけで全然美味しくないので、かと言って自分で作るのも面倒で(汗)、去年の春に漬けたラッキョウのみ薬味に。ラッキョウが漬かり過ぎて、ほんんど芋みたいな食感。ゲラゲラ 味はめさ美味しいんだけれどね。

 

 

ご飯は麦御飯。本当はご飯の日はいつも麦御飯にしたいのだけれど、ついつい洗って浸水するのを忘れて、仕方なく白米になってしまうのです。昨日は忘れず早めに洗って浸水しておきました。OK

 

 

我が家のカレーには絶対にイカリとんかつソースをかけます。それがカツカレーならなおさら。日本の食文化を私と一緒になるまで知らなかった旦那は、私が子供の頃からやっていることが、彼の日本食や日本の洋食の食べ方ってのが、おもしろいよね。ニコニコ

 

 

鶏皮のカレーは、お肉で作ったカレーより旨いよ!これ、マジお勧め!!!イチオシ

 

 

昔、油かすカレーってのを食べたことがあるんだけれど、それも私は苦手だった。でも、油かす風鶏皮は、鶏皮独特のぬるっとしたゴムの様な食感もないし、これ、鶏皮で作ったの?って驚くほど旨みが効いています。脂っこくも全然ないよ。ラブラブ

 

 

下準備がちょい面倒ですが、沢山たまったらボイルして焼いて、刻んで冷凍して置いたらいつでも使えるので、ぜひやってみて。ヒジキを煮ても美味しいし、切干大根を煮ても最高。捨てる人が多い皮が大活躍します。チョキ